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日本に居続けることのリスク

渡辺千賀さんがぶっちゃけています

日本はもう立ち直れないと思う。

On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう

以前、ニュージーランドに移住した理由の中で

  • 「ニュージーランドという国」が気に入った
  • 「日本という枠に囚われることなく生活するスキル」を身につけたいという意識
  • 「日本から抜け出したい」という当時のややネガティブな心理状況
  • 「他人とは少し違うことをする」のが格好いいと思う自己陶酔的な意識

ニュージーランドに住むということ

と書きました。

二つ目の項目「日本という枠に囚われることなく生活するスキル」は、日本に居続けることのリスクを強く意識しています。

私はいわゆる「団塊ジュニア」と呼ばれる世代の人間で、高校受験・大学受験に対しての競争率が比較的高く、いざ就職活動の段になる直前、勝手にバブルが弾け、就職活動も一気に厳しい状況に……。いつも追い立てられるように煽られてきたような気がします。

幸い、私自身は大手電機メーカーに就職して、希望していた開発の仕事に就けたので、仕事の内容に関しては大きな不満はありませんでした。もっともそこでは残業は常態化していましたし、無駄な会議に憤りを感じたりすることがあったりして、仕事環境に関して漠然とした不安はあったような気がします。

そういう経験を通して感じていた「将来の先行き感のなさ」に加えて、私事で「日本から抜け出したい」と思うようなことが起きたというのも大きい要因です。「日本に居続ける」のは、当時の私にとって明らかに大きなリスクでした。

「海外に移住する」というと、「日本を出ることで失うもの」と「海外での生活基盤が確立できないリスク」が真っ先にネガティブな要素として挙がりやすいと思います。案外「日本に居続ける」ことに対してのリスクというのは考えられていないような印象があります。

ニュージーランドは、政治の見通しが良くて、小さい国らしく小回りが利く印象を持っています。しかしながら、日本に比べると本当にちっぽけな国で、経済的には吹けば吹っ飛んでしまうような危うさがあるのは確かです。

ニュージーランドはご存知のように英語圏です。ここで生活基盤を確立するスキルは、トランスファラブルポータブルなスキルと言えます。ニュージーランドで生活基盤を確立できたという経験は、今後十数年間のスパンで見て、生活できる安定した場所の選択肢を大きく増やすことに繋がります。

2008.05.03 追記。

当記事が「フランスの日々: 日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょう」にて「対怪物用の爆竹を鳴らす人」というカテゴリに分類されていました。

「怪物」はここでは「日本」を指していて、小飼弾さんが「404 Blog Not Found:日本に留まりたかったら、一度は留学しておくべき」にて指摘しています。私も日本で生活していてあまり意識しなかった「日本」という「ブランド」の大きさは時折感じることがあります。

当記事では「日本に居続けるリスク」に対しての具体例などは挙げていませんが、日本でしか生きていけないと将来破滅するリスクがあるので、世界中どこでも生きていける戦略のご紹介 - 分裂勘違い君劇場では、やや誇張気味ではありますが、分かりやすくまとめられていると思いますので、気になる方がいらっしゃいましたら、是非ご覧ください。

追記ここまで

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