Re: Macの中にWindowsがある不思議
- 2008.02.11 Monday
- dev
私が Mac OS を使う大きな理由のひとつに「Mac OS 上で Windows を動かすのは比較的容易である」というのがあります。
Mac OS 上で Windows を動かすツールは Classic な MacOS の頃から存在しています。
VirtualPC はそれを実現するエミュレータと呼ばれるソフトの一つです。
VirtualPC の Mac 版は PowerPC 専用で、MacBook などの Intel Mac 上では動作しません。その代わりに Parallels Desktop、VMware Fusion といったソフトウェアがあります。
Parallels Desktop や VMware Fusion は、VirtualPC と比べると驚くほど高速に動作するのが特徴です。
ちなみに VirtualPC は Classic MacOS 上で動かすとわりかし快適に動作します。また、インストールする OS は Windows 98 SE もしくは Windows 2000 がオススメです。私は PowerBook G4 (初代) で VirtualPC を動かす時には MacOS 9 に切り替えて利用していました。
毎日考ブログの Mac の中に Windows がある不思議、アンド愚痴のコメントで触れられていましたが、エミュレータ以外にもリモートデスクトップという選択肢もありますね。
私は Microsoft が提供する Remote Desktop Connection Client for Mac は使ったことがありませんが、同様の目的で VNC を利用しています。
ちなみに Mac OS X でも同様の仕組み、Apple Remote Desktop があります。
自宅では、私が使う MacBook と嫁さんが利用する ThinkPad 以外に、もう一つ PC を動かしていて、ローカルなファイルサーバとして使っています。
このファイルサーバは古いラップトップ PC で、Windows 98 がインストールされています。Windows 98 なので、前述の Remote Desktop Connection は利用できません(詳細には確認していませんが)。
そこで Windows 98 に VNC サーバをインストールして、Mac OS X から Chicken of the VNC という VNC クライアントを使って Windows 98 を遠隔操作しています。
なお、Mac OS X 側を遠隔操作したい場合、VNC サーバをインストールする必要はありません。「システム環境設定」→「共有」の「Apple Remote Desktop」という項目を有効にすればいいだけです。Apple Remote Desktop は VNC 互換のため、任意の VNC クライアントソフトでアクセスできます。
記事の最初に掲載している画像は、MacBook にて……
- Parallels Desktop で Windows XP (コヒーレントモード) を動作させて、
- Parallels Desktop で Ubuntu を動作させて、
- VNC で Windows 98 を遠隔操作して
みた様子をキャプチャーしたものです。
VNC での動作速度は CPU のパワーよりもむしろ回線速度に大きく依存します。うちの環境では WiFi 802.11b での接続となるため、VNC での遠隔操作は結構もたつく印象があります。Parallels Desktop で動作する Windows XP より体感的にかなり反応が鈍く感じます。
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