北岸ズクナ師

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ニセジャポ

ホンモノの日本食の3分の1程度の激安でパリっ子たちの人気を集めているのだが、日本人の目で見ると、日本料理というには抵抗があり、在留邦人は「ニセジャポ」と呼んでいるのだという。

インテリジェンスの業界レポート



NZにも日本食レストラン、すっごく増えた(ありすぎかと思うくらい)のですが、このニセジャポってのも多いのです。
NZに2003年3月に移住してきて、最初の6ヶ月間、オットは英会話学校にフルタイムで通いながら職探しをしていました。
貯金を持ってきたとはいえ、使い込んでばかりいてはすっからかんになってしまうので、英会話学校のない土日、オットに子守を頼んで私は日本食レストラン(ジャパレス)でウェイトレスのバイトをしたのでした。

たまたま当時住んでいたところから徒歩圏に求人があったので、そこで働くことに。

ところが入ってみると、経営者は英語がろくに分からない韓国人で、厨房は中国人と韓国人。日本人はフロアに1~2名いるかいないか-というところでした。

客層は、4割韓国人、2割中華系、2割ヨーロピアン、2割その他、といった感じ。日本人は一度来れば「ニセジャポ」であることが分かるので、リピーターはいません。

まだ移住して間もない青さもあってか、「私は日本人として悲しい!」なんて嘆いたものでした。

てんぷらの盛り合わせにキュウリが入っているし、そうそう、キュウリはすき焼きうどんにも入っていた。味噌汁は右なんてのはありえないし、天紙の向きも逆さま。洋食のフルコースみたいに、「まず味噌汁とサラダを出す」ので、おかずとご飯がくる頃には、味噌汁はないか冷めきっているか。
もちろん「日本酒といえば熱燗」と信じきっている人が多いので、久保田もチンする。あぁ、もったいない。

バイト人として更に悲しかったのは、ジャパレスだったら当然!の賄い飯がなかったことです。(かなり期待していた)
文句を言って出してもらうようにしたが、出てきたものは「とんかつ(すごい薄い)の両端の部分=肉は殆どなし」を集めておいたもの、味噌汁(ほんだしの味が強烈だぞ)、ご飯といった感じ。

喫煙するお客さんにはレストランの外に出てすってもらっていたのに、厨房の中はスパスパ

日本通の人もいるが、やはりマイノリティ。多くの人は「日本食=ヘルシー、高級感」といったイメージでナンチャッテ店にも来てしまう。
また、自国料理よりイメージが良くておカネになる日本食のレストランをやりたがる人が多いらしい。

日本でも和食レストランでバイトしたことがあったので、「あぁ、これが日本食レストランだと思ってほしくないなぁ」と密かに思ったのでした。

日本人がラーメンやカレーを自国向けにアレンジして、今や大人も子供も大好物
!ってのとは違って、単に材料と人件費を極限まで削って、カネになるというただそれだけでやっているお店ばかりだから。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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