北岸ズクナ師

You can't disappoint me, I can't disappoint me either.
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スピーチ大会

娘の行く学校でも、この時期は毎年スピーチ大会の季節。
マイクやパワーポイントを使わないぐらいで、ほとんど大人同様なのは同じ。

でも今年からはちょっと違う点が。

小学校3年生だと人前で喋るだけでも中々緊張してうまく出来ないような年齢だろうに。内容は私が会社の研修で初めて受けたものと同等レベルだ。
娘はこのお題目に向けて特訓中である。ひたすら一生使わない事柄を暗記する勉強と、どちらがこれからの人生に役立つのか、考えさえられる教材なのであった。

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というのも、昨年のスピーチ大会の結果、「張り切っているプレゼン大得意の親御さんが原稿をほとんど仕上げて、本番向けコーチングまでしてしまう」という問題が発覚した。
それはそれで、プレゼン屋みたいな見事なスピーチが聴けるので、いいんじゃないかとも言えるのだが、「賞をもらう顔ぶれが毎年変わらない」という結果になっていた。

先日、別の学校のママ友と話したところ、そのお嬢さんはスピーチ大会で1位だったけど、原稿はキウイのお婆ちゃんが全部書いたとか。日本でも子どもの宿題やってしまう親がいたけど、どこにでも張り切り過ぎて子どものやることを乗っ取ってしまう人はいるのかも。

そこで、今年からは「持ち帰りなし」になり、私もそうかそうかと特に声かけもせず、発表の前の週を迎えた。

そしたら、間に合わなくなってしまって、その週にキューカード作成、内容の暗記、練習が急きょ宿題になってしまった。

全員、その週は2週毎に出るレギュラーの宿題はなしでスピーチの準備をするよう、学校からのお便りが。

結果、「同じ顔ぶれ受賞」がまた続いたのは言うまでもない。実際、プレゼン大得意両親の子どもは、特別研修を毎年受けているようなものなので、他の子より上手なのは当然の部分もあるが。

音楽でもスポーツでも、一徹コーチがいる家庭ってあって、それぞれの分野で子供達が大いに活躍しているのと一緒で面白いけど、「持ち帰りなし」令がしかれる程力を入れてしまうのが、キウイっぽくて笑える。

小学校のスピーチ大会でウケるトピックはいかにもだが
-文化、人種の多様性関係
-環境問題系
-家族の絆がらみ
-マオリの子どもが自分のルーツや文化を語るもの

が大半かと思う。そこにもってきて「私のお気に入りのオモチャ」とかを選んでしまうと、トピックを選んだ時点で、苦戦が予想される。
娘は最近子猫を飼い始めたこともありペットについてだったが、本番の前週だと、既に殆ど内容が出来上がっており、「こ、これはSPCA(動物愛護協会みたいな団体)に絡めるとか何かしないと、オモチャネタと変わらないぞ」と思ったが、大幅に親が作り替えるのも何だなと思ったので、お便りに書かれていた通り、キューカード作成、内容の暗記、練習のみのお手伝いにとどめた。

昨年は、トピック選択式で賛成派と反対派から選ぶ形だった。娘は「学校にロリー(キャンデー)も持って行って良いか」で「持って行って良い」を選んだので、理由をこじつけるのにやや苦労したなぁ。。。

娘は、年々人前に出るのを恥ずかしがるようになり、Year1の時の発表の堂々とした様子が、今はやや影を潜めてしまった。そうは言っても、私よりずっと人前でちゃんと振る舞えているよな~と思う。

最後に、私が去年(娘Year3)の時に、おおぉっ!と思った授業内容は、やはり説得力ハンバーガー
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