案外知られていないような気がするMac OS Xのキーボードショートカット
- 2007.05.10 Thursday
- dev
タイトル、長いよ
Finderのウィンドウタイトルの秘密
「秘密」というほど、大げさのものではありません。
Finderは、Mac OS Xの顔ともいうべき基本的なアプリケーションで、WindowsでいうところのExplorerに相当します。
Finderのウィンドウのタイトルバーには、そのウィンドウでフォーカスされているフォルダの名称が表示されます。
そのままクリックしても何も起きないのですが、commandキーを押しながらクリックすると、パスを表示することができます。
パス表示部はメニューになっているので、上位のフォルダを選択すれば、そのフォルダにフォーカスを当てる(ウィンドウの中身の表示を切り替える)ことができます。
ウィンドウボタンの秘密
Mac OS Xの標準的なウィンドウは、左上に「赤」「黄色」「緑」のボタンが並んでいます。
マウスカーソルを近づけると、それぞれ「×」「−」「+」の記号が浮かび上がり、それぞれ「閉じる」「Dockにしまう」「ウィンドウサイズの最適化」という動作になります。
「+」は「最大化」とも呼ばれることがあると思いますが、実装自体はアプリケーションに依存しています。Windowsのように統一された動作があるわけではありません。Mac OS Xでは、いわゆるWindowsの最大化とは異なる動作になることが多いと思います。これはクラシックなMacOSからの名残ですが「不便」と感じる人もいるんだろうなぁ。
「−」は「Dockにしまう」動作を行います。このときshiftキーを押しながら「−」ボタンをクリックすると、アニメーション速度が遅くなります。じっくりアニメーションを見たいときにオススメ。
閉じるための赤いボタンは、ウィンドウの状態によって変化する場合があります。
開いた書類が変更された場合、赤いボタンに黒い点が表示される場合があります。
この状態でウィンドウを閉じると、保存ダイアログなどが開きます。つまり、すぐにウィンドウを閉じることができないという状態を示しています。
私の知る限り、Windowsには該当する標準的なインタフェースがありません。アプリケーションによっては、類似のインタフェースが実装されている場合があります。例えば、秀丸では変更があった場合、タイトルバーには「(更新)」、タブには「*」が付加されて、開いている書類に変更があったことを明示しています。
ダイアログのキーボードショートカット
変更された書類を閉じる時、「保存しないで閉じる」か「閉じるのをキャンセルする(つまり、閉じない)」か、あるいは「その場で保存する」かをユーザーに問い合わせをするためのダイアログが表示されます。
ダイアログには共通するキー操作があります。escキーでキャンセル、returnキーでデフォルトボタンを選択することができます。
デフォルトボタンは青く表示されているボタンで、この場合「保存」ボタンが該当します。
Windowsでも同様の操作が可能です。tabキーでボタンフォーカスの移動などもできます。クラシックなMacOSではtabキーによるフォーカス移動できたような気がするのですが……。
あと細かいことですが、WindowsとMac OS Xではダイアログのボタン配置が異なります。Windowsの場合「キャンセル」が右端に来ます。Mac OS Xではデフォルトボタンが右端。賛否あると思うのですが、私はMac OS Xの方が動作としては統一感がある気がします。
さらにDキーで「保存しない」(Don't save)を選択することができます。
ただし、直接入力(英数字入力)モードになっている必要があります。ことえりなど日本語入力がonになっている場合はDキー単独では選択できないので、command+Dで選択します。
要は「保存しない」を選択する時は常にcommand+dを押しておけば大丈夫。
MacBookなどでは電源キーを押すと終了確認ダイアログが表示されます。
この時も同様のキーボードショートカットが利用できます。
- R(あるいはcommadn+R) : 再起動(Reboot)
- S(あるいはcommand+S) : スリープ(Sleep)
- esc : キャンセル
- return : システム終了(デフォルトボタン)
余談になりますが、Windows XPではシステム終了確認ダイアログが表示されているとき、周囲が次第にグレーアウトするという演出があります。あの演出、私はすごく急かされているような気がして好きではありません。止める方法ってないのでしょうか。
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