北岸ズクナ師

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お金は銀行に預けるな-を聞いて

オーディオブックで聞いてみました。
タイトルにそう書いてあるからと言って、一銭も銀行口座に入れてはいけない訳ではありません。給料の振込や光熱費の引き落としが困るものね。

そんなことではなくて、当面使わない予定のお金とか、将来に向けての貯蓄だとかに、日本の銀行預金を使うのはもったいないよ~という話で、様々な投資についても紹介してあって、保険についても触れていました。最後の章は投資を通じて、社会に対する責任を果たして行くという、読み飛ばしちゃいけない大事な章でしたね。ポジショントークの部分があったとしても、私には気にならない程度でした。

うちはオットが恐ろしくお金に無頓着な人なので、私が全部家計を管理しています。なぜかインターネット・バンキングへのログインが大の苦手で、必ずサイトに拒絶されます。ますます、「関わりたくない!」気持ちが高まってしまうようです。

思えば、出会ったばかりの頃、オットがローンでMacを買ったと聞いて、「そ~んな一瞬のうちに価値の下がるコンピュータ類を、お金を借りて買ったりしてはいけな~い!」と偉そうに言って、ボーナスで完済させてしまった記憶があります。横暴なガールフレンドでした。

このオーディオブックを聞いて、自分とその周りを振り返ってみました。実践できていることもあれば、そうでないこともあり。

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践
1. 分散
  高金利の住宅ローン返済に追われていたので、殆ど余裕資金がなかった。まだ数百万円残っているけど、残りはほとんど日本円ローンなので、先のことも考え始めた。収入もローンも円建てとNZドル建ての2本立てなので、そういう方面では既に分散されている。最近は、NZドルが強くなれば円を買って円ローン返済にあてることもある。借りた頃よりずっと強いから。でもNZドルが強い時=NZの金利が高い時なので、NZローンの残高がしっかりあった頃は、余程のことがない限り、NZローン優先だった。

昨年、NZ版401kみたいなのが始まった。その名はKIWISAVER。今のところ、政府の補助金や雇用主からの拠出分(非課税)のうまみがあるので、市場がハチャメチャ気味なのをいいことに加入した。どのファンド・マネージャーがデキルとか、そんなことは一切分からないので、プロバイダーを選ぶ時は手数料を主な目安にした。
現行の年金制度では隔週でこれくらいもらえることになっているが、日本ほどではないものの、先進国はどこも高齢化で、私たちの世代はもらえるのでしょうか、って感じ。

将来、政府の気が変わって、うまみ分を減らすことになったり、サラリーマンじゃなくなったら、積立ホリデーというのがあるので、それをとるかも。だって、このKIWISAVERは、今のところ緊急時を除いて、65歳にならないともらえないし、それだって政府の気が変わって70歳なんかに引き上げられた日にゃ~、その頃私は77歳になってしまう。
なので、これは主にうまみ目的。それだけで運用成績と手数料を入れないで、既に年に約35%程プラスになる。

それとは別に、ここ数年のうちに始める予定のものがいくつかあって、リスクは分散される予定。
一番お世話になる予定にないのは、昨年いくつも倒産して私の身近にも悲しい思いをした友達がいるのだけど、ファイナンス会社とか、それと似たり寄ったりのことをしていそうな感じのところ。彼らの金利はメジャーな銀行の金利より1~2パーセントいいけど、貸出先が怪しそうな上に、よく分からない。Listenerの2月23日号の記事によると、NINJAという人たちに貸し付けているようだ。NINJAとは誰の造語か知らないが、No income, no job, no assets の略らしい。普通の銀行では借りられない人とかプロジェクトとかに貸したり、超ハイリスクな投資先で運用したりするんだろうけど、リスクはよそでとるので、そういう所は分散先には入れないでおく。勝間さんのフリーランチの話じゃないが、数パーセント高い金利には訳があるに決まっている。その訳をよ~く理解した上で、そっち系を選ぶならそれもいいと思う。

2.保険
「万が一こんなことが起こったら」と次から次へといろいろな事例を挙げ、気付いたら将来の不安より明日のご飯だよ-ってくらい保険に入らせるタイプの保険屋が大嫌いだ。
そんなに掛けたら、不幸な事に見舞われれば見舞われるほど、豪勢な暮らしになっていきそうなくらいだ。保険成金なんてのもいるくらいだから。
そんなには要らない。家計を直撃するシナリオをいくつか用意して、エクセルで足りなくなる分を計算して、大体それぐらいの保険に入っている。
世界で一番保険を払っているのが日本人なのだそうだが、NZの日本人は、日本にいる日本人より楽観的なのか、子供の数も多いし、保険も入っていない人は割りといる。なんでだろうね。

3.おまけ
これまでオットは「上がれば喜ぶ」ぐらいの感じで年収レビューに応じていたが、インフレ気味のNZなので、今年は「NZのインフレ率を上回る年収UPを目指そう」という具体的なアイデアをベースに交渉に臨んだ。結果、11%増ぐらいだったので、目標は余裕を持ってクリア。ほっ。
なにしろ、昇給しても、物価の上昇に追い越されてしまうとしんどいかもしれないからね。上がった分、プレッシャーも大きくなったと思うので、ヨメは労いに勤しむよ。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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