北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
<< ついに大台!? | TOP | 密かな楽しみ >>

フリー・マネー

昔のサイトからの読者の方には耳タコの話ですみませんが、キウイに限らずNZに住んでいる人たちは借金に大らかな人たちが多いです。
私のクラスメートは半数以上が20歳以下。働いた経験のない人たちがほとんどで、ほぼ全員がスチューデント・ローンで学費を支払っています。ローンというからには、当然返済しなくちゃいけないわけですが、NZに1年の半分以上住んでいれば利息免除という特典があります。(昨年4月から)

更に学業に必要になる費用として通学の交通費、書籍代などの名目で$1000(約8万円!!!)を借りることができ、一時クラスメート達は目の色を変えて必要経費?の見積もりをとって提出していました。

くどいようですが、この政府から借りたお金を彼らは一瞬のうちに使ってしまったりします。ノートパソコンはまだ無理矢理必要経費にできるとしても、ひどい人だと「ホリデーに使っちゃったわ」などとのたまいます。

私が「でもそれって後で返済しなくちゃいけないでしょ」と言っても、「な~んねんも先のことよ」「For ever!!」なんて言ってます。

あげくの果てに「千ドルよ。フリーマネーなのよ。」と目を輝かせています。おいおい。

あるとき、先生が(注:先生は別のコースをとっていて、そこでは生徒でもある)。
「僕がロトに当たったら、自分用のなんだかを買いたいんだよね」と言ったところ、
ある生徒が
「だったらスチューデント・ローンに申し込んだらいいじゃん」と返しました。

だ・か・らぁ~、ロトの賞金はもらうお金だけど、ローンは借りるお金なんだってばぁ。

彼らには貸してもらうお金(=返さなければならないお金)ともらうお金(=返さなくてもいいお金)の区別がついているんだろうか。

ここにもborrowってちゃんと書いてあるじゃないか~。

Student Loan - course-related costs
You can borrow up to $1,000 per Student Loan account (usually a 52 week period) for course-related costs for things like stationery, textbooks, travel or computer equipment.

Qualification value calculator - StudyLink



苦学生ならともかく、こんなお金を貸してあげているNZ政府は親切なんだかなんなんだか分からない。社会人になる頃には、どっぷり借金漬けという訳だ。

この話を娘の親友のママさんに話したところ、「彼らは今を生きているのよねぇ。困ったことに先のことは全然考えていないの」だそうで。今もいいけどさぁ。
だいぶ彼らの大らかさに慣れてきたとはいえ、まだ時々目を丸くしてしまう私です。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

コメント投稿についてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。









 

Trackbacks

Trackback URL :

トラックバック受け付けについてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。