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Xcode 4.3 リリース

二月になってしまいましたが、2012 年もよろしくお願いします。

Xcode 4.3 がリリースされました。

Mac App Store との親和性を高めるため、Xcode 4.3 からはインストール先が変更されています。

  • Xcode 4.2 まで : /Developer
  • Xcode 4.3 から : /Applications

インストール方法も変わりました。Xcode 4.2 までは何らかの方法で Xcode のインストーラを起動する必要がありました。

Xcode 4.2 では Mac App Store からダウンロードされるものは「Xcode Install」で Xcode そのものではありませんでした。

Xcode 4.3 からはインストーラは目に見えては存在しません。App Store からダウンロードして、そのまま他のアプリケーションと同じように起動するだけです。

Xcode 4.3 はインストールされる場所が最大の違いで、機能的な違いはほとんどない印象です。

Xcode に付録されるユーティリティ

Xcode 4.2 まで /Developer/Applications の中にあった Instruments や Icon Composer, FileMerge といったユーティリティは Xcode 4.3 から Xcode アプリケーション内に内包されています。

Dashcode, Quatz Compozer などこれまで Xcode に付録 (?) として付いてきたいくつかのアプリケーションは Xcode 4.3 には含まれていません。

developer.apple.comダウンロードセンターから別途ダウンロードする必要があります。

  • Dashcode → Dashcode for Xcode - February 2012
  • Quartz Composer → Graphics Tools for Xcode - February 2012

Instruments など Xcode 4.3 に内包されているアプリケーションを起動するには Xcode を立ち上げて、Xcode メニューより「Open Developer Tool」を利用します。

[図] デベロッパツールメニュー。

Xcode に内包されているアプリケーションでも起動させた状態で Dock に保持するようにすれば、Dock から (Xcode を通さずに) 立ち上げることができます。Xcode に内包されているアプリケーションは Spotlight では拾ってくれないようです。

コマンドラインツール

Xcode 4.3 にはもちろんコンパイラは付いてきますが、Xcode 4.2 まで /Developer/usr/bin に含まれていたいくつかのツールは含まれていません。前述のダウンロードセンターからダウンロードするか、設定画面の「Downloads」より「Command Line Tools」をダウンロードします。

[図] Xcode 4.3 設定内のダウンロード。

Xcode 4.3 からの仕様変更により OS X のパッケージマネージャ Homebrew は Developer Preview の時には動作しなくなってしまいましたが、Command Line Tools をちゃんと入れれば、大丈夫な様子。

以前の Xcode との共存

Xcode 4.3 はこれまでの Xcode と同様、以前のバージョンの Xcode と共存が可能です。一番最初に Xcode 4.3 を立ち上げたときにインストールされている Xcode をゴミ箱に移動するかどうか聞かれます。

[図] Xcode 4.3 最初の起動時に表示されるダイアログ。

該当するディレクトリを単にゴミ箱に移すだけのようで、/Developer/Library/uninstall-developer-folder は実行されない様子。

ヘルプでは「(古い Xcode は) 後からでもいつでもゴミ箱に入れられます」とあって、uninstall-developer-folder の実行には触れられていません。ゴミ箱に移して削除すればアンインストールされるんでしょうか。

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