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リノベーションは楽じゃない

いつの間にやら年末で 2008 年も残すところ、あと 1 日だけになっていましました。

私自身はちっとも年末って感じじゃなかったりします。今年ほど「年末感のない」年も珍しいじゃないかってぐらい。

理由は明白。今、自宅の改築 (リノベーション) 真っ最中だからです。

リノベーション真っ最中

今月始め、待たされ続けた市からの改築許可 (ビルディングコンセント) から下りてからというもの、怒濤の勢いで改築作業が進んでいます。

私も嫁さんも連日のように改築作業を行っていて、体育会系部活の合宿の様相を呈してきています。毎日筋肉痛で、朝起きぬけが気だるい感じ。

古い壁を壊して新しい壁を作るような大きい作業は大工さんが行いますが、

  • 壁紙剥がし・カーペット剥がし・古いペンキ剥がしなどの剥がし系作業
  • プラスター (しっくい) ・フィラー (目止め) や下地ペンキなどの下地作り系作業
  • 壁・床・窓枠など剥がした後や下地の後を整えるやすり系作業
  • オーバーコート・床オイルなどの仕上げ塗り系作業

などの諸作業は自分たちで行います。Let's DIY!

上記作業の他、その日の作業に従って発生する、物の移動・後片付け・ゴミ出しなど、自分たちでできる範囲の作業は自分たちで行う覚悟で取り組みます。

前者 3 つの作業は、最後の作業の「準備」に当たります。時間的には、8 割以上準備という印象があったりします。

最後の仕上げ塗り系の作業は、労力の割りに変化が大きく、満足度も高いんですが、それもこれもそれまでやった準備の蓄積があったからだと思いたい。

ホッチキス抜き

剥がし系作業の中でも地味〜な作業に「ホッチキス抜き」というのがあります。

日常生活で役に立つとは思えませんが、ここで紹介しておきましょう。

カーペットって剥がしたことありますか?

日本の一般的な住居ではどうなっているのか分からないのですが、私の家では、カーペットの下にアンダーレイと呼ばれるスポンジみたいなものが敷いてありました。

自宅は築 50 年以上にもなる古い家で、剥がしたカーペットがいつ頃から敷いてあったのか分かりません。とりあえず、10 年以上は経っていたでしょう。カーペットとアンダーレイの汚れっぷりといったらもう……。

そのアンダーレイはホッチキスみたいなもので床に打ち付けてあったのですが、なにぶんスポンジみたいなものなので、針のほとんどはそのまま床に残ってしまいます。

「コ」の字が反時計回りに 90 度回転したような形で床に刺さっている「針」を抜くわけですが、中には経年劣化して、千切れてしまうやつも。

千切れたやつはまさに針のように尖っていて危険ですから、抜いてしまうか、打ち込んでしまうかして表面に残らないようにする必要があります。床は後でやすりなどで削るので、できれば抜いてしまいたい。

[写真]千切れて残ってしまった針

分かりますか?赤い四角で囲った部分 (とその下の部分) に千切れて残ってしまった針があります。

大きさ比較用に「爪楊枝」を置いています。どんだけ小さいか分かるでしょうか。

[写真]針の部分をズームアップ

拡大して分かるかどうか微妙ですが、該当部分を等倍で表示 (真ん中)。……それでも分からないと思うので、針の部分を赤く表示してもいます (右下)。

[写真]ペンチでわずかに出ている部分を掴む

この微妙に出た部分をペンチで掴んで……

[写真]てこの原理で抜く

てこの要領でえいやっと引き抜きます。うまくいけば、この通り。

[写真]抜けた針

床からはみ出ていたのは、先っぽの銀色になっている部分だけ (ペンチで掴んで引っ張ったので、さびが取れて銀色に見えます)。

ほとんどの部分は床に刺さっているのが分かると思います。

これだけ刺さってしまっているので、うまく抜けず先っぽが切れてしまう場合もあります。その時は諦めて打ち込んでしまいます。

定点観測

今回のリノベーションが終了した暁にも再登場すると思いますが、とりあえず、年が明ける前に今年の作業分を振り返ってみましょう。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/11 作業前

本格的作業が始まる前の段階です。

すでにカーペット剥がしは終わっているのが分かると思います。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/11

ばばーんと 1 日で壁がなくなりました。

ちなみに左側 (青い壁が見える部屋) は、小さめのベッドルームでした。

右側はサンルーム。うちではダイニングとして利用していました。北角に位置し、家の中でもっとも日当たりの良い部屋です。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/18

一週間後。

電気の配線を引き回すため、壁のいたるところにぼこぼこ穴が開いているのが分かるでしょうか。天井からも裸電球がぶら下がっています。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/23

開始から 10 日後。

元ベッドルームの窓が小さくなりました。

市からの建物査察 (ビルディングインスペクション) のため、天井の一部が開いています。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/24

クリスマスイブの様子。

天井も塞がれて、一部ペンキも塗っています。床から水道管と下水のための配管が出ています。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/25

クリスマスの様子。

大工さんの作業前は、道具などが自宅内に置かれるため、このような状況に。

ちなみにクリスマス当日も作業を行ったんですが、市からノイズコントロール (雑音規制) によるクレームが来たため、作業は中断。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/26

クリスマス翌日。

ノイズの大きな作業はできないため、主にプラスター・下地ペンキなどの下地作り系作業を細々と。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/28

2 回目のオーバーコート (仕上げ塗り) を塗り終わり、一段落。

写真だとクリスマス翌日のものと大差ない感じかもしれませんが、実際の印象はまるで違います。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/29 作業前

床を大きなフロアサンダー (床用電動やすり) で削る当日。

作業前にビニールなどでカバーをしておきます。床を見ると壁があった場所が一目瞭然です。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/29

作業後。

一気に「それ」っぽくなった感じじゃないですか。

本格的に改築工事が始まってからしばらくずっと家の中でも靴を履く生活が続いていましたが、ここに来てようやく裸足で歩けるように……。

[写真]自宅改築・定点観測 2008/12/30

そして、今日。

未完成ながら、キッチンがほぼ最終的な位置に収まりました。

シンクも仮付けながら利用できるので、ぐっと過ごしやすくなります。

まだまだ完成には至りませんが、ほぼこの状態で年を越すことになりそうです。

皆様、よいお年を。

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