北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
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7年前の購買支援

「抜擢される人の人脈力」を読み終えて思い出したこと。(リンク先は著者さんのサイト。目次あり)

2002年4月にニュージーランドの永住権を申請したのですが、その時のカバーレターに、「購入支援」に相当するフレーズを書き添えていたのでした。
(注:永住権の主申請者はオットですが、我が家は技術的な仕事以外は大体私がやるので、事務仕事全般も私担当。)

購入支援については著者の岡島さんが
自分が「アピールしたいこと」や「伝えたいこと」を優先するのではなく、相手が「得すること」「求めていること」に、まず応えるという姿勢が大切です。   抜擢される人の人脈力 P.210

と書いています。

まず申請書類一式を広げてカバーレターを読むのは、移民局のオフィサーなので、オットのスキルの技術的な詳細について強力にアピールしたところで、しょうがないです。なので、私は自分たちが移民として選ばれたら、どんな面での貢献ができるかを簡単に書き添えたのです。

その頃は、購買支援も抜擢という言葉も、何も意識していなかったのですが、周囲を見回すと、「どうしたら永住権をもらえるか」のテクニック論争やタグなしコンテンツなし、スキルのこじつけ申請がざらでした。
申請時に高ポイントとなるジョブオファーをお金で買うという「他薦の売買」まで行われていました。

多くの人が立場を逆にして考えることをしていないのでした。

例えば、日本で同じように外国人に永住権を認可しているとして、スキル移民カテゴリーがあったら、どんな外国人に来てもらいたいか。
恐らく、ニュージーランドの移民政策と同じような感じになるのではないでしょうか。
健康な人、伝染病に罹患していない人がいいな、前科者じゃない人がいいな、日本語でコミュニケーションできる人がいいな、生活保護目当てじゃない人がいいな、働き者でちゃんと日本に納税してくれる人がいいな、足りてない人材を補ってくれる人がいいな、成長中の産業を盛り立ててくれる人がいいな、等々。
これは差別とかではなく、投資対象の選定という感じ。

だって、国はそれに投資する訳ですから。
「この申請者に永住権を」というのは、「はらたいらさんに五千点」というのと同じで、敢えて他の人を選ばずに、「この人がいっちょやってくれると賭けます!」と言っているようなものです。
株だって、衰えざかり(どんな盛りじゃ?)の企業や粉飾三昧の企業のは買いたくないのと一緒かなと。

だったら、自分がそういう人であることが伝わるようにしたら良いのでは?と思い、「どうしたらニュージーランドに来て働いてもらいたいと思ってもらえるか」知恵を絞ったのでした。その結果という訳ではないですが、当時見る見るうちに厳しくなりつつあった永住権が認可され、今も初心を忘れることなく、自分たちのできる範囲を広げながら、細々と貢献を続け、できれば良き市民でありたいと行動しているつもり。


ジョブオファーなしで移民局のオフィサーとの面接にのぞむのが「自薦」型。企業からのジョブオファーをもらって、それを添えて申請するのが「他薦」型。他薦型の方が、永住権にたどりつける確率が高いのも納得。

ニュージーランドでは、高度な技術を持つ移民が人口に占める割合がOECDの中でも最も高い。前回の国勢調査ではすでに国民5人に1人は海外出身者という割合になっている。

高度な通信技術専門家が肥満のため移住を断念?


国を挙げて抜擢に乗り出しているニュージーランドということになっている。


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