英語が苦手なエンジニアの移住 具体案
英語に苦手意識を持っているエンジニアの方は、少なくないと思います。オットもわざわざ受験科目に英語のない大学を探して進学したようですし。
どうやらこの話題は、私がボンヤリしていただけで、ちょっと旬なんでしょうか。
パソナテックは、エンジニア向けコンテンツを日刊で発信する情報サイト「スキルを発明にカエル ウェブ日刊紙・てくらぼ(以下、てくらぼ)」を11日に開設した。同日、その記念イベントとしてプログラミング言語"Ruby"の開発者であるまつもとゆきひろ氏と、プログラマ、アルファブロガーとして著名な小飼弾氏によるトークセッションが開催された。ファシリテータはニューズ・ツー・ユー取締役の平田大治氏が務め、「エンジニア進化論」をテーマに、2時間に渡り熱い議論が繰り広げられた。
それぞれの自己紹介後、平田氏から両氏に向けて、「現在注目している言語は?」「エンジニアに英語は必要か」「プログラマ35歳定年説についてどう思うか」などの質問が投げられた。
エンジニアの進化は"アウトプット"にあり! まつもとゆきひろ×小飼弾 | エンタープライズ | マイコミジャーナル
平田さんも聞いているし(太字にしたのはzukunashi)、
10歳くらいの時にプログラミングを開始。友達がパソコンを持っていたので、それを使わせてもらってベーシックでいろいろなプログラムを書くようになった。
そして中学卒業後は地元の高等専門学校(高専)に進学。元々は普通高校にいくつもりだったが、入りたい学校に行くにはちょっと成績が足りない、しかし、英語、国語、社会といった科目を勉強する気が全く起こらない、と先生に言ったら
「だったら高専に行ったら?」
と勧められ、初めて「工学・技術系の専門教育」に特化した高専の存在を知り、理系の科目にしか興味のない自分にあっていると進学を決意。
vol.8 シリコンバレーで働くには英語は必須?|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー|パソナテック(PASONA TECH)
渡辺千賀さんの紹介する記事でも触れられている。(太字にしたのはzukunashi)両記事とも続きがあるようなので、楽しみですね。
さて、もし英語の苦手なエンジニアの方が、また読みに来てくださったらということで、もうちょっと具体的なことも書いてみたいと思います。
まず最初の関門として働くためのビザが必要です。以下、英語圏の中でもニュージーランドを例にして話を続けます。
うちはまだIELTSという英語の試験の必要スコアが5の時代に永住権申請し、滑り込みで永住権を手にしてからNZに来ましたが、今は6.5必要です。オットは勤め先からマンツーマンのレッスンまで行かせてもらいながら、6.5とれませんでしたから、英語苦手=6.5とれない、として話を進めます。6.5に届かなくても、英語環境の職場で1年就労し、雇用主が一筆書いてくれれば、IELTSは免除されます。エンジニアでこれをやっている日本人は、けっこういます。
31歳以下の人であれば、ワーキングホリデーというビザで働きながら1年過ごすことができます。新卒ではなく、最低3年は就労経験を積んでから来た方が断然良いと思います。
あとは学生ビザですが、これだと決められた時間しか仕事をすることができません。
1. 日本で、時間と予算が許す限り、英語の準備をしておく。特にリスニングは聞いた量に比例して力がつくので、移動中の時間も活用して練習する。個人or少人数の英会話のクラスに通う。うちはIELTSに特化した準備をしたかったので、GABAの先生について、面接の練習からライティングの添削まで教えてもらった。
2. NZについたら、ビザや予算によるが、1~3ヶ月程度、フルタイムの英会話学校に行く。大学付属などのもあり。オットは昼間は9-15時まで、普通の英会話学校に3ヶ月通って、夜はコミュニティーカレッジといって、地元の高校でやっている英語のクラスに週4日通った。うちは家に帰ると日本語だらけなので。でも所帯持ちでない人だったら、英語ネイティブの家庭にホームステイして、もっと英語漬けになるのも手。
3. 短期間でなんとか英会話学校の中上級~上級クラスのレベルに上がり、就職用のコースに申し込む。うちのオットはオークランド工科大学の ENGLISH FOR PROFESSIONAL EMPLOYMENT
という4ヶ月程度のコースへ入った。同様のコースは他にもあるかと思う。同校のコースの良い点は、3週間のインターンが含まれていて、ここで気に入ってもらって、そのまま就職というパターンがけっこうある点だ。尚、留学ワーホリエージェントのインターンコースは、その後の展開にいまいち期待が持てないので、あまりお薦めじゃないかも。
* オットはこのコースに入って間もなく、面接に呼ばれて採用が決まったので、1ヶ月ほどしか通ってないです。
4. 就職活動をする際、移民局の認定企業リストに載っている企業の求人を狙っていく。このリストに載っている企業は、「国内だけでは十分に採用できないので、海外からリクルートします」ということで移民局お墨付きをもらっている企業なので、外国人の採用に積極的で、且つビザサポートの準備ができている。
中小企業より大企業の方が、外国人の雇用に抵抗がないので、応募する会社の規模にも注意。
番外編:労働条件が劣悪になる可能性があるが、日系の企業でビザサポートをしてくれるところを探し、ビザがもらえるまでの辛抱と思って耐え抜く。ビザサポートをちらつかせて、ひどい条件で働かせた上に、ビザの段階で協力的でないところもあるので、ご注意を。また、有料のコンサル系が、関連会社から出すジョブ・オファーというのがあるが、うまくいけば「ビザを買える」が、既にけっこう移民局から怪しまれているところもあるので、順調に進むかは保証できない。
日本にいるままで話を進めようとすると、人事や担当部署との電話面接をしたり、ジョブオファーがない場合は移民局の北京オフィスに呼ばれて、英語で面接することになり、スキルを評価してもらう前に苦手な英語で撃沈する可能性が高い。
また、雇用側も今現在NZにいない人と話を進めても、「ホントに引越してくる気あるのかね~」という疑念があり、採用話が頓挫しがち。
NZの場合は、真っ先に聞かれることが「働けるビザを持っているか」で、次が「NZで働いたことがあるか」です。困ったことに。
もし、まだワーキングホリデーのビザをもらえる年齢だったら、それを利用するのが一番。でも観光やその他お楽しみは仕事が決まるまでお預けで、全力で、本当に全力で行かないと、1年なんてすぐに終わってしまいます。
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