Xcode 4.2 ベータではまる
- 2011.07.04 Monday
- dev
FloatyMemo ならびに FloatyMemo+ ver 1.07 をリリースしました。
今回のバージョンアップでは、何人かの方々いただいた「メモの自動リサイズ」を実装してみました。サイズ計算が完璧ではないので、オートリサイズをオンにしていても、メモの一部が隠れてしまう場合もあるかもしれません。
見た目には関係ないところで、ほぼ全面的にリファクタリングをしていたりするのですが、またそれは別のお話。
Xcode 4 の導入と Xcode 3 との併用 と触れたように、Xcode 4 と Xcode 3 を併用していますが、未だにメインの開発環境は Xcode 3 です。
今月、Mac OS X Lion と iOS5 の発表とともに iOS5 beta ならびにその SDK が Xcode 4.2 beta が開発者向けにリリースされました。
iOS5 での動作チェックなどを行うべく、早速 Xcode 4.2 beta をインストールしましたが、当初以下のような構成にしていました。
- /Developer
- Xcode 4.2 (Xcode 4.0 からのアップデートで標準インストール)
- /Xcode3
- Xcode 3 はそのまま。
今回のバージョンアップのコーディングやテストは、主に Xcode 3 を使って行いましたが、この構成だと最後の AppStore への申請部分の手続きで、問題が発生 しました。
AppStore の申請では、作成したバイナリファイルをアップロードするのですが、これが
There is no codesign_wrapper executable. Please reinstall the Xcode developer tools.
のようなエラー表示でアップロードできませんでした。
調べてみると、Xcode 4.2 はベータ版でコードサインが正しく行えない様子。Xcode 4.2 を Xcode 4 に上書きインストールしてしまったことにより、正規にコードサインできるツールがない状態になってしまっているようでした。
解決する方法は……
- Xcode 4.2 をアンインストール
- Xcode 4.0.2 を再インストール
- Xcode 4.2 を上書きしないインストール
単にコードサインできる状態にするだけなら、Xcode 4.2 をアンインストールした後で、Xcode 4.0.2 を再インストールすればいんですが、iOS5 の環境も構築しておきたかったので、Xcode 4.2 を再インストールすることにしました。
Xcode のアンインストールは /Developer/Library の中にあるアンインストールスクリプトを通して行う必要があります。手動でインストール先ディレクトリを丸ごと削除してもシステムツールはそのまま残ってしまうので、注意が必要です。
Xcode 4.2 の再インストールでは Xcode 4.0.2 とは、別のインストール場所を指定するのももちろんですが、「System Tools」「UNIX Development」をインストールしないようにしておきます。
結果、現在の環境は以下のように……
- /Developer
- Xcode 4.0.2 / システムツールなどは正規版である Xcode 4.0.2 のものを使用
- /XcodeBeta
- Xcode 4.2 beta / iOS5 beta SDK
- /Xcode3
- Xcode 3
Xcode 4.2 が正規リリースされたら、XcodeBeta は削除予定……。Xcode 3 は分かりません。Xcode 3 は iOS5 をサポートしない感じがするので、いずれ使わなくなるとは思うのですが……。
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