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mi 3.0.0b1 - mi ver 3 のファーストベータ

多機能エディタ mi の新バージョン ver 3 の最初のベータ版が公開されました

ver 3 になって Cocoa フレームワークを利用したアプリケーションとして作り直されています。

そのため Maximizer のような Cocoa アプリケーションにしか効かない SIMBL プラグインも利用できるようになっています。フルスクリーンで mi が利用できるように。

UI のアピアランスが大きく変更されました。Cocoa フレームワークを利用したこと影響も大きいのでしょう、全体的にモダンな UI に変わっています。

[画像] mi ver 3 - インタフェースが刷新されました。

アウトラインは「見出しリスト」という形で従来からサポートされていましたが、それが強化されて、セクション毎に折畳みができるようになっています。

モダンなエディタらしく (?) 選択されたテキストなどに対して、同一ファイル内に存在する同じワードが全てハイライト表示されたりします。

モードや設定などは ver 2 から引き継がれますが、設定ファイルは別に保存されているので併用も可能です。

私の環境ではモード毎に設定されているツールに割り当てていたキーバインドの一部が引き継がれませんでしたが (一部、新規追加されたデフォルトのキーバインドと被っていたせいかもしれません)、概ね以前のままの状態でそのまま利用できる印象です。

英語リソースの対応はまだのようで、英語環境で立ち上げると英語と日本語が交じったインタフェースになってしまうのはご愛嬌。…… ver 2 から引き継がれたメニューやインタフェースは英語化されていて、新規に追加された分が英語化されていないという感じの状態になっています。

アプリケーション設定・モード設定が大幅に見直されてとても分かりやすくなっています。

[画像] mi ver 3 - 設定ウィンドウが大幅に刷新されています。

特にカラー設定は「カラースキーム」という csv ファイルで定義されるようになり、インポート・エクスポートが簡単にできて管理しやすくなっています。インタフェースも分かりやすい。

ver 2 では subversion などバージョン管理システムで管理されたファイルに対して差分表示を行う機能がありましたが、ver 3 では、差分表示機能そのものが大幅に強化されて、自動保存による履歴差分や他のファイルの差分表示などもサポートするようになっています。

[画像] mi ver 3 - 新規に追加された差分表示機能。

私の環境では Retina ディスプレイでの表示を確認することはできませんが、アプリケーション内のリソースを見ると一部アイコンなどはベクター画像が利用されたりしていて、Retina 表示にも対応しているようです。

アプリケーションアイコンも前掲の通り刷新されました。「ミミカキ」がなくなっていますが、最大サイズ (1024 x 1024) で見るとハイライトペンのところに、さりげなく「MI3」の文字が……。細かい。

[画像] mi ver 3 - アプリケーションアイコンに隠された (?) MI3 の文字。

アイコンでキャプチャされている書類は、なんらかのソースコードに見えます。なんだろう……。コードスタイルから見ると c++ っぽい感じのコード。

まだざっとしか利用していませんが、安定して動作しています。パフォーマンスに関しては今のところ従来と同等な印象ですが、大きなファイルを開いたり、マルチファイル検索などの比較的重めな処理は行っていないので、これから確認という感じです。

ver 3 ではフリー版・有料版・AppStore 版とリリースされる予定ですが、今回ざっと紹介した機能のどこまでフリー版のものか、有料版のものかなどの詳細はまだ分かりません。ともあれ今後の展開にとっても楽しみです。

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