チーズのある所へ
異文化・多文化 | 2009.05.08 Friday 11:50
はてブやコメントやTBを見ると、「日本はもう立ち直れないと思う」に引っかかっている人が多いみたいだけど、現実は実はもっと厳しい。どう厳しいかというと、「海外を知らないと日本に留まる資格もない」になりつつあるということ。
404 Blog Not Found:日本に留まりたかったら、一度は留学しておくべき
私は弾さん節を楽しく読んでいたけど、千賀さんのところも弾さんのところも、コメント欄はなんと言いますか。。。
難民や亡命者を除いて、逃げてきた人を養ってあげられるほど余裕のある国もないわけで。ハク付けに留学しても、現地就職は無理そうで。
私の勝手な解釈だと、Espresso Diary@信州松本さんがよく書かれているような状態になっていく過程にあり、留まる資格もなにも、居住権があっても食い扶持の問題で海外に出稼ぎにいかざるをえない人が増えてくる、日本に残るのは、駒を動かす棋士にあたる人ということになり、その人達の多くは海外経験を既に積んだ人と言うことなのかな、と。
Espresso Diary@信州松本さんは、地方都市に暮らす視点から、海外への仕事の流出、人の流出について頻繁に書いていらして、ご自身はお金を流出させて(笑)いらっしゃいます。
これからの日本で成長が期待できる仕事は何か?私は、日本の働き手を、海外へ送り込む仕事が有望になると考えています。実際に多くの大企業が、それを実行しています。先日は地元のセイコーエプソンが、社員が帰国して家族に会うための費用を負担していると聞きました。中国や東南アジアには、駐在員が日本語で寛げる歓楽街も広がっているんだとか。つまり、かつて日本の国内にあったバーやスナックのような仕事までもが、工場と同じように海外へ流失している時代だといえます。
Espresso Diary@信州松本:ブッシュ政権の"Winner Takes All"。
千賀さんが「海外で勉強して」と書いているのは、留学せずにいきなり働くことも可能ですが、英語やスキルが受け入れられるレベルでないと、ややしんどいからかと思います。日本の職人さんは、仕事が丁寧だからやっていけそうな感じがしますが。
英語やスキルが足りないと、せっかく海外に出ても日系企業に頼り続けることになりかねませんが、どーせ他では雇ってもらえないだろうと足下を見られてしまい、ほーれ就労ビザだよと札束ではなくビザサポートで頬をたたかれてしまいます。これではせっかくの勇気も後悔に終わります。
同胞にそんなのひどいじゃないかと思われるかも知れませんが、外国人相手にそんなことするより、ずっと簡単なので後を絶ちません。残念ながら。現地の日本人をあてにする場合、なぜそうしなければならないのか、よーく自問してからにしましょう。多くの場合、現地語に自信がないからか、現地事情に明るくないための不安からです。
ビジネスをする場合は、ビザカテゴリーが違うので、ここでは割愛。
NZには、扶養家族のない(笑)若者向けにワーキンホリデービザがあります。1年はあっという間なので、ちゃらんぽらんに過ごすこともできますが、昼夜問わず就職につながる活動と英語の勉強のみに全力で励めば8760時間(寝食引いても5000時間)!よほど努力の方向を間違えない限り、留学か就職かへの道が拓けると思うのですが。
今一度、見回してみて、チーズがどこにありそうか、要チェックです。
チーズを得るためのポータブルなスキルを身につける必要は、高まりようがないくらい高まっていると思います。特に逃げ切れない世代にとって。
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