北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
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アナログとデジタル

先日、ヨーロピアン系ママ友からなぜかスピーカーについて質問された。なんでもリビングの改装ついでにホームシアターシステムを導入したいとダンナさんが言い出したそうで。「ボッセとかはどう?」とか聞いてくる。多分Boseのことだと思ったが、どんな音が気に入るかはよく分からないしなぁ~なんて思って、New Lynnという街にあるオークランドではきっと一番スピーカーに詳しいであろうと思われるオーディオ製品のお店を教えて、そこでいろいろ聞いてみて気に入ったのにしたら~(きっと高いけどね~)なんて答えた。だって私、全くその道の専門家じゃないし、耳も肥えてないし。目隠しテストしたら絶対トンチンカンなことを言うだろう。

なにしろその人の家に今あるオーディオシステムはそんなに良さそうなものではなかったので、音にこだわるとは思ってもみなかった。だが、彼女は更に「だって私デジタルの音キライなのよ。ほら、聞けば分かるでしょう」などと続けた。
うーむ、高校生の頃だったら、ちょうどレコード盤からCDへの移行期で同じ音源をどちらでも持っている時期があったから聞き比べられたのかもしれないが、私が持っていたレコードの枚数はあまりに少なくて、ヘボい針でそればかり聞いていたのでかなり痛んでいた。なので、私は磨り減ったり反ったりする心配のないCDに大喜びした。

そして今となっては、デジタル音源の圧縮ファイルを純正の大したことないカーステでボリュームも絞り気味で聞くデジタル体験の時間と、生演奏をアナログミキサー、アナログアンプ経由(クロスオーバーはデジタルのこともある)で1個数千ドルのスピーカーからそれなりの音量で聞くアナログ体験の時間を日常的に繰り返しているが、比較するのも可愛そうなくらい条件が違いすぎる。

そしてついに昨日など、NZのジャズキーボードプレイヤーのアラン・ブラウンが奇遇にも学校に来ていて、目の前であのハモンドC-3を弾いてくれたのだ。それもレスリースピーカーから音を出して。弾いてくれたのはちょびっとだったけど、指を一本置いているだけでもゾクゾクするような音。
酔いしれた贅沢なひと時。やはりあまりに条件が違うアナログ体験。

ホントなんだよ~と信じてもらうために携帯で撮った写真。ブレまくり。
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author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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