北岸ズクナ師

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アメとムチの算数 in NZ

 息子が通う公立学校の5年生の授業を少し振り返ってみると、年々多少は課題も増えて来ているものの、まだまだのんびりしたもので、算数などは日本と比べるととんでもなくレベルが低いようにも思います。

[JMM]「IT化の進む教育現場」平らな国デンマーク/子育ての現場から/高田ケラー有子



そうなんです。せっかく5歳の誕生日に小学校に入学するのに、のんびりやっているので、いつになっても進みません。大体15歳の時点で、日本から2年遅れ程度です。個人差が激しいのでそれ以上の人もそれ以下の人も幅広いですが。
でも18歳で理系進学予定の子が選択する数学は、オットの話だと日本の高3あるいは大学レベルとのこと。

これは、15歳の時点で飛び抜けているか、その後の3年間で驚異的な伸びを見せるかのどちらかということでしょう。16歳(義務教育終了)でカレッジを中退する子が増えていますが、彼らは2年遅れの日本の中2相当かと言うと、そんなことはなく、広い個人差の端っこの方のことが多いですから、日本の小卒程度でも良い方だったりします。サバイバル算数のレベルです。

NZでは、前政権が妙な算数の教え方を始めたおかげで、九九の暗記がなくなった。でも算数って国境を越えて使えるポータブルなスキルだと思っているので、「私はNZ出身なので、九九はできません」なんて、他国に留学や就職した時に言ったら、びっくりされちゃうよね~。



と昨日つぶやいたのですが、先月、娘の小学校で行われた「算数ワークショップ」でもそれは確認しました。このワークショップは、家庭でいかに子供の算数をサポートするか、という内容で、他の集まりでは見たことのない70名という多数の親御さんたちが参加していました。

そこで説明されたのは、「九九の暗記はしない」「筆算はずっと年長になってから(恐らくINTERMEDIATE、12~13歳)」で、更に、「knowledgeを教えるのはyour part、strategyを教えるのがour part」と断言されちゃいました。そのワークショップに参加していない親御さんたちは知るよしもないyour partですよ。

大体、参加している親御さんたちは、いくらか熱心だったり時間があったりする人達で、参加していないのはその逆の可能性が高いのです。そのお子さん達は、knowledgeを大して教わることなく学校に来て、strategyなんて無謀というものです。

極めつけが、「あなたのお子さんがお釣りを間違わずにもらえるようになる!」です。まさにサバイバル算数の目標風。今時、サンデーマーケットぐらいしか、暗算でお釣りを計算する所ないですが。なんと言っても、銀行員が平気でバンバン計算を間違える国ですから、油断大敵?

さすがにこのワークショップで、キウイママ友も心配になったそうで。
彼女が子供の頃は、九九を小学校いっぱいかかって暗記させられたそうなのですが、できないと学校でムチで打たれたそうです。お尻ペンペンで逮捕される今のNZからは考えられない、体罰OKの時代ですね。このあたりからも、NZでの九九暗記がいかに苦行かを窺い知ることができます。。。ひょっとしてあまりに大変だから諦めることにしたのでしょうか。

かたや今この時代、市内の公立小学校のX小学校では、算数で満点をとるとアメをくれるクラスがあります。算数が得意な子の親御さんは、虫歯が心配ですね。
また別のY小学校の高学年では、年齢的にもうアメでは釣れないのか、フライドポテトを一本ずつ良い点の子供達にくれます。
思わず「ポテト一本のために、頑張れるものかしら~?」と聞いたら、もらっていない子の前でポテトを食べるのは、ちょっとした優越感らしいとのこと。ふ~む。

こうして、文字通りアメとムチが使われることがある、NZびっくり算数なのです。

author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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