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Xcode 4.2 ベータではまる

FloatyMemo ならびに FloatyMemo+ ver 1.07 をリリースしました。

今回のバージョンアップでは、何人かの方々いただいた「メモの自動リサイズ」を実装してみました。サイズ計算が完璧ではないので、オートリサイズをオンにしていても、メモの一部が隠れてしまう場合もあるかもしれません。

見た目には関係ないところで、ほぼ全面的にリファクタリングをしていたりするのですが、またそれは別のお話。

Xcode 4 の導入と Xcode 3 との併用 と触れたように、Xcode 4 と Xcode 3 を併用していますが、未だにメインの開発環境は Xcode 3 です。

今月、Mac OS X Lion と iOS5 の発表とともに iOS5 beta ならびにその SDK が Xcode 4.2 beta が開発者向けにリリースされました。

iOS5 での動作チェックなどを行うべく、早速 Xcode 4.2 beta をインストールしましたが、当初以下のような構成にしていました。

/Developer
Xcode 4.2 (Xcode 4.0 からのアップデートで標準インストール)
/Xcode3
Xcode 3 はそのまま。

今回のバージョンアップのコーディングやテストは、主に Xcode 3 を使って行いましたが、この構成だと最後の AppStore への申請部分の手続きで、問題が発生 しました。

AppStore の申請では、作成したバイナリファイルをアップロードするのですが、これが

There is no codesign_wrapper executable. Please reinstall the Xcode developer tools.

のようなエラー表示でアップロードできませんでした。

調べてみると、Xcode 4.2 はベータ版でコードサインが正しく行えない様子。Xcode 4.2 を Xcode 4 に上書きインストールしてしまったことにより、正規にコードサインできるツールがない状態になってしまっているようでした。

解決する方法は……

  1. Xcode 4.2 をアンインストール
  2. Xcode 4.0.2 を再インストール
  3. Xcode 4.2 を上書きしないインストール

単にコードサインできる状態にするだけなら、Xcode 4.2 をアンインストールした後で、Xcode 4.0.2 を再インストールすればいんですが、iOS5 の環境も構築しておきたかったので、Xcode 4.2 を再インストールすることにしました。

Xcode のアンインストールは /Developer/Library の中にあるアンインストールスクリプトを通して行う必要があります。手動でインストール先ディレクトリを丸ごと削除してもシステムツールはそのまま残ってしまうので、注意が必要です。

Xcode 4.2 の再インストールでは Xcode 4.0.2 とは、別のインストール場所を指定するのももちろんですが、「System Tools」「UNIX Development」をインストールしないようにしておきます。

[写真] インストーラ 場所選択

結果、現在の環境は以下のように……

/Developer
Xcode 4.0.2 / システムツールなどは正規版である Xcode 4.0.2 のものを使用
/XcodeBeta
Xcode 4.2 beta / iOS5 beta SDK
/Xcode3
Xcode 3

Xcode 4.2 が正規リリースされたら、XcodeBeta は削除予定……。Xcode 3 は分かりません。Xcode 3 は iOS5 をサポートしない感じがするので、いずれ使わなくなるとは思うのですが……。

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