北岸ズクナ師

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英語社内公用語化

今月は、楽天ユニクロの社内英語公用語化や、パナソニックの海外採用が話題になりました。逃げ切り世代以下に幾分かの危機感を与える効果はあったのかな。

でも、具体的にどの程度の英語力が求められるかと言えば、正直大したことないです。

三木谷会長は、社員に求められる英語レベルを以下のように発言しています。

入社3年目程度でTOEICのスコア600点以上、管理職級で700点、執行役員候補級では750点以上が求められる。
「週刊東洋経済」 (2010年6月19日号)

英語社内公用語化の狙い - 投資十八番 - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース




大前研一氏の「知の衰退」をいかに脱出するか?を読むと
たとえば韓国では1997年の金融危機でIMF管理下に入ってからは、韓国企業といえども英語ができない人間は出世できなくなった。サムスンは就職試験に、TOEIC900点という数値目標を掲げている。

とあります。

ま、TOEICもけっこう慣れてくると、テクニックで点数を稼げる部分もあると思うので、すんごくあてになる指標でもないですが、400点の人と900点の人じゃ、明らかに違いますし、安くて手軽で問題集もよりどりみどりです。
私的にはIELTSの方が実力を映し出すだろうと思うのですが、高いし不便だし問題集もろくにないので、企業さんがとりあげるとは思えません。

あ、話戻ります。いきなりハードルを上げてもきついですが、600点ではどうにもならないし、750点でもねぇ、と思います。せめてAランクの860点は目指したいところ。

しかしながら、ユニクロはいいとしても、楽天の場合、IT職の人が900点以上のスコアをとるようになると、海外に転職してしまうんではないでしょうかねぇ。家庭の事情もあろうかと思うので、ホイホイという訳にはいきませんが、子育て世代であれば、子どもの将来のことも考えますし。
親の老後と子どもの将来と、天秤にはかけられませんが、露骨に表現するとそんな感じです。

NZに移住してくる家族連れに、「移住の理由」を尋ねると、イギリス人だと気候と生活コスト、環境かな。韓国人なら90%以上、「子どもの教育のため」と答えます。最近はおじいちゃんおばあちゃんも一緒についてきているケースも多々見かけます。孫の将来応援団といったところでしょうか。日本のシニア層には、ハードル高そうですが、品格だの何だのほざいている暇があったら、自分の子孫の時代の日本の心配もしてほしいものです。

蛇足ですが、この場合の「教育」は英語のことで、算数や理科に期待して来る人はいません。言うまでもなく~。

私達が耳タコなぐらい書いてきた「日本でしか暮らせないリスク」「日本語でしか仕事ができないリスク」が、これなんです。移住という危ない賭けをしたつもりはなく、むしろ上述のリスクはとりたくないし、子どもにもとらせたくない-という思いは大きかったです。

楽天やユニクロに働く人達以外も、「じゃ自分(達)は、どうしよか」と考え、何かを実行していくきっかけになったら良いなぁと思います。
学校の英語の授業が云々と言っていても、実際に英語をツールとして使えるレベルの子どもが社会に出てくるのは、何年先のことか分かりませんし、まるであてになりません。

個別対応の道を進むべし。

author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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