北岸ズクナ師

GDPと「幸福度」　ニュージーランド暮らしの我が家の場合

異文化・多文化 | 2009.12.09 Wednesday 14:33

愛読しているla dolce vitaさんのブログから

例えば、次のような現象はすべてGDPを押し上げる要因になります。
- 刑務所の囚人の数が多い（刑務所を維持・運営する支出が多い）
- 訴訟が多い（巨額の弁護士費用がかかる）
- 車社会である（ガソリン消費量が多い）
- 産油国である
- 肥満に起因する医療費が多い
- 公的医療がなく、民間の医療費・保険支出が多い
- etc....
こうやってあげると、すべてある国を指しているような気がしてきますが・・・（笑）

世界級ライフスタイルのつくり方 - 「幸福度」をGDP算出に

刑務所の囚人→多いです。刑務所が足りないです。囚人一人当たり、年間4万ドルもかかり、ＮＺの平均所得に近いです。床暖房、衛星放送があり、「ホテル」と呼ぶ人もいます。こんな所で豊かさ実現してGDPを押し上げなくても。。。
　
訴訟→とある国ほどじゃないと思います。弁護士が絡まないような小さな訴訟毎は日常的。でも一世を風靡した水漏れ住宅問題では、結果的にはGDPを押し上げたのかなって恰好に。

車社会→そうですね。最低でも免許保持者数と同じ数の車を持っている世帯が大半じゃないでしょうか。車絡みのコストはそれなりになっていると思う。うちは地球に優しい(?)一台体制。徒歩出勤、徒歩ショッピング　: )

産油国→そういえば、最近何やら発見された様子。

肥満に起因する医療費→つい今週、ラジオでもとりあげられてました。深刻な問題です。担架で安全に運べないほどの肥満のため、退院できない彼ら－医療費を押し上げてます。そこまで太る前に、どうにかできないものでしょうか。。。

公的医療→ある。無料。タイミングが良ければすぐに見てもらえるが、まず期待できない。医療費絡みのコストは、他の先進国同様、これから更に膨れあがっていくのでしょう。嬉しくないGDP押し上げ。

そして、次のような現象はGDPを押し下げる要因になります。

- 家・インテリアをDIYする人が多い（住宅・リフォーム支出が減る）
- 公教育が行き届いており、教育費支出が少ない
- 食料を自給自足する人が多い
- バカンスは友人同士で家を交換することが多い

確かに1人あたりGDPが高い = 豊かな社会、とは言いがたい。

世界級ライフスタイルのつくり方 - 「幸福度」をGDP算出に

家のDIY→お呼びがかかった気配。これをやると「一人前のキウイ」として認められる（ホントか)。

家族総出でデッキを造る

公教育→行き届いていることはいるが、学校に寄って様々。例えば娘の通う学校だと、水泳や器楽は全然できるようにならないので、別途お金を払って通うことになる。お金持ちエリアの公立学校は、政府からの補助が少ないので、保護者から寄付金を募る。年間数万円程度。

食料自給自足→元々家庭菜園や釣りはそこそこ盛ん。不景気になると更に庭で野菜を作る人が増える。

オットが釣った鯛を

zukunashiがお造りに

庭では芋掘り

バカンス→家の交換というか、我が家が日本に帰省している時に、家を改築中の友人家族がウチに滞在していた。ホリデーって感じじゃないけど。
一世代前ぐらいまでは、中流家庭でもBACH（バッチ、簡素な別荘。Serene Bachの名の由来)を持っていたが、ここ数年のバブル期には海外旅行が流行。GDP押し上げ型のホリデーのスタイルに移行中。