北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
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対面教信者でない理由

最近、「対面コミュニケーション」に非常を重要視する人に会います。

私もこれを重要でないとか嫌いとか思っている訳ではないのですが、かといって信者かと思うくらいの入れ込みようでもないです。

対面でないコミュニケーションを必要とする場面が、私の場合はこれまで多かったです。
・約20年前にOLデビューした時から、海外とのfaxのやりとり、パソコン通信、メールといったメディアを使用してきた。遠方の人とのやりとりが多かったので、いちいち会ってはいられなかった。
・日本-北米、欧州が多かったので、時差の関係で電話すらもあまり使わなかった。
・どんなやりとりをしたか、保存性の高いメディアが必要だった。
・おまけに、オットとの社内恋愛中の社内でのコミュニケーションはほとんど対面ではなかった!

ところが、対面をやたらと支持する人達がたまに身の回りに現れます。
彼らは
・誠意が伝わる
・相手の表情が見える
ことなどをその利点としてあげます。

が、私がよく見る対面教信者のコミュニケーションは
・自分の思い通りのゴールにもっていくため
であることが多いのです。(あくまで信者レベルの人ね)

宗教の勧誘が、対面で行われることが多いのもこのためです。
対面でなければ、泣き落としとか怒号をあげるとかいきなり席を立つだとかのコントロールアイテムが使えません。コントロールアイテムには、落胆した表情を見せる、呆れた顔をしてみせる、イラついた様子を見せる、などいろいろあるのですが、どれもメールでは伝えることができません。時に、「説得するまで引き留める」人もいますが、私はこれって軽い拉致よね、ととらえています。

ミーティングをするにしてもアジェンダなし、あっても活用されず、終了時刻も明らかでなかったりするので、だらだらとあれやこれやについて話をし、結論らしい結論にもたどり着かないまま、それぞれが相手のコントロールに励みます。
対面にしても電話にしても、「その時その瞬間」の相手の時間を使うのですから、少なくとも「何について話したいのか」「何について聞きたいのか」を明確にすれば、それについての準備やら、資料発掘などを事前にできるのですが、多くの人がそれを伝えません。

「聞きたいことがある」「聞いて欲しいことがある」だけってのは、私にとっては要注意ワードで、最近はかわすようにしています。

聞きたいことがある→それは何ですか?→実は・・・  より
実は・・・  の方がありがたいし、・・・の内容も「詳細を聞きたい」なんてのより、何の詳細を知りたいのか、具体的に知らせてくれた方が、ありがたい。結局は自分でも・・・の内容がちゃんと把握できていないからメールも書けず、漂うような会話を対面や電話でしてしまうのだろう。

時間を分断されまくってかなわない!という時は、電話も暇でなければ出ません。在宅業は「家にいるからつかまる」と思われてしまうのが難点です。途中で分断されたくない作業は山ほどあるのですが。

対面には良いことも沢山ありますが、過信できるほどのものでもないです。

例えば、オットの職場の面接など、大抵の人は人事の面接で落ちることはないです。人事は主に人柄を見ることになっています。その後、テクニカル面接になりますが、これで落ちる人は沢山います。

大抵、面接時や、会って間もない人の前など、少しぐらいは猫をかぶったりするものです。なかなか本性を見破ることはできません。

それどころか、凶悪な犯罪を犯した人の勤務先の記者会見で、「普段は真面目に働いていて、客先からの信頼も厚く」なんてのも、珍しいことじゃないです。日頃、面と向かって接している人達でさえ分からないのです。

そしてなにより嫌なのが、

世の中には、時間という希少資源に対する感覚値があまり高くない人もいますが、「会って話をしている」ということは、お互いが「相手の時間を投資してもらっている」という認識でいるべきです。  
抜擢される人の人脈力 P.203


という感覚がない人達です。

特に生産性の高いことをしなくても、気の合う友達と茶飲み話でもするのは、気持ちの良い時間の過ごし方で、時間がもったいないと思うどころか、あっという間に過ぎてしまって、もっと時間があったらと思うくらいなのですが。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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