北岸ズクナ師

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オールブラックスにもマタイ効果!

勝間和代さんがニューヨークで対談してきたマルコム・グラッドウェルの著作、「Outlier」ですが、NZも英語圏なので、話題になっている様子。そうは言っても、ほとんどの本が輸入品となってしまうNZでは、本の値段が日本のAMAZONで洋書を買うより高いのが涙。。。地元の図書館で予約してあるのですが、まだまわってこないです。

日本のAMAZONでペーパーバックの原書を買うと、1884円
日本のAmazonで和訳本を買うと、1785円
NZのネット書店でペーパーバックの原書を買うと、NZ$34.98(約2000円)



という訳でまだ読んでもないのですが、けっこう詳しい書評もネットにあるし、週刊誌Listenerでも2月に特集が組まれたので、エントリーにしてしまおう。
まずListnerでの特集記事の構成はこんな感じ。全部で8ページあって、本文はこれ。Young gunsは、若きエリート、大物という意味。

リンク先にない囲み記事も合わせると、主に10000時間のことと、生まれ月のマタイ効果について書いてある。

最後のページの囲み記事では、オークランド大学教授がやや反論。「僕がゴルフを10000時間練習したってタイガー・ウッズにはなれっこない」と。ごもっともです。だからある閾値以上の才能の上に努力という話になっているんじゃなかったっけ。
でも、ゴルフは選手生命が長いからまだいいけど、例えば女子体操なんて10代半ばでおおかた終わってしまうから、大急ぎである閾値以上の才能を見つけて、長時間の練習漬けにしないといけない。大変な世界だ。

生まれ月のマタイ効果については、NZらしくオールブラックスのメンバーで分析した囲み記事。
現在の顔ぶれだと
1月~6月生まれが22人、7月~12月生まれが14人で前半が明らかに多く、40%以上が最初の3ヶ月に生まれています。オールブラックスのカットオフ日もカナダのアイスホッケーと同じ元旦。
これに対し、ラグビーほどには体格が重要な要素とならないクリケットの場合、ブラックキャップスのカットオフ日は9月1日ですが、誕生日はまんべんなく散っているとのこと。

しかし、さらに慎重に判断しなければならない要素があります。
 それは、月別の出生数がどの月も同じかどうかの確認です。

 右下は、厚生労働省のHPにあった、平成9年と10年の1日平均出生数の月別比較です。

 これによれば、夏に生まれる子供が多い傾向が分かります。
 もともと1月~3月は出生数も少ないとも言えそうです。

 平成9年の3月と7月とでは、1日に約400人ほど、一か月では約12000人ほどの違いがあります。
 
 しかし、全体の比率からいうと、もともとの出生数の減少以上に、早生まれのプロ選手の数は少ないと言えるでしょう。

クイズ現代社会 日本の文化3 遅生まれ早生まれ



考えてみれば、4月生まれの子がよちよち歩きを始める頃、3月生まれはようやくおぎゃ~と産声を上げる。この差はそんなに簡単には縮まらないのかな。

私事だが、3月生まれの私は、そのせいだか何だか知らないけれど、小学生の時ず~っと体育の成績が悪かった。中高と進んでも、さほどは良くならなかった。自分自身、「運動音痴の子」だと信じ続けていた。この思い込みが、スポーツへ積極的に取り組もうという気持ちを阻んだ。「できれば欠席したい」ぐらいだった。

大人になったら、アレ?なんだ、まぁまぁ人並みの運動神経があるじゃん(分野は限定されるけど)?運動神経抜群!なんてことはありえないけど、とりあえず特別に運動能力が劣っている訳ではなかったらしい。
なんだったんだ、あの自信を打ち砕く子供時代の体育?なんて思ってしまう。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (1)

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