北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
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親が邪魔しちゃイカンと思うのよ~

あんなキツイこと書いたけれど、私がそんな風に感じてしまう根拠となる実家事情をちょっと説明。

横浜の実家には70代の両親と今年40歳の弟がいるのだけど、弟は、ブラックっぽい所に就職しては、転職を繰り返し、その合間の失業期間が数年あったりで、履歴書には別紙が必要なぐらい、日本で就職活動する上では超不利な、新卒カードなし、転職回数多し、空白期間多し、36歳以上、と条件揃っている訳です。

そんな弟がようやく重い腰を上げて職探しを始めたところ、ありがたいことに茨城県から正社員のオファーがあったのです。

なのに弟はそれを断ってしまいました。母の「涙目」攻撃に陥落してしまったのです。
母の「罪悪感の包囲網」については、私ももろに巻き込まれていた時代があり、内定をもらっていながら、私も卒業後就職しなかったので、よく分かります。私はズルイので、バイト→ハケン→正社員 と徐々になし崩し的に包囲網から逃れて親離れしていきましたが。女性なので「嫁に行く」というのも、平和な手段の一つでした。そういえば、この「嫁に行く」カードも、「遠くにお嫁に行かないでね」という涙目攻撃で、えらく選択肢を狭められたことがありました。

しかしながら、40年も親と同居していると、アレコレ当たり前になってきてしまう部分があります。どちらにも別に暮らすということがイメージすらできなくなってしまいます。
当たり前になってしまった事に反する選択をするのは、子どもにとって親不孝のような気もするし、はっきり親側の期待を口にされる場合もあります。

で、弟はその後しばらく職探しを続けました。「まだ仕事見つからないのか」というプレッシャーが父からはかかります。結局、横浜市内でハケンの仕事を見つけて今に至ります。

私はその頃も「日本国内で見つかったらラッキーと思って」ぐらいのノリだったのですが、親はそんな事情を説明しても飲み込んではくれないですし、「今回のハケンが契約期間満了になって更新がなかったら?」なんてことも考えてもないのです。

また親の年金で親子3人で暮らす日々に戻ってしまうのでしょう、きっと。
弟が60歳になる20年後、どんなことになってしまっているのか。両親の不安も分からない訳ではないですが、弟だっていずれ老いるし患うこともあろうし、でも年金は期待できない世代だし。心配ですが、私がガミガミ言っても何も変わりません。。。

因みに、両親は健康ではないですが、要介護でもなく、自力生活が可能です。

こんな事情があるため、私はつい「自分の人生と子どもの人生のためには、涙目をふりきらなくてはいけない時がある!」と強く思ってしまうところがあり、実際にそれを行動にうつしてしまうことも多々あり。

この話をすると、「実は~」と意外にも親に可能性の芽を摘まれまくっている子ども(成人)の話がけっこう聞こえてきて、切なくなります。

親は子どものサポートをすることはあれど、足を引っ張ってはいけないと思うのです。



毒になる親

毒になる親

毎日新聞社



おまけとして、罪悪感の包囲網を構成しがちな親の言葉の例
「そんな子に育てた覚えはない」
「昔は~だったのに (ex.優しい子、など)」
「親不孝者」
「失望した」
「~してくれると思ったのに(ex.家を継いで、同居して、など)」
これらの言葉に、不幸そうな表情を添えられた場合、例え親でも用心して距離を置いた付き合いが必要になると思ってます。
author : zukunashi | comments (0) | trackbacks (0)

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