安全対策は???
私が送ったメールは計7通。本当は週1でも良さそうなのだが、返信しないと精神的にまいるようだったので、もう少し送った。
最後に送ったのは10日前。そこで私は、会場の安全対策についても触れた。しっかりその部分は削除された返信が届いた。
私の印象だと、イベント関係者は「採算」のことで頭がいっぱいと見える。大勢に楽曲を知ってもらってブームを作る必要があるのも、チケットの売り上げに響くからだよね。サクラで会場を埋めたところで、ペイしないし。
難民援助じゃないんだから、スポンサーにとってはこれはビジネスチャンスだ。誰かがまるでビジネスと言っていたが、ほとんどがそうだと思う。こじんまりとやっている分には、手弁当でできるが。
ちょっと横道それるけど、私が天晴れと思ったのは、マザー・テレサの以下のストーリー。さすがだわ。
あるとき、ある大金持ちが、あきらかに自分の売名のためにマザーテレサにロールスロイスを贈ったそうであります。マスコミも世間も、貧しき者の味方である清貧のマザーテレサは、ゼッタイにそういうものを受けとらないと思っていたようです。
ところが、マザーテレサは、その寄贈のロールスロイスをあっさり受け取ります。
当然、マスコミや世間は、「なんだ、マザーテレサは貧しい人の味方ではなかったのか?有名になって、とうとう金持ちに媚を売るようになったのか?幻滅だ。」などと、勝手な非難や批判が沸き起こるわけですね。
じゃあ、マザーテレサは、寄贈されたロールスロイスを自分の贅沢のために乗ったのでしょうか?いいえ。それでは、そのロールスロイスをどうしたのでしょうか?
ここからが常人とはちがう、聖女のイメージとは違うマザーテレサのたくましさです。彼女は、施設の資金にするために、そのロールスロイスを売ることもできましたが、それもしませんでした。
彼女は、世間の非難などものともせず、また自分の名声を使って政治家や社会的有力者に協力してもらい、マザーテレサが企画して、宝くじをやってもらうことにしたのです。その一等の賞品に、そのロールスロイスをあてました。
世間の人たちは、ノーベル平和賞を取り、世界的に有名になったマザーテレサおすみつきロールスロイスが一等の賞品の宝くじだ、ということもあって、こぞってその宝くじを買いに走ります。
あっというまにロールスロイス一台をはるかに上回る、その数百倍ちかくのお金を集めました。もちろん、たくましく貧しい人を助けるための資金にしたようですよ。
その発想は、まさに人の心理に熟知しマーケティングにたけた起業家であり、ひとつのチャンスを最大限に使って、施設の運営や貧しい人たちを助ける資金を最大限に作り出すという実業家であり、経営者でありました。
大塚晃志郎の、経営者とその家族のための健康管理と「命もうけ」の知恵:肝っ玉ど根性ゴッドマザーだったマザーテレサ
話は安全対策に戻る。
このイベントは、とある団体が主催することになっている。この団体の名前を前面にだして資金集めもしている。
ところが、屋内の催し物には、団体の幹部スタッフはあまり関与しておらず、アーティストの1ファンに主に委ねられている形のようだ。その1ファンが私にメール乱れ打ち攻撃をしてきた主なのだが。
イベントで、何か事故が起きて怪我人がでれば、NZなので治療費はACCという公的機関が負担するが、それを別にしてもこの団体には何らかの傷がつく。表向き「子供達のために」と資金を寄せてくれたスポンサーの顔もつぶす。楽しい夏の思い出が一変する。
実は、日本にいたときに「安全対策のずさんさ」で役をおりたことがある。日本では一応「ボランティア保険」に入ってはいたけどね。子供が集まるようだったら、いつもの何倍も動員して準備にも時間を割いたものだったよ。
夏休み、大勢の子供、浮かれるファン兼責任者、安全対策不明・・・。
責任者の大量のメールから、資金集めに一生懸命な様子は伝わってきたが、採算より大事な安全面は無視されたようだった。
大好きな「○○ちゃん」をNZに呼んで、みんなで踊ろ~♪
呼ぶためのお金を集めよ~♪
では、小学生なのだ。NZでは、小学生も学校行事のために何か売ったりして資金集めをするからね。
3日間メールがなくてホッとしているなんて、コメントを書いたが、甘かった。当日の月曜日の午前中には、電話までかかってきた。
○○ちゃんを是非NZに呼びたい、資金がないので日本人主婦たちに寄付金集めに回ってもらいたい、zukunashiに会いに行きたい、会うなら月曜日が都合がいい、どうしても月曜がいいからメールの返信がなければ電話しよう・・・自分の欲求の実現のためには、周囲の都合なんて屁のようなもの。ある意味、天晴れです。
私は、この1ファンが責任者となって1ファンの夢を叶えるべく暴走する列車には乗れないと思った。ましてやこれは大人向けというよりは子供向けイベント。
乗りかかった船に救命ボートがなかったら?氷山にぶつからないように祈りながら進むしかないのか???
Comments
今回の一件は娘にもちょっとだけ学ぶところがあったかな。ディズニーランドにもう一度行きたい一心で、必要な金額を一緒に計算して、2年がかりでお手伝いをして小銭を貯めているのだから。我慢する、待つ、あまり人に迷惑をかけない実現の方法を探す、等々。
体に悪い物を売ってお金集めして、おたくのお子さんが成人病になろうが知ったこっちゃありません。ほら、美味しいでしょう。お子さんも喜んでるじゃない。全てうちの子のためになる娯楽のためですから-ってことかぁ。
マゼーテレサの話、とても興味深く読みました。売るだけの何倍もの資金を稼いだのでしょうね。すごい女性です。
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