FinePix S9100の勇姿。
FinePix S9100が届き、毎日のように写真を撮っています。
いわゆる「カメラっぽい」外見で、ホールド感は抜群です。右手でシャッターボタンのあるグリップを持って、左手をレンズに添える感じで持ちます。
計量中。公称値より重め。
電池・カード込みで公称760gとなっていますが、レンズキャップ・レンズフード・レンズガード・ストラップなどを含めると、それよりも重くなります。実際量ってみたところ、837gありました。
思ったよりも重量はあるんですが、ホールド感がすこぶる良いので、撮影時にはそれほど重い感じはしません。もちろん長時間首にかけていると、それなりにずっしりくる感じはあります。
IXY DIGITAL 30aとの比較。やはり大きい。
そこそこの大きさがあり、小型の一眼レフのような外観なので、やはり嵩張ります。カメラケースなどは別途購入した方がいいでしょうね。
レンズ先端が銀色の縁になっていますが、HAKUBA製のMCレンズガードを装着しているためです。
使ってみると、やはり手動のズームリングの使い心地が何とも気持ち良いです。
FinePix S9100の背面。
これまで所有していたコンパクトデジタルカメラ(Olympus C830L・FinePix 4800Z・IXY DIGITAL 30a)では、図らずも全て光学式ファインダーを備えていました。けれども、光学式ファインダーを使うことはまれで、もっぱら背面の液晶モニターで画角などを確認することがほとんどでした。
FinePix S9100では、一眼レフっぽい外観が影響しているのか、背面液晶モニターを使うよりもEVF(電子ビューファインダー)を使うことが多いです。
EVFはデジタルビデオカメラなどに見られるファインダーの雰囲気です。EVFと背面液晶モニターの解像度は変わりませんので、切り替え表示したときには全く同じ内容が同じように表示されます。
描画レートは30fpsと60fpsから選択できますが、それほど変化したようには感じませんでした。60fpsの方がやや滑らかかな?程度。
フォーカス部を拡大表示する機能はついていますが、EVF/背面液晶モニターでピントの山をきっちり合わせるのはちょっと難しいかもしれません。私は一眼レフを使ったことがないので、分からないのですが、光学式ファインダーがないという点を不満に思う人はいるかもしれません。
インタフェースはこなれています。これまで所有してきたコンパクトデジタルカメラと比べると、圧倒的にボタンの数が多いのですが、それほど難解な印象は受けませんでした。
FinePix S9100のグリップ上部。
露出・フラッシュ・連写の設定は、状況に応じて変更する頻度が高いようで、グリップ上部に配置された特定のボタンを押しながら、コマンドダイアルで設定します。
私は詳しくありませんが、この操作法はニコン製のデジタル一眼レフと同様のようです。若干の慣れが必要な印象。
このように頻繁にアクセスがありそうな設定は、それぞれ個別にボタンが割り当てられていたり、アクセスしやすいような工夫がしてあるようです。
ただ、セルフタイマーの設定は使用頻度の割に、これまで所有していたコンパクトデジタルカメラと比べても、アクセスしづらいところにある感じがします。それはちょっとだけマイナスポイント。
「AUTO」「P」「S」などの表記のあるモードダイアルは、ぐるぐる回転します。モードを変更すると、選択されているモードがファインダー上に表示されるので、いちいち視点を外さなくてもいいのは使い勝手の向上につながっています。
FinePix S9100は、35mmフィルム換算で「28mm〜300mm」という焦点距離を持つレンズを搭載しています。この焦点距離は使い勝手がいいというのは、話半分に聞いていて、使ってみるまではあまり実感はありませんでした。
実際使ってみると、確かに広角側にも望遠側にも適度にバランスが取れている印象があります。特に広角側の28mmというのは未知の世界で、予想以上に画角が広くて、びっくりしました。
ちなみに普段は、ピクセル設定を「5M」、色調を「クローム」にして撮影しています。
クロームにすると色味が強調された感じになります。人によっては派手すぎるという印象を受けるかも。
ピクセル設定は5Mで十分すぎるほど。RAWや9Mも試してみましたが、個人的にファイルサイズが大きすぎて取り扱いに困る感じ。今回1Gのメディアを購入して使っているので、よほどのことがない限りカード容量不足で困るということはなさそうです。一応保険で手持ちのコンパクトフラッシュカード(128MB)もいれています。
かなり多機能なデジタルカメラで、全ての機能を使いこなせるようになるまで、どれだけ時間がかかることやら……。
もっとも、今はアレコレ試行錯誤をしながら、写真を撮るのが楽しくてしょうがないって感じです。嫁さんには呆れられることもしばしば……。何かあるとカメラ持ち出すので、気が抜けないとも言ってました。