移民さん、いらっしゃ~い
異文化・多文化 | 2008.05.26 Monday 13:26
ボクは移民そのものを否定するつもりは毛頭ありません、ただそのことでずっとこの国に住んでいる我々が苦労するようでは元も子もありません、優先順位があるのです、そして移民たちを安く働く労働者として受け入れるのは間違っています、それでは日本は殺伐とした国になります、移民暴動が起こったフランスとか少年の殺人が横行するイギリスのような国にしてはいけません。
時事を考える: 人がたおやかに暮らしを営む環境を命がけで造れ
いつも楽しく読ませていただいている、時事を考えるさんの記事から。
NZは移民、難民を受け入れていますが、その歓迎ぶりは様々です。私の感触だとベビーブーマーあたりで、投資物件を持っていた人なんかは、移民流入で家賃や不動産価格が上がり、「移民はNZ経済に非常に貢献してくれている(=ワタシのお財布に大変貢献してくれている)」なんて言っていたりしますが、「さぁ、そろそろ家でも買おうか」と思っていた若めのキウイにとっては、英、豪、中、韓と現金をたっぷり持った移民がやってきて、手に届きそうだった家に手の届かないような金額のオファーを出して、時には即金で買っていくのだから、あんまり面白くなかったかもしれません。まぁ、キウイの場合、「ちぇ、面白くねぇ」と思えば、さっさとオーストラリアに行くことができます。言葉が一緒ですし。
以下、我が家での実話から。
我が家は、もともとイラク人が大家で、キウイに貸していた物件でした。イラク人が帰国のため、売りに出していました。私たちが自分たちが住む用に買ったので、そのキウイ一家には出て行ってもらいました。
娘の行く学校には、外国人が多く、英語の授業についていくのが困難です。入学時には約半数がESOL(英語以外の国から来た人に英語を教える)のクラスに入ります。そのために専任の先生が必要で、その費用数万ドルはESOLを受けようが受けまいが、全校で負担します。教育熱心なアジア人が多く、成績も良いので、進学の際、奨学金の対象になったりします。
オットは、キウイのように英語を流暢に話せませんが、採用面接(テクニカルな二次面接)に面接官として同席することがあります。英語が流暢でも、テクニカルな質問に答えられず、落ちる人は多いです。
同じ話を日本バージョンにしてみましょう。ちょっとアレンジ。
ワタシの住まいは、大家が中国人です。大家の都合により売りに出され、インド人がこの物件を買いました。インド人一家がこの家に引っ越してくることになったので、ワタシは6週間以内に退居するように言われました。
うちの子の行く学校には、外国人が多く、日本語の授業についていくのが困難です。入学時には約半数がJSOL(日本語以外の国から来た人に日本語を教える)のクラスに入ります。そのために専任の先生が必要で、その費用数百万円はJSOLを受けようが受けまいが、全校で負担します。教育熱心なアジア人が多く、成績も良いので、進学の際、奨学金の対象になったりします。
主人が就職活動中です。二次面接に行ったら、面接官はあまり流暢でない日本語を話すロシア人でした。日本人面接官との一次面接では好印象を与えられたと思うのですが、二次面接ではテクニカルな質問に答えられず、採用されませんでした。
NZでも、抵抗がある人は少なくなかったです。私は勝手に移民受け入れ初期(or急増時)の「つわり」(異物への反応という意味合いで)と呼んでいますが、最も強い抵抗を示している一人がが、現外務大臣だったりします。良い面も多々ありますが、あえてこんな風な話にアレンジしてみました。
日本では、こういうコトが身近に起きることが稀で、免疫のない人が多いことでしょうから、「つわり」はどれほどツライことかと思います。
ましてや、日本はついこの間までブイブイ言わせてた経済大国です。
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