北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
<< 福祉手当目当ての移住者 | TOP | 日本人の英語にどうしてこんなに辛口なんだろね >>

インタラクティブ・ホワイトボードからの天下りか?

頑張って続けざまにエントリーをアップしましたが、土曜から娘が冬休みに入ったので、またご無沙汰になるのかも~。

高田ケラー有子さんの書いたデンマークでの子育ての記事を読んで、「あれ、ニュージーランドと似てるかも!」と思ってしまいました。
ここのところ、ICT教育に力入れすぎじゃないかなぁ、と思っていたところなんです。
娘の隣のクラスのママ友なんて、面談で
先生「お子さんはかけ算ができないようです」
お母さん「まだ習ってないですし」
先生「家で教えてあげて下さい」
と言われ、アレ~?と帰ってきたのですが、クラスではせっせとWordの使い方を教えてくれて、みるみるうちにいろいろ出来るようになっているのをお母さんも実感しているのだそう。


どちらも小国ゆえにフットワークが軽いせいか、新しい試みを実行しやすいです。

この年齢からプレゼンの基礎を学び、コンピュータも使いこなして行くことで、実践力にはなっていくのでしょうが、少し多すぎるようにも感じています。黒板がなくなり、教室でもスマートボードでインターネットを使いながら授業が進んでいく。もともと教科書に頼りすぎず、経験することで学ぶことが基本にはなっているものの、インターネットの疑似体験では、実体験に勝る訳もなく、このあたりで、少し検証しながらやっていただきたいと思っている所です。

[JMM]「IT化の進む教育現場」平らな国デンマーク/子育ての現場から/高田ケラー有子



娘(Year4/小3)の通う公立小学校でも、昨年あたりからこのスマートボードってのが導入され始めました。Interactive Whiteboardと呼んでいますが、アーム付きタイプなので1台100万円位するんです。ご存じない方のために、紹介すると、ホワイトボードとプロジェクターと巨大なiPadを足したような品物です。私が娘の教室で見たのは、これに脚がついて画面が一回り大きくなったようなもの。それを既に5クラスに入れており、あと6台買って、最終的には各クラスに配備すると意気込んでいます。そのための資金作りのイベントがあれこれあって、結構親も借り出されるのですが、私はちょっと白け気味。

というのも、このボードの導入が始まるのとほぼ同じ頃、このボードを販売する企業で勤めていた人が、教員として採用されました。

こんなことで学校を疑いの眼で見てしまう私は、根性曲がりかもしれませんが、「李下に冠を正さず」と言うじゃないですか。なんだか怪しいなぁ、と思っていたのです。

そうしたら、今度は、今月で辞める先生の後任として採用される教員も、その企業出身ときたじゃないですか。
なんか、人とモノとお金が通る、見えない道ができているような気がしちゃいました。どっちが天ってこともないから天下りとは言わないのでしょうけど。


子供達は、こういう大きなオモチャは大好きで、大いに喜んでいますし、何の役にも立たないなんては思いません。きっと子供達は楽しく学習できるのでしょう。
が、私は、「そんなお金があったら、器楽や水泳のパートタイムの先生でも雇ってよ~」って感じです。(ぜひこの年代の子供達にこそ機会をと私は思うのですが、かなりないがしろにされる分野。)
お金がありあまっている訳ではないので、ちまちまバザーだの屋台だのを学校で主催しては、1台ずつ買っているところです。

こんな大金をかけて子どものうちから体験しなければならないことだろうか?

大体、こういうのはただのツールで、それを使って一体何を学ぶんだろう?

と大いに疑問の今日この頃。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

コメント投稿についてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。









 

Trackbacks

Trackback URL :

トラックバック受け付けについてのメッセージ。不要でしたら削除して下さい。
このように複数行を記述する時は、改行して続けて下さい。