北岸ズクナ師

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効率化や仕組み作りが日の目を見る日

15年ほど前のことだったと思うが、唯一の正社員経験のOL時代に伝票事務というとてつもなく退屈な仕事をしていた。バブルが弾けて派遣の職を失った時だったので、正社員であればなんでも有り難かった。中途入社のOLなんて、どこも歓迎してなかったし。

当時は、OA(死語?)といえばワープロ程度の時代だった。その前の職場(派遣)で、アメリカのPCとニフティ経由でデータをやりとりということをしたが、それは革新系のメーカーだったからで、正社員勤めをした中小企業の商社はそっち方面で10年は遅れていた。

伝票事務も、当時は大学ノートに記入したものを電卓で計算するという、気が遠くなるような作業をしていた。

たまたまその部署に配属された新人くんがPCに詳しい人で、自分のノートPC(もちろん画面は白黒)も持っていたので少し教えてもらった。

そのうち、伝票事務の仕事を表計算ソフトのLotus 1-2-3で処理できるようになった。

これはスゴイっ!!! 劇的効率UP!!! と感動した。是非、他の部の女性陣にもオススメしたい!と思った。

ところが、上司の評価は予想外だった。

「まったく、ラクばかりしようとして」

がんばリズムが評価される組織では、意味のないことだった。

最近は、右でも左でも効率化が歌われ、仕組み作りの本がヒットしているように感じられるが、きっとあの時の上司世代には、今もそんなにウケてないないんじゃないかな、なんて思った。

こういう人達が組織を牛耳っていると、若手は大変だ。遅くまで残っていることや、休日返上でガンバルことが評価される。その商社では、一番売り上げをあげていた営業マンの評価は高くなかった。もっと上司の麻雀に付き合ったりしないとダメなわけで、地方に転勤になった。

今も、こういう組織、どこかにあるのかも。こんな時代を生き延びていること自体、驚異だけど。
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