Windows Vista のアップグレードではまる
- 2008.02.05 Tuesday
- dev
家族ぐるみでお付き合いさせていただいている方が、最近新しいラップトップ PC を購入しました。
そのラップトップ PC には、Windows Vista Home Basic がインストールされていましたが、「ログインするユーザーによって日本語表示か英語表示かを切り替えたい」という相談を受けました。
Windows XP では、そのような機能はありませんでしたが、Windows Vista なら表示言語の切り替えが可能なようです。
Vista 発売当初、Windows Vista では……バージョンに関わらず…… Mac OS X のように、特別なファイルをインストールすることもなく、表示言語が選択可能だと思っていました。
Mac OS X では、インタフェース表示言語の切り替えは標準の機能で、世界中のどこで購入しても不自由なく日本語が利用できます。特別なファイルをインストールしたりする必要はありません。ニュージーランドで購入した MacBook でも日本語インタフェースで利用できますし、逆に日本で購入した Mac に対して、英語やフランス語など「日本語以外」を表示言語として利用することも可能です。
しかしながら、どういう理由でかは分かりませんが、表示言語を切り替えるためには Ultimate もしくは Enterprise というバージョンが必要なようです。
そこで Windows Vista Ultimate のアップグレード版を購入し、インストール作業をすることになりました。Windows Vista Ultimate アップグレード版は日本の方が安かったので、日本滞在中に購入していました。
![購入した Windows Vista の豪華なパッケージ。 [写真]購入した Windows Vista の豪華なパッケージ。](http://serennz.sakura.ne.jp/sb/img/img146_vista_package.jpg)
まず、最初に躓いたのが、いわゆる「アップグレード」ができないことでした。
アップグレード対象製品とアップグレード手順を確認すると、Windows Vista Home Basic から Ultimate のアップグレードでは「アップグレードインストール」が可能らしいのですが、Home Basic 英語版から Ultimate 日本語版は考慮されていないようです。
改めて、よぉくパッケージを見ると、小さな文字で「日本語製品のみ対象となります」と書いてありました。……もしかしたら、アップグレード対象外、なんでしょうか。
ライセンス条件などに関しては、何度も Microsoft のウェブページで確認したつもりでしたが、パッケージの言語間の差異やそれにかかるライセンス条件について触れているページは見つけることはできませんでした。プリインストールされた Windows Vista Home Basic から購入した Windows Vista Ultimate 日本語版へのアップグレードはライセンス的に問題ないと私は思っていますが、直接 Microsoft に確認していません。
「アップグレード」ができないので、新規インストールをしました。
インストールは無事できたのですが、なにやら表示がぼやけています。
「おかしいな」と思ってディスプレイの設定を確認すると、正しい解像度が設定されておらず、選択肢にありません。どうもドライバがインストールされていないようです。
ちなみに、プリインストールされていた Windows Vista Home Basic は「windows.old」というフォルダに移動されて保存されます。上書きはされませんので、元に戻すのはそれほど難しくないような気がします。
プリインストールされた Windows Vista Home Basic では、きちんとドライバもインストールされていましたが、Windows Vista Ultimate を「新規インストール」したためにドライバが標準の汎用的なドライバになってしまっているようでした。
試行錯誤の末、プリインストールされていたリカバリープログラムを退避されていた「windows.old」領域から発見して、それを無理矢理立ち上げて、必要だと思われるハードウェアドライバをひとつずつインストールし直すことで復旧させます。……た、大変だった……。
……
どうにかこうにか形を整えることができたので、当初の一番大きな目的であった「英語インタフェースと日本語インタフェースをログインユーザーによって切り替える」という設定をします。
ヘルプを見ると……
メニューとダイアログで使われる言語には既定でインストールされているものもありますが、追加言語ファイルをインストールする必要があるものもあります。
Windows Vista ヘルプ : メニューとダイアログで使われる言語をインストールする
コントロールパネルの「地域と言語のオプション」→「表示言語」を見ると、既定ではインストールされていないようなので、「追加言語ファイルをインストールする必要」がありそうです。
これらのファイルは、コンピュータ、ネットワーク上のコンピュータ、または Windows DVD にあるか、または Web からダウンロードできます。
Windows Vista ヘルプ : メニューとダイアログで使われる言語をインストールする
この「Windows DVD」というのがよく分かりません。「Windows Vista Ultimate のインストール DVD」のことなんでしょうか……。しかしながら、インストールディスクのどこにファイルがあるのか分かりません。……ざっくり調べてみましたが、どうやら該当するようなファイル無さげです。
さらにオンラインヘルプを見ると、Windows Update から「追加言語ファイル」を入手できる様子です。
Windows Update を立ち上げると、まず定例アップデートが適用されました。それらのアップデートを行わないと「利用可能な更新プログラム」を表示するメニューが現れません。
もしかしたら、アップデートを一度中断したら表示できたのかもしれませんが、ちょっと怖くてできませんでした。
定例アップデートもどうにか無事に適用され、何度かの再起動を経てようやく目的の「追加言語ファイル」を入手……
……
……
……ファイルサイズが 250MB 以上ある…………
だ、ダイアルアップなんですけど。どんぐらい時間かかるんでしょうか……。
結局、先方のお家では、全ての作業を行うことができませんでした。ADSL が利用できる自宅に引き取って、その後の作業を行うことに。
う〜ん、英語ぐらいは標準で用意してくれても良さそうな気がしたんですが、何か事情でもあるんでしょうか。
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