北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
<< 密かな楽しみ | TOP | 間があいてしまいました >>

褒めること 続き

梅田さんは「日本人」で括っているけど、「褒められ慣れていない人」かな、と思います。

自身が褒められたことが少ないので、褒め方が分からないって感じでしょうか。

SimpleBoxes | 褒めること



ほとぼりが冷めた頃、こっそりオットのエントリーにTBを書くヨメ。

オットが書いたように、褒められることがあるかどうかというのは、先ごろ話題だった「人を褒めろよ」にとても関係あると思っている。

ある友人など、子供(当時3歳)をあまりに褒めないので不思議に思って尋ねたら、「自分が子供の頃褒められた記憶がないから、どうやって褒めたらいいのか分からない」というショッキングな言葉が返ってきた。
NZに来てからの方が、「褒め上手だな」と思う人に会うことが多い。気持ちよく受け取ることができる褒め方っていうのかな。わざとらしいお世辞を言う人もたまにいるけど。

幼稚園にも学校にも「子供を褒める101の言葉」というポスター(リンク先はマウスパッド)が目立つところに貼ってある。そりゃもう、絵を描けば「ARTISTだ」、単語の一つでも読めば「CLEVERだ」とオットが言うように褒め言葉の嵐。娘なんて、学校で間違った答えを答案用紙に書いても、「GOOD TRY!」なんて先生が書いてくれる。
こうして育った人たちが、他の人を褒めることはそんなに難しくないだろう。素晴らしいなぁという気持ちが自然に沸いたら、それをただ表現するだけ。自分が今までされてきたように。

残念なことに暖かい肯定の言葉をたくさん受けて育つ子供もいれば、そうでない子供もいる。今まで聞いた中でとてもグサっとくると思ったのは、プレイグループにいたあるアジア人ママの「NOBODY LOVES YOU」。この人はけっこう厳しく子供を叱る人だとは思っていたけど、たった2歳の子供を厳しく叱り付けたあとこの台詞だったので、たまたまそれが聞こえてしまった私まで刃物で切り付けられたような思いをしたのを覚えている。こうして否定的な言葉をたくさん受けて育った子供にとって、人を褒めるということはとんでもなく難しいことだろう。営業スマイルと歯の浮くようなお世辞が精一杯かもしれない。

私は10代後半~30代前半という賑やかな時期に、「人のことを褒めることは、私のことをけなすに等しい」とまで感じていて、自分の話し相手が別の人を褒めることすら心地よく感じていなかった時代(=自称 スーパー低自己評価期)があった。こんな強引な相対評価風のものを当てはめて暮らす世界では、人を褒めないことも粗探しをすることも、その人の自己評価維持のためには必要になってしまう。

私のような一般ピープルから見たら、本がベストセラーになったり、アルファブロガーと呼ばれたりするような人たちは、それだけで既にたくさんの人たちから認められ、絶賛されているということ。(そりゃもちろん批判の量も半端じゃないだろうけれど。)そんな場合、どうして気軽に人を褒められないんだろうって不思議かもしれないね。

「褒めろよ」と言っている人が、コメント欄やらでとても褒めちぎられている様子。それがちょっと面白かった。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

コメント投稿についてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。









 

Trackbacks

Trackback URL :

トラックバック受け付けについてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。