フルート迷走中?
学校・教育・お稽古事 | 2009.11.13 Friday 12:50
6歳から始めた娘のフルートも、かれこれ2年。
最初は「すぐに飽きるかも」と思ったので、楽器もレンタルだったぐらいなのですが、意外に続いてます。
大半のフルート奏者は、最初ピアノから始めて、10代前半ぐらいでフルートを始めるケースが多く、これだと体格的に最初からフルスケールのフルートでも手が届くし、肺活量も多くなっているので、割と順調に進みます。
娘はいわゆる10代前半組と比べたら、進度が遅いのは分かっていたのですが、まぁOKってところでしょ~とゆるめの親は思っていたのです。娘は同級生の中でも頭一つ違うぐらい、体格が小さめだし。
ところが、教育熱心なアジア人ママは違います。
最初は「すぐに飽きるかも」と思ったので、楽器もレンタルだったぐらいなのですが、意外に続いてます。
大半のフルート奏者は、最初ピアノから始めて、10代前半ぐらいでフルートを始めるケースが多く、これだと体格的に最初からフルスケールのフルートでも手が届くし、肺活量も多くなっているので、割と順調に進みます。
娘はいわゆる10代前半組と比べたら、進度が遅いのは分かっていたのですが、まぁOKってところでしょ~とゆるめの親は思っていたのです。娘は同級生の中でも頭一つ違うぐらい、体格が小さめだし。
ところが、教育熱心なアジア人ママは違います。
「2年も習ってグレードを一つもとれないなんて、very slowよ!うちの子なんて(17歳)かくかくしかじかの3つの楽器でグレード8とって、もう一つがグレード6よ!」なんて言われてしまい、ちょっとガーーーンときました。
そりゃ確かにYoutubeなんか見ても「8歳でグレード8のフルート天才児童」とかいますけど、そういう子は友達と遊ぶこともなく1日数時間の練習をしている子供達で、なんちゅーか「子供時代を捨てて音楽に賭ける!」人達だと私は思っているのです。
そのグレードとやらも、私には耳慣れないものなんです。日本で3歳から10歳までピアノを教わってましたが、その時も「まずバイエルから」という先生じゃなかったので、一般的な進み方を知らないのですが、それでも日本だったら、バイエル→ブルグミューラー→チェルニー何番だか→ソナチネ・・・みたいな流れがあって、他の教材も使いながらも「グレード」の出番はなかったものです。
ある時、娘のフルートの先生が「そろそろグレード受けてみる?」と言うので、「なんでもチャレンジさせてやってください」と答えた。なにしろグレードについて全然分かってなかったんで。
そうしたらグレード1を飛ばしてグレード2の教材を買ってくるように言われたので、指定された教材を買って来て、練習し始めました。かれこれ半年位でしょうか、課題曲を一曲ずつゆっくりとやってます。受けるのは来年ぐらいかなという感じ。
そんな矢先に↑のアジア人ママ発言で、私もちゃんと調べてみることにした訳です。
そうしたら、グレードと呼ばれているモノには、英国王立音楽検定というものと、トリニティ・ギルドホールという2種類があって、レベルは同じみたいですが、微妙に何か違うようです。先生の好き嫌いもあれば、生徒の向き不向きもあるらしく、フォーラムでこんな会話も盛り上がっているのを発見。
で、娘が指定された教材はトリニティの方みたいです。
なにしろ、キウイ目線とアジア人目線では見方がかなり違っていて、NZの一般校では、年齢の目安として10歳がプレレベル、以降11歳グレード1,12歳グレード2~18歳グレード8となってました。グレード8は「英国の音楽大学入試にも匹敵する上級レベル」となってますので、まぁ妥当に思えます。
また市内の私立芸術学校の入学最低基準だと、2~3年ほど前倒しになっていて、8、9歳グレード1~15、16歳グレード8、となっています。ここは専門分野のトレーニングに重点をおいた教育でしょうから、一般校より前倒しでも納得。
どちらを見ても、娘がvery slowとまで言われるのは納得できないし、本人が楽器で身を立てたいなんて思っている様子もないので、別にいいんじゃないのかな~と思うんですけどね。
というかグレード8だって音楽で食っていくのは無理です。山ほどいます。私の従妹は子供の時にカーネギーホールでバイオリンを演奏した人ですが、今は歯科衛生士です。手堅い資格の方をとりました。彼女の母はバイオリン奏者でもあり先生でもあり、ヨーロッパで演奏旅行とかしていましたが、ずっと共稼ぎを続けて、子供二人育てて、という普通の家計です。楽器メンテや旅費で持ち出しが多いんじゃないかと思います。「おくりびと」のモッくんだって、失業して2千万円近い楽器を質に出したりしてましたよね。モーニング娘。とかの方がよほど食っていけるんじゃないでしょうか、持ち出しも少なそうだし。。。
ちょっと脱線しましたが、いかにアジア人目線がかけはなれているかという事を一目で理解するには、これが面白そうです。
市内の芸術コンクールの入賞者。
アジア人しか参加しなかったのか?と思うぐらいですが、それはピアノ部門だけで、ボーカルやダンスなど他部門では英語風苗字が主です。
ピアノ部門1位と2位の子は、同じ先生に教わっているのですね。そして2位と3位の子は、同じ学校に通っていますが、公立女子校ナンバー1と言われる学校で、いわゆる文教エリアにある学区内の不動産はとても高いです。並々ならぬお金と時間と情熱を子女教育に注いでいる家庭であろうことが、この1ページから感じ取れます。
そうは言っても私もアジア人ママ。↑ほど激しくなくても、娘の学校のスクールオーケストラが、週に1度、たったの30分の練習でコンテストに出るのは無謀だと思うし、どんなに親バカ目線で見ても、他校より圧倒的に下手で、校長からして「いや~、皆よくやった!」なんて褒めちぎるのはどうかと思う。。。自信を持つのは大事だけど、勘違いしすぎも困りますよ~。
という訳で、勘違いしすぎず、ほどほどの自信を育てられるよう、少しはフルートのことも調べるようにします。。。
そりゃ確かにYoutubeなんか見ても「8歳でグレード8のフルート天才児童」とかいますけど、そういう子は友達と遊ぶこともなく1日数時間の練習をしている子供達で、なんちゅーか「子供時代を捨てて音楽に賭ける!」人達だと私は思っているのです。
そのグレードとやらも、私には耳慣れないものなんです。日本で3歳から10歳までピアノを教わってましたが、その時も「まずバイエルから」という先生じゃなかったので、一般的な進み方を知らないのですが、それでも日本だったら、バイエル→ブルグミューラー→チェルニー何番だか→ソナチネ・・・みたいな流れがあって、他の教材も使いながらも「グレード」の出番はなかったものです。
ある時、娘のフルートの先生が「そろそろグレード受けてみる?」と言うので、「なんでもチャレンジさせてやってください」と答えた。なにしろグレードについて全然分かってなかったんで。
そうしたらグレード1を飛ばしてグレード2の教材を買ってくるように言われたので、指定された教材を買って来て、練習し始めました。かれこれ半年位でしょうか、課題曲を一曲ずつゆっくりとやってます。受けるのは来年ぐらいかなという感じ。
そんな矢先に↑のアジア人ママ発言で、私もちゃんと調べてみることにした訳です。
そうしたら、グレードと呼ばれているモノには、英国王立音楽検定というものと、トリニティ・ギルドホールという2種類があって、レベルは同じみたいですが、微妙に何か違うようです。先生の好き嫌いもあれば、生徒の向き不向きもあるらしく、フォーラムでこんな会話も盛り上がっているのを発見。
で、娘が指定された教材はトリニティの方みたいです。
なにしろ、キウイ目線とアジア人目線では見方がかなり違っていて、NZの一般校では、年齢の目安として10歳がプレレベル、以降11歳グレード1,12歳グレード2~18歳グレード8となってました。グレード8は「英国の音楽大学入試にも匹敵する上級レベル」となってますので、まぁ妥当に思えます。
また市内の私立芸術学校の入学最低基準だと、2~3年ほど前倒しになっていて、8、9歳グレード1~15、16歳グレード8、となっています。ここは専門分野のトレーニングに重点をおいた教育でしょうから、一般校より前倒しでも納得。
どちらを見ても、娘がvery slowとまで言われるのは納得できないし、本人が楽器で身を立てたいなんて思っている様子もないので、別にいいんじゃないのかな~と思うんですけどね。
というかグレード8だって音楽で食っていくのは無理です。山ほどいます。私の従妹は子供の時にカーネギーホールでバイオリンを演奏した人ですが、今は歯科衛生士です。手堅い資格の方をとりました。彼女の母はバイオリン奏者でもあり先生でもあり、ヨーロッパで演奏旅行とかしていましたが、ずっと共稼ぎを続けて、子供二人育てて、という普通の家計です。楽器メンテや旅費で持ち出しが多いんじゃないかと思います。「おくりびと」のモッくんだって、失業して2千万円近い楽器を質に出したりしてましたよね。モーニング娘。とかの方がよほど食っていけるんじゃないでしょうか、持ち出しも少なそうだし。。。
ちょっと脱線しましたが、いかにアジア人目線がかけはなれているかという事を一目で理解するには、これが面白そうです。
市内の芸術コンクールの入賞者。
アジア人しか参加しなかったのか?と思うぐらいですが、それはピアノ部門だけで、ボーカルやダンスなど他部門では英語風苗字が主です。
ピアノ部門1位と2位の子は、同じ先生に教わっているのですね。そして2位と3位の子は、同じ学校に通っていますが、公立女子校ナンバー1と言われる学校で、いわゆる文教エリアにある学区内の不動産はとても高いです。並々ならぬお金と時間と情熱を子女教育に注いでいる家庭であろうことが、この1ページから感じ取れます。
そうは言っても私もアジア人ママ。↑ほど激しくなくても、娘の学校のスクールオーケストラが、週に1度、たったの30分の練習でコンテストに出るのは無謀だと思うし、どんなに親バカ目線で見ても、他校より圧倒的に下手で、校長からして「いや~、皆よくやった!」なんて褒めちぎるのはどうかと思う。。。自信を持つのは大事だけど、勘違いしすぎも困りますよ~。
という訳で、勘違いしすぎず、ほどほどの自信を育てられるよう、少しはフルートのことも調べるようにします。。。
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