Xcode 4.3 リリース
- 2012.02.18 Saturday
- dev
二月になってしまいましたが、2012 年もよろしくお願いします。
Xcode 4.3 がリリースされました。
Mac App Store との親和性を高めるため、Xcode 4.3 からはインストール先が変更されています。
- Xcode 4.2 まで : /Developer
- Xcode 4.3 から : /Applications
インストール方法も変わりました。Xcode 4.2 までは何らかの方法で Xcode のインストーラを起動する必要がありました。
Xcode 4.2 では Mac App Store からダウンロードされるものは「Xcode Install」で Xcode そのものではありませんでした。
Xcode 4.3 からはインストーラは目に見えては存在しません。App Store からダウンロードして、そのまま他のアプリケーションと同じように起動するだけです。
Xcode 4.3 はインストールされる場所が最大の違いで、機能的な違いはほとんどない印象です。
Xcode に付録されるユーティリティ
Xcode 4.2 まで /Developer/Applications の中にあった Instruments や Icon Composer, FileMerge といったユーティリティは Xcode 4.3 から Xcode アプリケーション内に内包されています。
Dashcode, Quatz Compozer などこれまで Xcode に付録 (?) として付いてきたいくつかのアプリケーションは Xcode 4.3 には含まれていません。
developer.apple.com のダウンロードセンターから別途ダウンロードする必要があります。
- Dashcode → Dashcode for Xcode - February 2012
- Quartz Composer → Graphics Tools for Xcode - February 2012
Instruments など Xcode 4.3 に内包されているアプリケーションを起動するには Xcode を立ち上げて、Xcode メニューより「Open Developer Tool」を利用します。
Xcode に内包されているアプリケーションでも起動させた状態で Dock に保持するようにすれば、Dock から (Xcode を通さずに) 立ち上げることができます。Xcode に内包されているアプリケーションは Spotlight では拾ってくれないようです。
コマンドラインツール
Xcode 4.3 にはもちろんコンパイラは付いてきますが、Xcode 4.2 まで /Developer/usr/bin に含まれていたいくつかのツールは含まれていません。前述のダウンロードセンターからダウンロードするか、設定画面の「Downloads」より「Command Line Tools」をダウンロードします。
Xcode 4.3 からの仕様変更により OS X のパッケージマネージャ Homebrew は Developer Preview の時には動作しなくなってしまいましたが、Command Line Tools をちゃんと入れれば、大丈夫な様子。
以前の Xcode との共存
Xcode 4.3 はこれまでの Xcode と同様、以前のバージョンの Xcode と共存が可能です。一番最初に Xcode 4.3 を立ち上げたときにインストールされている Xcode をゴミ箱に移動するかどうか聞かれます。
該当するディレクトリを単にゴミ箱に移すだけのようで、/Developer/Library/uninstall-developer-folder は実行されない様子。
ヘルプでは「(古い Xcode は) 後からでもいつでもゴミ箱に入れられます」とあって、uninstall-developer-folder の実行には触れられていません。ゴミ箱に移して削除すればアンインストールされるんでしょうか。
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