恐怖の算数 続き
学校・教育・お稽古事 | 2008.03.07 Friday 10:37
次の更新は3月の下旬、なんて言った舌の根も乾かぬうちから書いたりして。
来るはずの原稿がまだ届かないのですよ。
さて、去年7月に「恐怖!算数のテスト」のエントリーで触れたように、教科書のないNZで、算数をどのように進めているのか、さっぱり分からずにいました。
ただ、デキル子とデキナイ子の差が激しいなぁ~という印象はありました。
娘が2年生になって、その差は更に広がっているように見受けられました。
1年:上は3年生レベル-下は一桁の数を指折り数えるレベル
2年:上は5年生レベル-下は変わらず
上が伸びていくのは、このグループの子供は、塾、家庭教師、親、兄姉、のいずれか、つまり学校外で算数を教わっています。そうでない子が「変わらず」のグループに入っていて、大体いつも顔ぶれは一緒です。
2年になった娘のクラスでは、算数のグループ分けがありました。娘は無事ピーマングループに入れましたが、そのグループにはイワユルGIFTED CHILDという、まぁ天才児みたいな子がいます。その子が5年生レベルらしいのですが。
なので、ピーマングループ内にも猛烈な格差があります。割り算ができる子供もいるらしいです。
次の人参さんグループは、多分引き算はまだかもしれません。まだ6歳なので、どうということはないのですが。最後の玉葱さんグループに至っては、娘に尋ねたところ「いつもオモチャで遊んでいる」のだそうです。一応、サイコロとかすごろくとか、算数っぽいオモチャですが。
こんな調子なので、卒業するまでには恐ろしい差がついてしまうのです。
このデキル子は更にデキルように、そうでない子はそれなりに-のフジカラー・メソッドが、NZの学校でここ5~6年に導入されてきた Numeracy Project ということが理解できるようになりました。どうも九九もマスターしないうちに割り算を始めてみたり、いきなり分数が登場したり、なんなんだよ~と思っていましたが、このNumeracy Projectでは
来るはずの原稿がまだ届かないのですよ。
さて、去年7月に「恐怖!算数のテスト」のエントリーで触れたように、教科書のないNZで、算数をどのように進めているのか、さっぱり分からずにいました。
ただ、デキル子とデキナイ子の差が激しいなぁ~という印象はありました。
娘が2年生になって、その差は更に広がっているように見受けられました。
1年:上は3年生レベル-下は一桁の数を指折り数えるレベル
2年:上は5年生レベル-下は変わらず
上が伸びていくのは、このグループの子供は、塾、家庭教師、親、兄姉、のいずれか、つまり学校外で算数を教わっています。そうでない子が「変わらず」のグループに入っていて、大体いつも顔ぶれは一緒です。
2年になった娘のクラスでは、算数のグループ分けがありました。娘は無事ピーマングループに入れましたが、そのグループにはイワユルGIFTED CHILDという、まぁ天才児みたいな子がいます。その子が5年生レベルらしいのですが。
なので、ピーマングループ内にも猛烈な格差があります。割り算ができる子供もいるらしいです。
次の人参さんグループは、多分引き算はまだかもしれません。まだ6歳なので、どうということはないのですが。最後の玉葱さんグループに至っては、娘に尋ねたところ「いつもオモチャで遊んでいる」のだそうです。一応、サイコロとかすごろくとか、算数っぽいオモチャですが。
こんな調子なので、卒業するまでには恐ろしい差がついてしまうのです。
このデキル子は更にデキルように、そうでない子はそれなりに-のフジカラー・メソッドが、NZの学校でここ5~6年に導入されてきた Numeracy Project ということが理解できるようになりました。どうも九九もマスターしないうちに割り算を始めてみたり、いきなり分数が登場したり、なんなんだよ~と思っていましたが、このNumeracy Projectでは
- 足し算・引き算
- 掛け算・割り算
- 割合・比
の3つに算数を分けており、それぞれStage 1~8まであり、全て同時進行で進むことが分かりました。
これは昨年末に成績表をもらって、「Stageって何?」と思い調べ始めて分かったことで、キウイのママ友だって知らないことでした。説明もなく「お宅のお子さんの足し算引き算はStageいくつです」なんて成績表に書くというのは、あまり親切とは思えませんが。
そして、このNumeracy Projectでは、この3つを同時に進めるだけでなく、全てにおいて「基礎的な計算力」と「これまで知り得た算数の知識を応用していく力」の両方を、これまた同時進行で進めていきます。
ゆえに、学校外でサポートしてもらっている子供は、基礎力と応用力のどちらも身につけていくことが可能かもしれませんが、そうでない子供は、そうでなくても少ない学校での算数の時間に、基礎的な計算力に必要な繰り返しドリル練習みたいなのも十分にできず、応用問題まで登場し、どれもろくに身につかないまま年を重ねてしまいます。
数年のうちに、恐るべき差が開いてしまう-という、ある意味、平均的にそこそこできるようになる日本とは逆のシステムなのでした。
また、「九九なんて暗記でしょう」と多くのアジア人が考えますが、暗記はよくないことのようで、いろいろなやり方で答えにたどり着くようにと学びます。
恐らくそれゆえに、6年生になっても九九が終わってないと日本人に言われるのでしょう。暗記を薦めていないようですから。
例えば
6×8ですが、わざわざ
3×8=24 をやって、それを2倍したりする例があります。サンパニジュウシを覚えているのなら、ロクハシジュウハチも覚えたらいいじゃん-な~んて思ってしまいますが、Stage5以降の、part-wholeというところに進むと、そうやって数を分解して取り組む-というのが出てきます。
九九よりもっと多くを暗記するインド人、筆算もするインド人の方が算数や数学が得意なような気がするのですが・・・。
そうそう、「筆算」は廃止されたそうです。
昨年の5月頃だったか、娘に二桁の足し算を教えるときに筆算で教えていて、筆算だったら繰り上がりもできるようになったかな-というところで、先生と面談があり、筆算廃止を知りました。
それから何ヶ月もかけて横書きでやっていますが、NZとしては横書きどころか、紙にかかずに暗算する-というのを目指しているようです。
ここにまた悲劇が生まれてしまいます。デキル子は桁数が増えても暗算できるようになりますが、そうでない子は、紙と時間があれば筆算でできたかもしれない問題も、できるようにはなれず。格差広がり~。
まぁ、暗算ができるようになっても、それをほんの少しだけ応用できても、算数の世界と数学の世界はえらく違う世界だということは、オットと私の数学脳の差が示しています。
娘のクラスに貼ってある時間割には、算数を毎日やると書いてあるが、なんだかんだで実際は週2~3回ってところだ。飲み込みのいい子ならそれで問題ないかもしれないが、少なくともうちは繰り返し刷り込まないと入っていかないタイプなので、週3回、それも足し算やってみたり、図形をやってみたり、分数をやってみたりでは、どれも身につかない。したがって、6時間も学校で過ごしているのに、それとは別にサポートが必要になってくる。
なかなか大変だ。
- 掛け算・割り算
- 割合・比
の3つに算数を分けており、それぞれStage 1~8まであり、全て同時進行で進むことが分かりました。
これは昨年末に成績表をもらって、「Stageって何?」と思い調べ始めて分かったことで、キウイのママ友だって知らないことでした。説明もなく「お宅のお子さんの足し算引き算はStageいくつです」なんて成績表に書くというのは、あまり親切とは思えませんが。
そして、このNumeracy Projectでは、この3つを同時に進めるだけでなく、全てにおいて「基礎的な計算力」と「これまで知り得た算数の知識を応用していく力」の両方を、これまた同時進行で進めていきます。
ゆえに、学校外でサポートしてもらっている子供は、基礎力と応用力のどちらも身につけていくことが可能かもしれませんが、そうでない子供は、そうでなくても少ない学校での算数の時間に、基礎的な計算力に必要な繰り返しドリル練習みたいなのも十分にできず、応用問題まで登場し、どれもろくに身につかないまま年を重ねてしまいます。
数年のうちに、恐るべき差が開いてしまう-という、ある意味、平均的にそこそこできるようになる日本とは逆のシステムなのでした。
また、「九九なんて暗記でしょう」と多くのアジア人が考えますが、暗記はよくないことのようで、いろいろなやり方で答えにたどり着くようにと学びます。
恐らくそれゆえに、6年生になっても九九が終わってないと日本人に言われるのでしょう。暗記を薦めていないようですから。
例えば
6×8ですが、わざわざ
3×8=24 をやって、それを2倍したりする例があります。サンパニジュウシを覚えているのなら、ロクハシジュウハチも覚えたらいいじゃん-な~んて思ってしまいますが、Stage5以降の、part-wholeというところに進むと、そうやって数を分解して取り組む-というのが出てきます。
九九よりもっと多くを暗記するインド人、筆算もするインド人の方が算数や数学が得意なような気がするのですが・・・。
そうそう、「筆算」は廃止されたそうです。
昨年の5月頃だったか、娘に二桁の足し算を教えるときに筆算で教えていて、筆算だったら繰り上がりもできるようになったかな-というところで、先生と面談があり、筆算廃止を知りました。
それから何ヶ月もかけて横書きでやっていますが、NZとしては横書きどころか、紙にかかずに暗算する-というのを目指しているようです。
ここにまた悲劇が生まれてしまいます。デキル子は桁数が増えても暗算できるようになりますが、そうでない子は、紙と時間があれば筆算でできたかもしれない問題も、できるようにはなれず。格差広がり~。
まぁ、暗算ができるようになっても、それをほんの少しだけ応用できても、算数の世界と数学の世界はえらく違う世界だということは、オットと私の数学脳の差が示しています。
娘のクラスに貼ってある時間割には、算数を毎日やると書いてあるが、なんだかんだで実際は週2~3回ってところだ。飲み込みのいい子ならそれで問題ないかもしれないが、少なくともうちは繰り返し刷り込まないと入っていかないタイプなので、週3回、それも足し算やってみたり、図形をやってみたり、分数をやってみたりでは、どれも身につかない。したがって、6時間も学校で過ごしているのに、それとは別にサポートが必要になってくる。
なかなか大変だ。
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