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遠征先での業務にどの端末を持って行くか問題

前口上

2023 年 11 月末あたりから 2 ヶ月ほどかけて、ニュージーランド→アメリカ→日本→ニュージーランドと長期間に渡った移動がありました。滞在期間中、 日本のオフィスに通勤するのも含め、多くの時間、普段通りに業務を行っていました。

今回の移動では、業務端末である MacBook Pro M1 13inch の携行は必須です。MacBook Pro(1.42kg)携行を前提に、サブマシンとして何を持ち運ぶか……。候補は以下の通り:

ちなみに MacBook Pro の携行が不要なら、その代わりに MacBook Air を携行するのが、スペック的にもベストです(重量も 0.16kg ほど稼げます)。

実のところ、今回の旅行前に ROG Ally を購入する予定ではなかったので、最初は前者 3 つが候補でした。

長期旅行での携行端末選定 - iPad Pro

iPad Pro を携行した場合、MacBook Pro のモバイルモニタとして利用しつつ、個人宛のメールなどを処理する端末として使う想定になるでしょう。

iPad Pro はメインマシンのサイドカーduetを利用することでマルチモニタ環境を構築できます。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • iPad Pro 10.5 : 0.47kg
  • Apple 70W power adapter : 0.16kg

写真 : MacBook Pro + iPad Pro

キーボードは迷うところですが、 iPad 携行の場合は持ち歩かない気がします。計 2.03kg になり、今回紹介する組み合わせでは一番軽量になります。

ただし、iPadOS 単体で本格的な開発業務を行うのはまだ難しいと思っています。頑張れば開発環境を構築することもできるかもしれないですが、そのための調査やセットアップする時間的余裕がありませんでした。

また、Windows 環境がないのも懸念です。Windows 環境を手元に置いていくのは、開発観点でもエンターテイメント観点でも重要なポイントだと思っています。

Mac マシンが Apple Silicon 化される前は Parallels を使って Windows 環境を手元に置いていました。Apple Silicon でも Parallels は動作しますし、Windows 環境を整備することは可能です。

ただ、Apple Silicon 化された時期と同じぐらいにサブマシンとして Windows マシンを手元に持つようになったので、あえて仮想環境で Windows を持つ必然性が薄れてしまい、整備していませんでした。

長期旅行での携行端末選定 - MacBook Air M2

MacBook Air を持ち運ぶ場合、組み合わせとしては、先の iPad Pro を単純に MacBook Air M2 で置き換えたものになります。

同じ macOS のラップトップマシンということで、MacBook Air は個人用作業、MacBook Pro は業務作業という分担はあるものの、どうしても MacBook Pro と作業適用範囲が重なってしまって、冗長感が強くなります。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • MacBook Air M2 : 1.24kg
  • Apple 70W power adapter : 0.16kg

写真 : MacBook Pro + MacBook Air M2

単純に MacBook Air と iPad Pro の差分が現れ、計 2.8kg ほどになります。

macOS 同士なので、ユニバーサルコントロールやサイドカーなどの連携は便利に利用できるとは思いますが、iPad Pro を携行する場合と同様、やはり Windows 環境がないのが懸念です。

長期旅行での携行端末選定 - ROG Flow X13

Windows 環境持ち運びという点を重視すると、先日まで個人用メイン端末として使っていた ROG Flow X13 の携行が考えられます。2-in-1 マシンなので、タブレットにもなり機内などでメディア端末として便利だったりします。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • ROG Flow X13 : 1.35kg
  • ASUS 100W power adapter : 0.34kg

写真 : MacBook Pro + ROG Flow X13

手持ちのラップトップでは一番重い組み合わせで、計 3.1kg ほどになります。

ROG Flow X13 は付属の専用充電器以外では 100 W 給電として認識しないという制約があります。MacBook Air M2 と ROG Flow X13 では 100g 程度の差なのですが、持ち運べる電源アダプタの制約のため、 400g ほどの差になってしまいます。

想定した組み合わせの中では重くなってしまうのですが、カバーしている作業範囲が広いので、ROG Ally 購入前の検討では MacBook Pro と ROG Flow X13 を携行する予定でいました。

長期旅行での携行端末選定 - ROG Ally

これが ROG Ally 購入で一変します。

何より本体重量が軽い。

ROG Flow X13 は、ディスクリート GPU 搭載したゲーミングラップトップというカテゴリーの中では最軽量とも言えるマシンですが、それでも 1.35kg あります。

それに対し、PC というよりゲーム端末然としている ROG Ally は 0.61kg で ROG Flow X13 の半分以下の重量です。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • ROG Ally : 0.66kg (スタンド込み)
  • Apple 70W power adapter : 0.16kg

この組み合わせで計 2.22kg になります。

ROG Ally はフル規格 Windows が利用できますし、手持ちマシンの中では、ほぼ最速のパフォーマンスを誇ります。iPad Pro と違って、普通に開発業務もこなせる端末です。

ただ、きっちりした作業を行うには画面が小さすぎ、ソフトウェアキーボードの常用は辛いので、キーボードを携行する必要がありそうです。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • ROG Ally : 0.66kg (スタンド込み)
  • Apple 70W power adapter : 0.16kg
  • X1 slim keyboard : 0.3kg

これで計 2.52kg になりますが、 MacBook Air M2 携行時と比べてもまだ軽い。

さらに ROG Ally でしっかり作業を行うことを想定して、モバイルモニタを利用することを考慮します。

  • MacBook Pro 13inch M1 : 1.4kg
  • ROG Ally : 0.66kg (スタンド込み)
  • Apple 70W power adapter : 0.16kg
  • X1 slim keyboard : 0.3kg
  • 2K 13inch mobile monitor : 0.64kg (カバー込み)

写真 : MacBook Pro + ROG Ally

キーボード・モバイルモニタを加えると、計 3.16kg になってしまい、ROG Flow X13 携行とほぼ同じになってしまいます。ROG Flow X13 を ROG Ally に変えて軽くなった分をモニタ・キーボードで埋めている構図です。

ただ、モバイルモニタ・キーボードは ROG Ally 専用ではないので、MacBook Pro 環境も強化することができます。また、ROG Ally での小さい画面でも作業をできないこともないので、モバイルモニタを諦める選択すれば、635g ほど軽量化も可能です。

という訳で今回の長期旅行では、この布陣で向かうことにしました。

共通携行品

これまでは MacBook Pro を軸にサブマシンとして何を携行するかという観点で述べてきましたが、マウスやモバイルバッテリーなど、どの組み合わせでも変わらず携行する周辺機器があります。

  • MX Anywhere 3 : 96g
  • モバイルスタンド : 66g
  • モバイルバッテリ llano PBL1 20000mAh : 355g
  • ヘッドフォン WH-1000XM2 : 402g (ケース込み)
  • イヤフォン AirPods : 58g (ケース込み)
  • イヤフォン QE200 : 42g (ケース込み)
  • ケーブル各種 : 計 109g
  • Novoo USB-C HUB : 51g

写真 : 共通携行品・バッテリ、ヘッドフォンなど

バッテリーとヘッドフォンで半分以上の重さを占めるのですが、計 1.2kg ほどあります。

ペアリングし直しが面倒だったりするので、ワイヤレスヘッドフォン・イヤフォンは複数持って行きます。飛行機内や電車では、ノイズキャンセルが優秀な WH-1000XM2 を重宝します。

モバイルバッテリーは 65W 給電が可能なものを新調しました。ちょっと重めですが、 20000mAh クラスでは軽いと思います。

まとめ

特に飛行機での移動がある旅行では、携行品の重量を抑えるのは重要なポイントで ROG Ally を購入したことで、選択肢の広がりを感じます。持ち運ぶ充電器・マウス・キーボードなど工夫できる余地はまだありそうです(まぁ、削減できても 100g とか程度で、誤差の範囲かもしれませんが)。

一方で、ちょっと面倒になってしまう部分もあります。

ラップトップ PC の場合、モニタ部分を広げれば、そのまま作業環境になります。ROG Ally で「作業」を行いたい場合、ラップトップ PC と同等の環境にするには、スタンドを広げ本体を立てて、キーボードを用意、モニタを取り出して接続するなど最低限必要な作業が相応に増えてしまいます。正直お手軽感はなくなります。

メディアデバイス・ゲーム端末として利用する場合はキーボード・モニタを持ち出す必要はないので、その辺を状況に応じて使い分ける感じになりそうです。

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2020 年に入手したガジェットの個人的なまとめ

2020 年も残すところ、あとわずかとなりました。

今回は今年入手したガジェット(?)を振り返ってみたいと思います。

……というのを10年前にやっていたので、10年ぶりにやってみようかと。今年は色んな事情で大物が多いです。

ASUS VivoBook X412FA

[写真] ASUS VivoBook X412FA

入手時期
2020.01
メーカー
ASUS
種類
ラップトップ PC

向こう三年は困らないスペックということで選んだ娘用に選んだマシン。

判断基準は人それぞれだとは思いますが、

  • CPU : Intel Core i5
  • メモリ : 8GB
  • SSD : 256GB
  • ディスプレイ : 14inch fullHD

というスペック。SSD容量は若干不安ですが、MacBook などと異なり、自力での換装が可能(そのためのパーツが付属している)なので、当面大丈夫という印象を持っています。

購入した時期がよくて、ほぼ底値で購入することができました。

今同程度のスペックのマシン探しても、日本円にして 15K 円以上高いようです。

娘用なので、私は普段使うことはないのですが、とりあえず日頃から使ってくれているようです。

ちなみに ASUS VivoBook は、日本でもリリースされていますが、flip ではない 14 インチモデルはラインナップにはないみたいです。

軽量ながらキーボードの大きさなども程よく、使いやすそうな印象。キーボード配列は右端に Home / PageUp & Down などの余計なキーのないシンプルな素直な配列のもので好印象です。

最近の ASUS の機種はそんなキー配列っぽくて、ちょっと残念。

Apple MacBook Pro (16-inch, 2019)

[写真] MacBook Pro (16-inch, 2019)

入手時期
2020.01
メーカー
Apple
種類
ラップトップ PC

搭載 CPU は 2.4 GHz 8-Core Intel Core i9 にしています。

これまで業務では、都度勤めている会社から支給されてきた MacBook Pro 15-inch を利用していました。今年に入ってラップトップを支給してくれていた会社との契約が終了になってしまい、業務用のマシンとして 9 年ぶりに個人のラップトップを新調しました。

その前に購入した MacBook Pro (13-inch, Early 2011) は、整備済製品、いわゆる新古品だったので、その前のマシン 2006 年に入手した MacBook 以来、実に 14 年ぶりの新品マシンということになります。

とは言え、先述の通り、業務ではその都度その時の最新の MacBook Pro 15-inch を使い続けていて、そこまで目新しさがあるわけではないです。

それでも独立した TouchID と ESC キーに、シザー構造を復活させたキーボードなどはこれまで使っていた MacBook Pro 15-inch にはない、明らかな改善点なので、長く利用できそうです。

パフォーマンス面も含め不満はほとんどないんですが、グラフィックドライバーがいまいちなのか、外部ディスプレイと内蔵ディスプレイを同時に利用すると 利用率がほとんど上限で張り付いてしまうという現象に悩んでいます。

外部ディスプレイと内臓ディスプレイを同時に利用しなければ、現象発生しないので、後述する Mac mini を購入するまで一時的にクラムシェルモードで使っていた時もありました。

Sidecar の利用は GPU 仕様にそこまでインパクトを与えることはないようで、外部ディスプレイ+sidecar、あるいは、内臓ディスプレイ+sidecar、であればとりあえず問題起きません。

今は Mac mini との併用でこの現象が起きることは稀なので(それでも Google Meet や Zoom などを使っていると不意に発生することがありますが)、安定して利用できています。

Sony SRS-XB12

[写真] Sony SRS-XB12

入手時期
2020.03
メーカー
Sony
種類
スピーカ

2011 年から利用している MacBook Pro、さすがにメインの開発作業には利用していないものの、まだ現役で使っています。ただ、ここのところ、スピーカの音割れがひどくなってきました。

メモリの増設、SSD へ換装、ファン交換、バッテリー交換二回……、都度パーツ交換などでしのいでいますが、さすがにスピーカ交換は難易度高いか。

そこで手軽に利用できるワイヤレススピーカとして、Sony SRS-XB12 を購入しました。

ワイヤレススピーカは 5 年ほど前に購入した Bose の SoundLink Mini も所有しているのですが、こちらは不意に接続が切れてしまう(電源 off になる)謎現象が発生していて、ちょっと不調です。なので、安定して利用できるスピーカを確保したかったというのがあります。

購入にあたってはいくつかワイヤレススピーカを検討しましたが、値ごろ感と Sony の音響系周辺機器に対する個人的な評価があって、決めました。

Bose AE2 と Sony MDR-ZX750BN というヘッドフォンを比べたときに、個人的に MDR-ZX750BN の音質の方が私好みです。Bose SoundLink Mini 購入したときは店舗で Sony のスピーカと比べて Bose 選んだんですけどね(笑)

コンパクトですぐ手元に置いておけるので、そこまで音量を上げなくて済むのがなかなか良い感じ。運転中に iPhone 用のスピーカとしても結構あって、当初の予想よりも使用頻度は高めです。

Nintendo Switch

[写真] Nintendo Switch

入手時期
2020.04
メーカー
任天堂
種類
ゲームコンソール

携帯のゲームマシン、嫌いじゃないんですが、どうも慣れないところがあって、その一番の理由がコントローラと画面が一体になっていて、独立したコントローラが利用できないって点でした。

私が把握できていなかっただけで、例えばプレイステーション・ポータブル(PSP)などは実はそんなことなかったっぽいんですが。

Nintendo Switch は、その点をあっさり解消していて「据置マシンとしても携帯マシンとしても遊べる」という点で、私にとっては結構理想に近いゲームマシンだったりします。

ギミック的に耐久性はちょっと心配にはなったりしますが。

ダンボールによるペーパークラフトと組み合わせた Nintendo Labo などへの展開などは私の予想を超えていて、すげぇ〜と感心することしきり。発売当初からいつかは欲しいなぁ、とは思っていました。

特に今年買おうと決めていた訳ではないんですが、コロナ禍という情勢になって、前から引きこもりがちなところ、さらに出不精になってしまい、運動不足解消のためリングフィットともに購入することに。

とりあえず、気になっていた「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」や「パンツァードラグーンリメイク」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」などを購入。海外いても普通に日本のゲームを購入できるのが素晴らしい。

「ブレス オブ ザ ワイルド」は噂に違わず、とんでもないという印象で、ただただすげぇなって思います。なんかしばらくゲームっぽいゲーム触れていなかったのもあって、ビジュアルに圧倒される感じ。ただ、遊ぶためのまとまった時間がなく、あまりできていません。間空いてしまうとその前まで何やっていたか忘れてしまうし。

結果的に、リングフィット以外のゲームはそこそこ稼働って感じなのですが、最近はリングフィットもちょっとサボり気味。

カラオケ JOYSOUND for Nintendo Switch が一番活躍しています(笑)。いや、日本のカラオケをニュージーランドで普通にできるのめっちゃ楽しくて、それだけでも元取れている感じ。

リングフィット

[写真] リングフィット

入手時期
2020.05
メーカー
任天堂
種類
ゲーム

私の住んでいるニュージーランドは世界でも早くからロックダウンをしたりしてました。

昨年からリモート中心に切り替えていたのもあり、個人的な業務に関してはそれほどインパクトはなかったのですが、元々引きこもりがちなところ、更に出無精になりがちに。

「これはいかん」とリングフィットなるものを購入しました。

日本でもなかなか手に入らない状況が続いていたと思いますが、ニュージーランドでも同様でしばらくずっと売り切れ状態でした。なので、一時期ちょっと購入諦めていたこともあったのですが、最初のロックダウンが解除されたあたりで運良く購入できました。

私はアドベンチャーモードを中心にやっていますが、真面目にやるとキツいです。普通に筋肉痛になります。

エクササイズのバリエーションは結構あったりするんですが、攻撃手法だけでなく、道中のギミックでもスクワットを要求されることがあり、スクワット系のエクササイズが多い印象はあります。

イラスト・アニメーションで、それぞれのエクササイズについてあるべき姿勢っぽいものは提示してくれるんですが、自分がその通りに動けているかどうか姿勢が正しいか不安になることも。一応、スコアっぽいもので評価はしてくれるんですが、全身の姿勢で評価してくれる訳ではないので。

ゲームを通して、自然とエクササイズできる感じに仕上がっているのはさすが任天堂といったところ。グラフィックも普通に綺麗だと感じました。

ただ、ここ最近時間が取れなくて、ちょっとサボり気味。いかん。

iPhone SE (2nd)

[写真] iPhone SE (2nd)

入手時期
2020.10
メーカー
Apple
種類
スマートフォン端末

当初、購入予定なかったんですが、開発デバグ用に急遽必要になり、購入。

ご存じ通り iPhone 6/7/8 の筐体に iPhone 11 のエンジンを載せました、みたいなハードウェアで、ケースなど iPhone 8 用のものを流用できます。

とは言え、全く同じという訳ではないようで、スクリーンの湾曲率など iPhone 8 と異なったりする場合もあるみたいです。

開発時に時折利用するという使い方なので、それほど使い込んでいる訳ではありません。

心持ちバッテリーの保ちが悪い気もしますが、たぶん気のせいです。普段使いしていないので、きっちり充電している訳じゃなくて、使いたい時に「あ、バッテリー切れとる」ってのが何度かありました。

「白」を購入したんですが、iPhone 8 と違って表側は黒なので、ケースつけちゃうと全然わからないってのが微妙な欠点かも……。

10inch LED Ring Light

[写真] 10inch LED Ring Light

入手時期
2020.11
メーカー
不明
種類
周辺機器

いわゆる女優ライトなどと呼ばれたりもするリングライト。

今回のモノ撮りでも使いました。明るさや色味を調節できます。

うちでは PC 用デスクは壁に向かって置いてあるのですが、そうすると配置的に後方から照明が当たってしまうことが多いです。

影になりがちな顔を少しでも明るく……と思ったのですが、実のところ、ビデオ会議ではまだ使ったことはなかったりします。

Magic Trackpad 2 (silver)

[写真] Magic Trackpad 2 (silver)

入手時期
2020.11
メーカー
Apple
種類
周辺機器

後述する Mac mini と同時に購入しました。

名称に「silver」とありますが、受ける印象は「白!」です。

手持ちマウスがいくつかあるので、絶対必要かというとそんなことありません。ただ、MacBook Pro をクラムシェルモードで利用していた時に、本体を閉じているせいでトラックパッドが利用できず、それがちょっとストレスに感じたことありました。

今まで手を伸ばせばトラックパッドがいつでも利用できる環境にあって、それに慣れてしまっていた感じ。

素早いスクロールや細かなズーム調整、ジェスチャーを使った操作などはトラックパッドの方がはるかに操作しやすく、重宝しています。なので Mac mini でもいつでもトラックパッドを利用できる状態にしておきたかった、というのがあります。

初代 Magic Trackpad は使ったことがありましたが、フォースタッチ(感圧タッチ)などはサポートされておらず、またクリックも物理的なスイッチによるものでした。

トラックパッドの足が物理スイッチになっているので、ぱっと見ボタンは見えないんですが。

Magic Trackpad 2 はいわゆる最近の MacBook のトラックパッドで採用されているフォースタッチ・タプティックエンジンを使ったものになり、クリックを物理的なスイッチで実現している訳ではありません。

MacBook のトラックパッドや iPhone で使われているタプティックエンジンを採用しているデバイスは、押された時に沈み込むハードウェア構造にはなっていないので、電源をオフにすると本当にただの板切れみたいになります。

一方、Magic Trackpad 2 はタッチセンサーのあるガラス面と土台に微妙な隙間があり、そこに薄いゴムのような緩衝材が挟まれています。電源をオフにしてクリックしてみると、その緩衝材の分は沈み込みます。

とは言え、触覚的なフィードバックはないので違和感はあります。

Magic Trackpad 2 のトラックパッド面は MacBook Pro 16inch のそれよりも、キーボードのキーひとつ分ぐらい大きく、そこそこ場所をとります。それでも、動かす場所の確保が必要なマウスと比べると、実質的に必要な面積はマウスよりも狭くて済むかもしれません。

私の場合、基本マウスと併用が前提なので、それなりに場所が必要になってしまっていますが。

Apple Mac mini (M1, 2020)

[写真] Mac mini (M1, 2020)

入手時期
2020.11
メーカー
Apple
種類
デスクトップ PC

鳴り物入り(?)で登場した Apple Silicon M1 を搭載したマシンです。発売後の評判のあまりの良さに惹かれて購入。RAM 8GB / SSD 256GB いわゆる一番安いモデルです。今年前半に購入した MacBook Pro 16inch との価格比は 4 倍以上。

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噂に違わず、Apple Silicon ネイティブで動作しているアプリは快適に動作します。搭載メモリは MacBook Pro の半分の 8GB ですが、メモリ不足で困るというような感触になる感じはしないです。

大体常時二つのウェブブラウザ(Safari と Chrome)とエディタ(ARM ビルドの Visual Studio Code など)のほか、Dropbox などまだ Apple Silicon に対応していない常駐アプリも起動させています。

ご存じ通り、これまで Macintosh というハードウェアは、680x0 から PowerPC、PowerPC から Intel Core (X86) へと CPU アーキテクチャを変更してきた歴史があります。

私自身 680x0 〜 PowerPC 〜 Intel Mac 〜 M1 Mac と使ってきました。

[イメージ] 所有マシン遍歴 LC630 → PowerBook G3 → MacBook → Mac mini M1

大学時代に所属していた研究室では Macintosh IIsi (68030) 使っていて、私個人は Macintosh LC630 (68LC040 のちに 68040 に換装) を所有していました。研究室で Power Macintosh 6100 (PowerPC 601) など導入、私自身もその後 Power Macintosh 7600 (PowerPC 604) を友人から買い取り。就職してからは PowerBook G3 / PowerBook G4 (初代・チタニウム筐体) を経て、Intel Core Duo 搭載した MacBook を所有しています。

また、Intel Core Solo 搭載した Mac mini も一時所有していました。

なので Macintosh の CPU アーキテクチャ切り替えのタイミングで発表されたマシンはほぼ漏れなく実際に触れてきました。

M1 はこれまでの CPU アーキテクチャ移行 (680x0 → PowerPC → Intel Core) と比較すると、移行時に感じるであろうギャップを一番うまく隠蔽できている印象を受けています。

もちろん Intel Mac では利用できて M1 Mac では使えないアプリもあるので、該当するアプリをメインで使っている場合、移行は厳しい評価になるとは思いますが。

PowerPC → Intel Core の時も Rosetta というソフトウェアによって CPU アーキテクチャの違いを吸収する仕組みがありました。同様の仕組みが Intel Core → Apple Silicon でもあるのですが、PowerPC → Intel Core の時に感じたパフォーマンスの低下は Intel Core → Apple Silicon では、あまり感じません。

Xcode でいくつか iOS アプリのビルドを試しましたが、 MacBook Pro 16inch with 2.4 GHz 8-Core Intel Core i9 なマシンと比べて、 Mac mini の方が早くにビルドが終わります。今のところ、例外なく。プロジェクトによってはビルド時間が半分以下になることもあります。

[イメージ] ビルド時間比較 Mac mini 273 秒 / MacBook Pro 566 秒

「MacBook Pro 16inch との価格比は 4 倍以上」ということを考えると、Mac mini はコストパフォーマンスがすこぶる高いと言って良いと思います。

んじゃ、開発マシンとして手放しでおすすめできるかというと、ちょっと判断が難しい。Apple Silicon ビルドなものと Intel ビルドなものが混在する影響で、例えば、 brew とかはちょっと面倒なことになりますし、 node もバイナリが用意されていない場合は一からビルドされてしまうので、インストールに時間がかかることがあります。

さらにその場合、独自ビルドになるので、その後も色々調整が必要になったりします。私は Rosseta 経由で動作する Terminal と Apple Silicon ネイティブで動作する iTerm 2 と用意して、都度作業によって切り替える運用をしています。

[イメージ] グラフィカルインタフェース比較図

とうとうメジャーバージョンが 11 になってしまった macOS Big Sur ですが、主にグラフィカルインタフェース的な面で慣れない部分が結構あります。

特にツールバーのところで顕著なんですが、全体的にメリハリがなくなる方向にシフトしているような気がしています。メリハリがなくなった結果、ボタンをボタンとして認識するのが少し難しくなった感じ。

マウスカーソル動かしてみないと動作するかどうか分からないパーツが増えているような気がします。結局アクションするには近づけるんだから一緒だと思っているのか……。

色々述べましたが、CPU アーキテクチャ切り替え初代としてはきちんと仕上げている感じがします。USB / Bluetooth など周辺機器周りでの不具合はあるみたいですが、これはまぁ想定の範囲内な気はします。

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ここ三、四年で利用している (利用した) ワイヤレスマウスの個人的まとめ

[写真] 所有マウス

左上から時計回りに

Logitech (ロジクール) と Microsoft のマウスしかありませんが、特にメーカー指定で選り好みしている訳ではなくて、日本だと手軽に手に入るであろうエレコム、バッファロー、サンワサプライなどのメーカーは私の在住しているニュージーランドでは手に入りづらいのが一番の理由です。

V470 Cordless Laser Mouse を利用してからというもの、基本的には何らかのワイヤレスマウスを利用しています。

MacBook Pro 13 (Early 2011) を購入してからはトラックパッドも以前よりも利用するようになりましたが、それでもやはりメインのポインティングデバイスはマウスです。

V470 Cordless Laser Mouse は四、五年前ぐらいに挙動不審になってしまい、それ以降いくつかのワイヤレスマウスを利用してきました。

ワイヤレスマウスに対しての基本的な利用基準は、あまり変わっていなくて

  • Bluetooth 対応
  • 光学式あるいはレーザー式のトラッキング
  • スクロールホイール
  • 2 ボタン以上のサポート

ボタンの数に特別なこだわりはありませんが、Mission Control の利用を考慮すると 3 ボタンは欲しいところ (左クリック・右クリック・センターボタン)。

多機能なマウスだと 4 つ以上のボタンがあることもありますが、あっても使うことがないので、あってもなくても気にしません (それがあることで価格が高くなるのであれば、ない方がいい)。

2016.08 現在のメインマウス

とりあえず、まず最初に現在メインとして利用しているマウスを先に言っておくと……

前者は Macbook Pro 13 (Early 2011) 用に、後者は会社で利用している Macbook Pro 15 (Mid 2015) 用に利用しています。

Apple Magic Mouse

まず、基本的なところで Apple からリリースされている Magic Mouse と Magic Trackpad

現在だと Magic Mouse 2 に置き換えられているようですが、使い勝手は従来の Magic Mouse とほぼ変わらないようです。

Apple 製なので、Macbook との相性は良いと思います。

ボタンやホイールの代わりにトラックパッドを組み込んだようなマウスで、マウス表面がタッチセンサーになっています。二本指ジェスチャーなどで Mission Control を利用できたりします。

無線形式Bluetooth
トラッキングレーザー
大きさ(縦) 11.35 cm x (横) 5.71 cm x (高) 2.16 cm
重さ55 g (電池なし)
106 g (電池あり)
99 g (Magic Mouse 2)
電池寿命?

前後左右対称な形状で、突起物などもないため、前後が逆さまになっていた時、触っただけでは分かりません。マウスを動かしてみるか、Apple ロゴの向きや位置で確認する必要があります。

平べったい形状のため、利用中は常に手のひらとマウスの間に空間ができるような形になります。私はそれが少し気になって、メインマウスとしては利用できませんでした。

ちなみに Magic Mouse と Magic Trackpad は、前職の会社支給での利用なので、現在所有していません。

Apple Magic Trackpad

別記事でも触れたとおり、ユニボディな MacBook に搭載されたトラックパッドは、それまでのトラックパッドとは一線を画すと言っても過言ではないほど使い勝手が向上されています。

それを単独な形で切り出したのが Magic Trackpad で、使い勝手はほぼ同等。MacBook に搭載されているものより一回り大きいので、その分向上しているとも言って良いかもしれません。

無線形式Bluetooth
大きさ(縦) 11.0 cm x (横) 13.0 cm x (高) 1.80 cm
重さ136 g (電池なし)
184 g (電池あり)
電池寿命?

メインで利用しないのは単に MacBook を利用している限り、とりあえず Trackpad は常に利用できるから。

Apple Magic Trackpad 2

後継の Magic Trackpad 2 は利用したことがありませんが、Force Touch 対応・充電池内臓でより使い勝手が増しているかもしれません。

無線形式Bluetooth 4.0
大きさ(縦) 11.49 cm x (横) 16.0 cm x (高) 1.06 cm
重さ231 g
電池寿命?

MacBook Pro 13 (Early 2011) のトラックパッドは Force Touch に対応していないので、Magic Trackpad 2 が利用できると嬉しいのですが、接続には Bluetooth 4.0 が必要で、私の所有している MacBook Pro 13 (Early 2011) では、そのままでは利用できません。

Microsoft Sculpt Touch Mouse (日本語サイト)

[写真] Sculpt Touch Mouse

Logitech V470 マウスが挙動不審だった際に、代替候補として購入。

特徴的なのはホイール部分のインタフェースで、ここが縦長のタッチセンサーになっています。クリックすると、センターボタンとして、なぞるとホイールとして利用できます (縦方向・横方向) 。

なぞった時に振動によるフィードバックがあるのも特徴。マウス側で勝手にやっているため、マウスの電源を入れてなぞれば フィードバックを感じることができます。

無線形式Bluetooth
トラッキングBlueTrack
大きさ(縦) 9.55 cm x (横) 6.5 cm x (高) 3.5 cm
重さ62 g (電池なし)
117 g (電池あり)
電池寿命9 ヶ月

どのレビューを見ても触れてありますが、やはり一番の難点はタッチセンサーの操作性。素早くなぞった時にホイールがしばらく回り続けるような慣性動作をサポートしたりしていますが、感度の調整不足なのか全体的に反応が微妙な感じ。

ホイール部のタッチセンサーが Magic Mouse や Trackpad 並の感度だったら、すごく良くなりそうなのに、この点が至極残念 (ソフトウェアで感度を変更できるようですが、Mac には対応していない模様)。

ホイールを使わず 3 ボタンマウスとしてなら、普通に使えるので、サブマウスとして時折使用する感じになっています。

Logitech M555b (日本語サイト)

[写真] M555b

挙動不審になってしまった Logitech V470 マウスの代替として購入。

繭型の V470 と比べて、ややのっぺりした感じの形状になっています。前述の Microsoft Sculpt Touch Mouse とは異なり、物理的なマウスホイールがあるマウスですが、二つのモードを切り替えることができるようになっているのが特徴的です。

慣性動作モードでは回した時のクリック感がなくなり、勢いよく回すことができます。長い文書を一気にスクロールしたい時などに有効。通常動作モードでは回した時に、クリック感があり、回した分だけホイール動作させることができます。

ホイール自体を押すとホイール動作モードの切り替えることができます。動作モードの切り替えにホイールボタンが使われるので、センターボタンがホイール直下に分かれて実装されています。

無線形式Bluetooth
トラッキングレーザー
大きさ(縦) 9.9 cm x (横) 5.8 cm x (高) 3.4 cm
重さ69 g (電池なし)
120 g (電池あり)
電池寿命2.5 ヶ月

ホイールがセンターボタンとして利用できないのには少し慣れが必要かもしれません。私はすぐに慣れました。ホイールの慣性動作はなかなか気持ちよいです。

慣性動作をサポートしている影響なのか、電池寿命が短いのが気になります。案外すぐに電池を交換しなくちゃいけない感じ。

しばらくメインのマウスとして利用していましたが、若干挙動不審気味なため、現在は後継機種の M557 を使っています。

Microsoft Designer Bluetooth Mouse (日本語サイト)

[写真] Designer Bluetooth Mouse

Logitech M555b/M557 をメインのマウスとして利用するようにしましたが、自宅と会社とそれぞれにマウスを置いておきたいと思って見つけたのが Microsoft Designer Bluetooth Mouse です。

とてもシンプルなデザインで、表面はつや消し処理されいるのか、光沢がありません。ベタベタ指紋がついたりしないし、触り心地がとても良いです。

ホイールは細いですが、金属製で剛性はしっかり。ホイールのチルト (横方向) には対応していません。電池用の蓋には爪などなく、磁石で付く仕様になっています。

ボタンが若干の静音設計になっているようで、しっかりしたクリック音はありますが、他のマウスと比べると低音かつ小音です。

無線形式Bluetooth 4.0
トラッキングBlueTrack
大きさ(縦) 10.7 cm x (横) 6.01 cm x (高) 2.6 cm
重さ57 g (電池なし)
80 g (電池あり)
電池寿命6 ヶ月

使い勝手は (良い意味で) とても普通。個人的には高さがあともう少しあると嬉しいかなとは思いますが、使用感には特に影響していないと思います。

利用するには Bluetooth 4.0 が必要なため、MacBook Pro 13 (Early 2011) では利用できないのが残念。そのため、MacBook Pro 13 用のメインマウスとしては利用できません。

Logitech M557 (日本語サイト)

[写真] M557

前述の M555b の後継機種が M557 です。ホイールの慣性動作がなくなった代わりに、ホイールがセンターボタンとして利用でき、また電池寿命が 12 ヶ月と大幅に伸びたのが特徴です。

おそらくホイール機構の単純化の影響でしょう、M555b と比べて本体重量もおよそ 10 g 程度軽くなっています (持ち比べると、マウス前方が軽くなっているのが分かります) 。

無線形式Bluetooth
トラッキングレーザー
大きさ(縦) 9.9 cm x (横) 5.8 cm x (高) 3.4 cm
重さ60 g (電池なし)
112 g (電池あり)
電池寿命12 ヶ月

形状・機能は M555b をそのまま踏襲していて、ホイールの慣性動作が利用できないという以外の点では使い勝手は M555b と同等。電池寿命が大幅に伸びたのは大きいです。交換すれば一年程度はもつので安心感があります。

Bluetooth 4.0 が必要ということもなく、MacBook Pro 13 (Early 2011) でも利用できるので、現在メインマウスとして利用しています。

Logitech MX Anywhere 2 (日本語サイト)

[写真] MX Anywhere 2

MX Anywhere 2 は Logitech の高級マウスの一つです。モバイル用と謳っていて、同じく高級マウスに分類される MX Master と比べると小ぶりで機能も抑えられています。

仕様を見ると、ほんの少しだけ M557 よりも大きいみたいですが、丸みを帯びた形状もあって、M557 よりも若干小ぶりに感じます。電池寿命は 2 ヶ月と M555b よりも短いんですが、充電池内臓で USB ケーブルを使って充電しながらでも利用できるので、個人的にはほとんど気になりません。

さすがに上位機種らしく、M555b 同様のホイールの慣性動作もサポートしていますし、切り替えボタンで一々ペアリングしなくてもサッと接続先マシンを切り替えることができる機能もあります (3 機種まで登録可能) 。

Bluetooth 4.0 が必要ですが、Logitech の Unifying 接続にも対応しているので、USB ポートをひとつ使ってしまう覚悟があれば、とりあえず MacBook Pro 13 (Early 2011) でも利用できます。

無線形式Bluetooth 4.0 / Unifying
トラッキングレーザー
大きさ(縦) 10.03 cm x (横) 6.16 cm x (高) 3.43 cm
重さ106 g
電池寿命2 ヶ月

Microsoft Designer Bluetooth Mouse のようなつや消しボディで触り心地が良く、加えて厚みが適度にあり、丸みを帯びた形状で M555b/M557 よりも手にフィットする感じで、さすが上位機種という使い勝手です。

MacBook Pro 13 (Early 2011) には Bluetooth で接続できないので、MacBook Pro 15 (Mid 2015) 用のメインマウスとして利用しています。

(おまけ) Microsoft Wireless Mouse 1000 (日本語サイト)

[写真] Wireless Mouse 1000

ワイヤレスマウスですが、USB レシーバを使うタイプですので、私のメインマウスには利用していません。ただ、USB 接続できるマウスを手元に置いておくと結構便利で、案外重宝しています。

Microsoft Wireless Mouse 1000 は Wireless Desktop 850 というキーボード・マウスのセット製品の一部です。単体で売っているのかどうかは分かりません。

無線形式2.4 GHz 帯ワイヤレス (USB レシーバ)
トラッキング光学式
大きさ(縦) 11.1 cm x (横) 5.6 cm x (高) 3.7 cm
重さ120 g (電池あり)
電池寿命8 ヶ月

無難なデザインで、やや重たい印象はありますが、使い勝手はいたって普通。可もなく不可もなくと言ったところ。

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Presario CQ57 と Windows 7

PC 代替えの年

今年は自宅で使っている PC の厄年 (?) なのか、使っていた三台を立て続けに代替えしました。

[写真]PC 勢揃い。左から Presario CQ57、ThinkPad Edge 14、MacBook Pro、MacBook

実のところ、MacBook Pro は最後に代替えしたマシンになります。

  • Thinkpad R52 → ThinkPad Edge 14 [嫁さん用]
  • Thinkpad T43 → Presario CQ57 [娘用]
  • MacBook → MacBook Pro 13 [私用]

学校で課題が出たりするので、娘用にも PC を用意しています。

会社から型落ちマシン (Thinkpad T43) を購入して、それを娘用に使っていたのですが、今年になって絶不調。起動してもマウスカーソルを動かした途端にフリーズする謎の現象に見舞われます。

リカバリユーティリティを使って OS の再インストール、内蔵ハードディスクドライブの換装、メモリの挿し直しなど試せることは大概やってみましたが、それでも症状は改善されず、やむなく新規機種の購入を検討することに……。

  • 場所を選ばずに利用できる利点がやはり大きいので、ラップトップが前提。
  • できるだけコストを抑えたい。
  • コスト面では、ネットブックが有利だけど、
    • DVD/CD を利用する機会が多い娘の利用用途では、DVD ドライブ非搭載な機種は向いていない
    • 娘は視力が若干弱いので、できるだけ大きな画面がよい
    という点で、ネットブックは候補から外れる。
  • たまたま会社からもらった商品券が手元にあって、それが利用できるお店。

という諸々の条件を加味した結果、Compaq Presario CQ57-104TU というマシンを購入することに。

販売価格で 4 万円弱でしたが、商品券を使ったので、実費で 1 万円も払わずに購入しました。その後若干値上がりしたりもしたので、結果的には底値のタイミングで購入できました (これからまた下がるかもしれませんが……)。

HP との統合で、コンパックのプレサリオというブランドは、日本では新規では扱っていないようですが、ニュージーランドではエントリー向けブランドとして認知されているせいか、まだ扱われている様子。

スペック比較

先にも述べたとおり、日本では扱っていない機種なので、参考になるかどうか怪しいですが、スペックを大まかに比較すると以下の通り。

機種 MacBook Pro 13 ThinkPad Edge 14 Presario CQ57
CPU / 動作周波数 Intel Core i5 2.3GHz Intel Core i3 2.13GHz Intel Celeron T3500 2.1GHz
システムバス周波数 1333MHz 1066MHz 800MHz
搭載メモリ 8GB DDR3 SDRAM
PC3-10600
3GB DDR3 SDRAM
PC3-8500
2GB DDR3 SDRAM
PC3-8500
グラフィックス Intel HD Graphic 3000 Intel HD GMA Intel GMA4500MHD
ディスプレイ 13 インチ 光沢
1280 x 800
14 インチ 非光沢
1366 x 768
15 インチ 光沢
1366 x 768
内蔵 HDD 320GB 7200rpm SATA 250GB 5400rpm SATA 320GB 5400rpm SATA
重さ 2.04kg 2.25kg 2.5kg
大きさ 32.5cm x 22.7cm x 2.41cm 34.4cm x 23.3cm x 3.70cm 37.6cm x 24.7cm x 3.58cm
バッテリー 63.5Wh (公称 7 時間) 57Wh (公称 4.5 時間) 47Wh
入出力 I/F USB2.0 x 2
SD カードスロット
Thuderbolt
Firewire 800
USB2.0 x 3
SD カードスロット (7 in 1)
VGA
HDMI
USB2.0 x 3
SD カードスロット
VGA
新品販売価格
(当時@NZ)
約 13 万円 5 万円後半 3 万円後半

[写真]開けた状態で並べてみました。図らずも全てラッチレス構造のマシンになりました。

使い心地

Presario CQ57 は、格安エントリーモデルという位置づけになります。

プラスティック (ポリカーボネート?) の外装はシンプルで、ゴテゴテしがちな底面も思っていた以上にすっきりしていました。

ThinkPad Edge 14 / MacBook Pro 13 と同様、Presario CQ57 もラッチレスな構造になっています。

Presario CQ57 は大きさの割に軽く、モニターを閉じる強さがそれに比べて強いので、モニターを片手で開こうとすると、それにつられて本体側も持ち上がってしまうことがままあります。

[写真]CQ57 のモニターを開ける。モニターだけを持って開こうとすると、本体側も持ち上がってしまう。

余談になりますが、ThinkPad Edge 14 は ThinkPad では珍しい (?) ラッチレス構造ですが、モニターがぴったりと閉じてくれない (閉じた時に若干隙間ができる) のが少々不安……。

キーボードは、Enter や Backspace キーの右側に、さらに一列 Home や End などのキーが並んでいるタイプのもので、ちょっと苦手。

トラックパッドは段差のないユニークなもので、マルチタッチにも対応しています。ボタン部分は「パコパコ」という打鍵感がチープな感じなのは否めません。使い勝手は決して悪い方ではないと思うのですが、MacBook Pro のそれと比較するとやはり劣ります。

[写真]CQ57 のキーボードとトラックパッド。トラックパッド部は段差がなく、埃などが溜まらない構造。

現状で利用頻度の高い順から

  1. ウェブサイト閲覧 (含 Flash)
  2. オンライン動画鑑賞
  3. DVD 動画鑑賞
  4. Microsoft Word / Excel
  5. リモートデスクトップ
  6. 簡単な画像編集 (トリミングやリサイズ)

という感じになります。特に最初の二つが八割以上を占める利用になっています。

[イメージ]CQ57 の Windows エクスペリエンスインデックス

Windows エクスペリエンスインデックス は 2.8。やはりハードウェアは性能的に「それなり」と感じる時もまれにありますが、上述の利用傾向であれば、必要十分という感じです。

ちなみに ThinkPad Edge 14 はプロセッサ:6.5・メモリ:5.5・グラフィック:4.3・ゲームグラフィック:5.1・ハードディスク:5.8 でした。

ディスプレイの品質自体は MacBook Pro / ThinkPad Edge と並べて比べると若干見劣りするかもしれませんが、大きくて十分に見やすく、やはり大きなモニターにして正解でした。

Windows 7

これまでは XP 止まりでしたが、ThinkPad Edge / Presario CQ57 共に Windows 7 がインストールされています。

Windows Vista はほとんど触ったことがありません。セットアップを頼まれたりしたので、全くなかったわけではありませんが、会社でも導入されていなかったこともあって、日常的に触れる機会はありませんでした。ですので、実質的に Windows Vista はスキップして Windows XP から Windows 7 へ切り替えたことになります。

Aero と呼ばれるアピアランスは悪くないです。Windows XP の Luna は、常用するにはビビッドすぎましたが、Windows 7 の Aero はそんな印象は感じません。

[イメージ]Windows 7 のデスクトップ。私が利用するときはブラウザ動作検証が多いので、主要ブラウザがタスクバーに追加されています。

タスクバーは「クイック起動」と統合されて、Mac OS X の Dock に近い動作をするようになっていますね。これは Vista からでしょうか。

アプリケーション単位でのグループ化も XP よりも強化されて、ラベルを非表示にすることで、縦表示に切り替えても不自然でなくなりました。

それほどヘビーに使い込んでいるわけではないので、例えば、コントロールパネルの構成がまだよく分かっていなかったりしますが、とりあえずこれまでのところ、XP よりも使いやすいという印象です。

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MacBook Pro 13 インチ (Early 2011) を購入

[写真] MacBook Pro 13 インチ (Early 2011) を購入しました。

MacBook Air がリニューアルされたタイミングになりましたが、MacBook Pro 13 インチを購入しました。

ユニボディは、格好良いだけじゃなくて、剛性もしっかり取れている印象です。所有している MacBook は、パームレスト部分が黄ばんで交換しましたが、そういう心配もなさそう。

という訳で、いずれは欲しいなぁ……。

[→新しい MacBook が発表された]

現行デザインの MacBook が発表された 2008 年にこんなことを言っていましたが、三年越しにそれが実現したことになります。

新しいマシンを選ぶ

長らく [*1] 初代 MacBook を愛用してきましたが、ここ最近になって、重めの作業を行うと突発的にフリーズしてしまうことがたびたびありました。

[*1] 初代 MacBook は 2006 年 6 月から使用していて、丸 5 年間使用していることになります。

扇風機の風を当てたり、保冷剤をあてがったりして、しのいできましたが、それを見かねた嫁さんから「新しいのに変える?」と言われ、新しい機種の選定に……。

条件としては……

  • 予算は 10 万円以内
  • 今後 5 年は利用したい

初代 MacBook のディスクの使用状況を考えると、最低でも内蔵ストレージは 128GB は欲しい。今後 5 年間使用したいと考えると、64GB では足りない感じがします。

現在、iPhoto のライブラリだけでも 60GB 以上使っています。iPhoto・iTunes は、外部ストレージに保存用のライブラリを置いて都度切り替える運用にすれば、本体側の占有量を減らすことができそうです。しかしながら、それを考慮に入れても 64GB ではやはり心許なく、若干余裕を持たせて 128GB は欲しいところです。

候補としては、

  • MacBook Air 11 インチ / 128GB - 102,800 円
  • MacBook Air 13 インチ / 128GB - 110,800 円
  • MacBook Pro 13 インチ / 2.3GHz - 108,800 円

になります (価格はオンラインアップルストアより [2011/08 現在] )。オプションに関しては、US キーボードが必須になります。

ニュージーランドで購入すると、消費税の違いなどもあって、この価格に 2 〜 3 万円ほど上乗せした価格になります。当方はニュージーランド在住なので、日本のアップルストア店舗で免税してもらうことも可能です。するとさらに価格差が広がります。

MacBook Air と Pro では、

拡張性
Pro の方が上。メモリ・内蔵ストレージは自力で換装可能。DVD ドライブをストレージに換装してしまうことも可能。
機動性
言わずもな、Air の方が上。でも Pro 13 インチでも初代 MacBook よりも軽くて薄い。
入出力ポート
実質的にはほぼ同等 (11 インチは SD カードスロットがないのが劣る)。Air には Firewire / Ether がないけど、あまり困らない。
キーボード
ほぼ互角。店頭デモで触れてみた感じでは、なんとなく Air の方が打ちやすかった感じがしますが、微妙な差。
画面解像度
スクリーンの解像度は Air の方が上。特に Air 13 インチは 1440 x 900 と Pro 15 インチと同じ解像度を誇ります。

初代 MacBook からは 8 〜 9 世代の違いがあり、MacBook Air にしても MacBook Pro にしてもパフォーマンス的には大幅な向上が見込めます。特に MacBook Air は SSD 採用でかなり体感速度が速そうです。

MacBook Pro に決める

ここまで調べていて、ふと「整備済製品」というリンクが目につきました。もしかして……と思い、ニュージーランドの整備済製品を見てみると……

ありました、MacBook Pro 13 / Intel Core i5 2.3GHz。およそ 11 万円。

これでも予算オーバーなんですが、日本で購入する値段とほぼ一緒になります (消費税を抜けばむしろ安い) 。キーボードも確実に US キーボードですし、(日本から) 持ち運ぶリスクもありません。

……と嫁さんを説得して、購入することに!

や〜、Mac 歴 15 年を越えますが、オンラインの Apple Store でハードウェアを購入するのは、初めてです。

TNT エクスプレスという運輸業者で配送されましたが、配送トラッキングがドキドキものですね。

[イメージ] MacBook Pro の配送状況

  • あ〜、シドニーを出た@20:38 In Sydney, Shipment In Transit
  • もうオークランドで税関も通ってる@02:01 In Auckland, Shipment Released Following Customs Inspection.
  • あ〜もう、オークランド事業所何やってんの05:00 〜 12:00 In Auckland
  • おっ、事業所を出たって!@12:46 In Auckland, Out For Delivery

という訳で手元に届くわけですが、開けてびっくり。

MacBook Pro 届く

注文した内容では、メモリ 4GB / 内蔵ストレージ 320GB となっていて、届いた箱にもそのように表記されていましたが、実際開けてみると……

[イメージ] MacBook Pro / この Mac について

  • メモリ : 8GB
  • 内蔵ストレージ : 500GB (5400rpm)

という構成になっていました。このオプションで新品を購入すると、(日本の Apple Store では) 13 万円はしますから、かなり嬉しい誤算 (特にメモリ 8GB が嬉しい)。

今となって、参考になるか分かりませんが、初代 MacBook との比較を交えながら、使ってみた感想を。

本体の質感がまるで違います。初代 MacBook と比べて 400g ほど軽いんですが、感覚的にはあまり変わらない印象です。実際に持ち比べると「あ、軽い」と分かるんですが。本体の質感からくる印象でしょうか。

キーボードの打鍵感はほぼ同等。「キーストロークは微妙に浅く、新しいせいか若干固い」という印象はありますが、気のせいレベルと言って差し支えないでしょう。使い勝手は同等です。

初代 MacBook からキー配置が一箇所だけ変わっていて [*2] そこだけちょっと慣れていません。憧れていたキーボードバックライトは綺麗でほれぼれします。

[*2] 初代 MacBook では、右コマンドキーの右に「enter」キーが配置されていましたが、MacBook Pro では「option」キーになっています。

トラックパッドは MacBook Pro の方が断然使いやすい。タップによるクリックは、これまでトラックパッドで嫌いな操作のひとつだったんですが、MacBook Pro では全く考え方が変わりました。むしろクリックしたときの音が気になる……。

ほぼ同時に使い始めた Mac OS X Lion というソフトウェアの影響も大きいと思いますが、これまでのトラックパッドに対する印象を変えるぐらいのインパクトがあります。

スクリーンの光沢は MacBook Pro の方が反射しやすく、映り込みが激しくなっています。しかしながら LED バックライトと液晶の品質の影響でしょうか、MacBook Pro の方が、視野角が広く発色も良いので、見やすくなっています。1280 x 800 という解像度は決して広くありませんが、Mac OS X Lion の影響でしょうか、思ったよりも外部ディスプレイなしで作業がこなせる感じがします。

細かいことですが、MacBook Pro は iPhone/iPod のイヤフォンがコントロール部分も含めてきちんと利用できます。初代 MacBook では対応していません (そもそも初代 MacBook が出た 2006 年には iPhone はまだリリースされていないので、仕方ないといえば、仕方ない)。

ハードディスクドライブを換装する

パフォーマンスは良好。潤沢なメモリと高速な CPU でアプリケーションのビルド時間などは確実に短縮されました。

ただ、マシンの立ち上がり時間は手持ちの初代 MacBook の方が圧倒的に速い…… (ざっくり測った感じでは 初代 MacBook の起動時間は MacBook Pro の 50 〜 70% ぐらい)。

システムプロファイルを見ると、初代 MacBook は Seagate 製 7200rpm のハードディスクドライブに換装しています。

なるほど。ハードディスクの性能が効いている模様。XBench でベンチマークも取ってみましたが、ディスク性能では初代 MacBook の方が優っています。

……ということは、この MacBook に使っている HDD を MacBook Pro に適用すれば……お金かけずに高速化できるんじゃ……?

容量は 500GB から 320GB に減ってしまいますが、500GB は内蔵ストレージとしては、むしろ多すぎる (バックアップなどにも困る) という感じだったので、問題ありません。それよりも高速化の恩恵の方が個人的には嬉しい。

……という訳で HDD を Seagate 製 320GB 7200rpm に差し替えました。

2011 年 8 月 10 日現在の構成は以下の通り。

モデル
MacBook Pro 13 インチ (MacBookPro8,1)
CPU
Intel Core i5 2.3GHz
メモリ
8GB 1333MHz DDR3
グラフィック
Intel HD Graphics 3000
ストレージ
320GB 7200rpm (Seagate 製)

いずれ内蔵ストレージは SSD に換装するとしても、現状でとりうる最適な構成にできたんじゃないかと思っています。

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2010 年に入手したガジェットの個人的なまとめ

2010 年も残すところ、あとわずかとなりました。

今回は今年入手したガジェット (?) を振り返ってみたいと思います。

ThinkPad USB トラックポイントキーボード

[写真] ThinkPad USB トラックポイントキーボード

入手時期
2010.02
メーカー
Lenovo
種類
外付けキーボード [公式ウェブサイト]
入手価格
約 5,500 円

嫁さんに誕生日プレゼントとして贈ったものです。

ThinkPad の象徴とも言えるトラックポイントがついたキーボードです。

性質上、ラップトップ PC なみの面積をとります。キーボードとしてだけ見ると、やや大きめな部類になるかもしれません。ただし、トラックポイントがついていて、マウスなど追加のポインティングデバイスは必要ないので、その点では省スペースとは言えるかも。

少し使わせてもらいましたが、使い勝手は非常に良好です。持った感じでは見た目よりもずっと軽い感じがしましたが、しっかりと剛性があり、たわんだりはしません。

ラップトップ PC から派生したキーボードなので、キーのストロークは浅め。ラップトップに慣れていれば、違和感は全くありません。程よい硬さの打鍵感もあります。

ちょっとびっくりしたのが、キーボード上部にある消音 (ミュート) ボタン・サウンドボリュームボタンなどいくつかの特殊キー。特定機種限定の専用キーかと思いきや、手元の MacBook でもきちんと認識されました。

他にも、スリープ (Fn + F4) は電源ボタン・戻るキーは command + 進むキーは command + として、それぞれ認識されるようです。Mac OS X 用のキーボードとしても十分実用的です。

LinkStation 1.5TB (LS-CH1.5TL)

[写真] LinkStation 1.5TB

入手時期
2010.04
メーカー
Buffalo
種類
ネットワーク対応ハードディスクドライブ (NAS) [公式ウェブサイト]
入手価格
約 21,000 円

我が家には複数の PC があります。家庭内 LAN を構築していますが、ファイルのやり取りが案外面倒だったりします。

以前は古い PC をファイル共有用に利用していましたが、老朽化が激しく、フリーズするたびに再起動をかける手間などがありました。

共有 PC が引退した後は、嫁さん PC に「共有フォルダ」を置いてもらって、それに対して私がアクセスするような形を採っていました。これだと共有したファイルにアクセスするのに、嫁さん PC を立ち上げてもらう必要がありますし、嫁さん PC に対しての負荷も気になります。

という訳で、日本に帰省した折に NAS (Network Attached Storage) を購入しました。LinkStation にはいくつかグレードがありますが、私が購入したのはもっともベーシックな LS-CHL シリーズ。その時で最大容量だった 1.5TB を選択しました (今は 2TB モデルもあって、価格も当時よりもだいぶ安い感じですね)。

LinkStation はファイルサーバだけでなく、メディアサーバ・プリントサーバなどとしても利用できます。Time Machine にも対応していて、Time Machine のバックアップ先として利用することもできます。

うちでの導入での場合、ファイルサーバはもとより、プリントサーバとしての利便性がとても大きい感じです。

Lumix DMC-LX3

[写真] Lumix DMC-LX3

入手時期
2010.04
メーカー
Panasonic
種類
コンパクトデジタルカメラ [公式ウェブサイト]
入手価格
約 30,000 円

すでに紹介済みですが、ここでも改めて。

今年 8 月に後継機種 LX5 が発売されました。改善された点は色々あるようですが、レンズの明るさはそのままに、望遠側が強くなっているのが特徴でしょうか。

コンパクトデジタルカメラとしてはやや大振りな機種になりますが、私の持っている S9100 や一眼レフと比べれば、かなり小さく取り回しやすいと思います。実際、ちょっとしたお出かけには S9100 ではなく、LX3 を持ち出す機会が圧倒的に増えました。

LX3 は望遠側が弱い (35mm 判換算で望遠端 60mm) ので、望遠が必要な場合は S9100 を持ち出します (35mm 判換算で望遠端 300mm)。自然と棲み分けできているような感じ。

広角 24mm (35mm 判換算) という広さも撮る側には面白くて、何かと余計に撮ってしまっているような気もします。

LED 懐中電灯

[写真] LED 懐中電灯

入手時期
2010.10
メーカー
不明
種類
懐中電灯
入手価格
無料

かなり系統が異なりますが、今年入手したガジェットということで、ここで紹介。

LED 懐中電灯です。加入している車保険のサービスが今年で変更になるとかで、その変更通知と共に送られてきた粗品。

手動発電可能なのが、もっとも大きな特徴。ハンドルをぐるぐる回すタイプではなく、発電用の「握り」を握ることで内部のフライホイールが回り、発電するようです。

メーカー不明で、スペックも不明。発電時間に対してどれだけ発光が持続するのかよく分かりませんが、電池入らずでキャンプなどで活躍しそうです。思ったよりも強い明るさですし。なかなかよい粗品をいただきました。

iPad Wifi 16GB

[写真] Apple iPad

入手時期
2010.11
メーカー
Apple
種類
タブレットデバイス [公式ウェブサイト]
入手価格
約 53,000 円

FloatyMemo / FLoatyMemo+ 開発にあたって実機検証ができないことがネックになっていたこともあり……というあくまでも正当な理由があるのであって、iPad 発表時に「(iPad は) 買うことはないでしょう」と言いつつ、実は欲しくてので、誕生日を口実に購入したというわけではない、と一応念のために念を押しておきます。

実際に所有してみて分かったのですが、iPad はとても「楽しい」デバイスです。

想像していたよりも重く、片手で支えながら、もう一方の手で操作するというスタイルは、長時間になるとつらく感じます。座椅子やソファなど、背が低めな椅子に座った状態で、膝に置いて利用する使い方があっているような気がします。

少しびっくりしたのが標準アプリケーションの少なさ。「時計」や「電卓」といった iPhone では標準アプリケーションとして提供されているアプリケーションのいくつが iPad にはありません。

それらのアプリケーションを利用したいと思うこともあり、ここら辺は若干マイナスな印象。どうしてなくしたのか、正直なところ、理由はよく分かりませんでした。もっとも、代替アプリケーションはひと通り揃っているとは思うので、なくても問題ないという感じなのかもしれません。

標準アプリケーションの「メール」と「Safari」の完成度が高く、ブラウジング端末としてかなり便利です。さらにiPad の Google リーダークライアント「Reeder」がかなり使い勝手が良くて、普段のサイト巡回は iPad で行う機会が増えました。

朝会社に行く前に、メール確認やフィード巡回を行っていますが、iPad でそれらを行うようになり、朝 PC を立ち上げるという「手間」から解放されたのは嬉しい誤算。

Galaxy 580 GT-i5800

[写真] Samsung Galaxy 580

入手時期
2010.12
メーカー
Samsung
種類
スマートフォン [公式ウェブサイト]
入手価格
約 20,000 円

ここで紹介していますが、私のものではなく、嫁さんのものです。元々嫁さんの携帯電話にがたが来ていて、そろそろ機種変更の時期だったのですが、スマートフォンを視野に入れて次の端末を探していました。

今話題 (?) の Galaxy S ではありません。Galaxy S の廉価バージョンとでも位置づけにある端末で、「Galaxy 3」とも呼ばれているようです。

機種名 iPhone 4 iPhone 3GS Galaxy S Galaxy 580
メーカー Apple Apple Samsung Samsung
プロセッサ Apple A4 1GHz ARM 系 667MHz Samsung ARM 系 1GHz Samsung ARM 系 667MHz
内蔵メモリ 512MB 256MB 512MB 256MB
内蔵ストレージ 16GB / 32GB 16GB / 32GB 8GB / 16GB 512MB? (175MB 利用可)
外部ストレージ × × microSD 32GB まで microSD 32GB まで
OS iOS 4 iOS 4 Android 2.2 Android 2.1
ディスプレイサイズ 3.5 3.5 4 3.2
ディスプレイタイプ IPS 方式 TFT IPS 方式 TFT 有機 EL TFT
ディスプレイ解像度 640 x 960 320 x 480 480 x 800 240 x 400
カメラ 500 万画素 300 万画素 500 万画素 320 万画素
LED フラッシュ × ○? ×
サイズ (mm) 115.2 x 58.6 x 9.3 115.5 x 62.1 x 12.3 122 x 64 x 9.9 113.5 x 55 x 12.85
重さ (g) 137 135 124 109
連続待受時間 (h) 300 300 510? 330
連続通話時間 (h) 7 5 6.3? 4

スペックだけで見ると、iPhone 3GS と同等あるいはやや劣るという感じでしょうか。内部ストレージが基本的になく、microSD カードにデータを保存するという使い方になるようです。1GB の microSD カードがおまけとしてついていました。

厚みはありますが、基本的には iPhone や iPod touch よりも小振りで、軽いです。iPod touch よりも軽い。

[写真] Samsung Galaxy 580 と Apple iPod touch 比較

カラーバリエーションは今のところ黒のみのようです。光沢のある黒でプラスティックっぽい感じがありますが、特に安っぽい感じはしません。指紋は目立つ感じがします。

私のものではありませんし、購入してから数日も経っていませんので、実際の使い勝手はこれから使い込んでみて判断ということになると思います。初めてのスマートフォンで嫁さん曰く「携帯電話という感じがしなくて、コレ (Galaxy 580) は (家に) 置いていくものと思っちゃう」とのこと。慣れるまで少し時間がかかるでしょうか……。

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Lumix LX3 を購入しました

[写真] 購入した Lumix DMC-LX3 の正面。

Lumix DMC-LX3 を購入しました。

これまでデジタルカメラは Finepix S9100 (→FinePix S9100 インプレッション) と IXY DIGITAL 30a を使い分けていました。

  • 手軽に持ち出せるコンパクトな機種 → IXY 30a
  • 本格的に撮りたいときの多機能・高機能な機種 → S9100

FinePix J20

しばらくこの二台体制だったのですが、一年ほど前から IXY 30a が不調で、昨年台北に出張した折に FinePix J20 という機種を購入して使っています。

FinePix J20 は

  • 小さくて持ち運びやすい
  • お手頃価格

を最重視して選んだ結果です。

出張中だったため、スペックを調べる時間があまりなく、スペックを意識しないで、店頭で値段と大きさを確認して購入しました。

1/2.3 型 1000万画素 CCD (ハニカムではない) という若干余裕のない素子で、レンズも IXY 30a よりも暗いせいか、画素数では優っていても実際の解像感は IXY 30a の方が優れている印象があります。

しかしながら、IXY 30a より薄くて、かなり軽いので、機動力は抜群です。手軽に持ち運んでサッと撮りたいという要望に充分に応えてくれています。

FinePix S9100 の不具合

一方、多機能な機種として使っている FinePix S9100 は、ある不具合を除いて順調です。というのも……

[写真] FinePix S9100 の勇姿

落としてしまって……大した高さではなかったのですが……打ちどころが悪かったらしく、背面液晶が映らなくなってしまいました。

幸いなことに FinePix S9100 は電子ビューファインダー (EVF) なので、撮影した写真の確認もファインダーで行うことができます。折角のマルチアングルが利用できないというのを除けば、とりあえず普通に利用することはできます。

新機種選定

それでもやはり不便に感じる場面もあるので、新しいデジタルカメラは機会があれば欲しいなぁとは思っていました。そんな折、「3万円ぐらいであれば、買ってもいいよ。ただし落とさないこと前提で!」との了解を得たので、早速調査することに……。

条件としては、

  • 3 万円程度
  • 明るいレンズ
  • 広角 (35mm判換算で28mm以下)
  • FinePix S9100 よりも小さく軽いもの

になります。

一眼レフにも興味はあるので、予算に収まる一眼レフも少し探してみました。中古なども見ると予算に収まるものはあるんですが、他の条件「レンズや本体サイズ」を考慮するとかなり厳しくなります。時間的にもそれほど余裕があったわけではないので、今回も一眼レフは見送り。

そんな中、まず候補に挙がったのが、発表当初から気になっていた PowerShot S90 でした。

広角側で F2.0 という明るいレンズを搭載しているのも大きなポイントですが、前面レンズ周りのリング上の操作部「コントローラーリング」が使いやすそうです。FinePix S9100 の手動ズーム操作にすっかり慣れているので、コントローラリングをステップズームの操作に割り当てることで、同様な操作を継承できることが期待できます 。

PowerShot S90 (以下、S90) の価格を調べてみたら、Amazon にて 3 万円程度で購入できる様子だったので、第一候補としてほぼ決まりました。

S90 を第一候補として挙げた時、対立候補として挙がってきたのが、Lumix DMC-LX3 (以下、LX3) です。

LX3 vs. S90

機種名 Lumix DMC-LX3 PowerShot S90
映像素子 1/1.6型 CCD 1130万画素 (3.4) 1/1.7型 CCD 1040万画素 (3.3)
レンズ 2.5倍 [24 - 60mm] (F2.0 - F2.8) 3.8倍 [28 - 105mm] (F2.0 - F4.9)
手ぶれ防止 レンズシフト式 センサーシフト式
撮影感度 ISO80 - 3200 (モードにより最大 ISO6400 まで増感可能) ISO80 - 3200 (モードにより最大 ISO12800 まで増感可能)
撮影可能範囲 50cm - ∞ (マクロ [W]1cm - [T]30cm -) 50cm - ∞ (マクロ [W]5cm - [T]30cm -)
大きさ/重さ 108.7 x 59.5 x 27.1 (48.0) / 265g 100.0 x 58.4 x 30.9 / 198g
公称撮影可能枚数 380 約220枚
実売価格 \34,525 - \68,595 \29,800 - \45,800
備考 顔検出機能
内蔵メモリ50MB
顔検出機能
レンズバリアあり

実売価格は価格.comの 2010 年 5 月上旬時点での価格帯を示しています。

スペックだけ見ると大きさはあまり変わらないような感じですが、これは「突起部除く」大きさで、LX3 ではレンズ部分の「突起」が大きく、実質的には 48.0mm が厚み (レンズキャップ利用時) となります。

ですので、LX3 は S90 よりひと回り大きくて重いカメラと言えそうです。機動力では S90 に分がありそう。

映像素子は画素数・大きさが微妙に異なりますが、ほとんど差はないと言ってよいでしょう。

どちらも広角端が F2.0 から始まる明るいレンズで、LX3 は 35mm 判換算で 24mm からと広角側が強くなっています。S90 は 28 - 105mm で LX3 と比べると望遠側が強くなっています。S90 は 28mm F2.0 なので、S90 の方が (同じ焦点距離での比較した場合) 微妙に明るいとも言えます。

S90 で気になったのは、コントローラーリング以外の部分の操作性で、ウェブ上で見る限り、あまりいい評価が見られませんでした (ただ、他の人が言うほど気にならないという人もいました)。私が店頭で触れていた限り、特に問題なさそうな印象ではありましたけれども……。バッテリーの持ちも LX3 と比較すると分が悪いです。

LX3 の価格は Amazon で 5 万円弱。価格.com での最安値でも 35,000 円程度します。予算に収めるのは厳しそうで、候補としたものの、購入は厳しいだろうなと思っていました。

邂逅

S90 を購入するつもりで、秋葉原を散策していたんですが、S90 の店頭での価格が案外高くて、そのままでは予算内に収まりそうにありません。価格交渉もするつもりでしたが、時間も若干押していたので「帰って Amazon で買うか……」と思いながら、寄ったソフマップで見つけたのが中古の LX3 でした。

純正の本革ケースも付いて、予算に収まる値段で何気に置いてありました。

店員さん *1 に聞いてみたところ、日本で発売されていたバージョンではないようで、ユーザーインタフェースに日本語が表示できないとのこと。

[*1] 日本人店員が接客中で、スパニッシュの店員さんが相手をしてくれました。さすがに世界中から観光客がやってくる秋葉原、少し大きめな店になると、中国語・英語……二ヶ国語以上話せる店員が常駐している様子でした。

個人的には英語のインタフェースでも問題ありません。日本語マニュアルはとりあえずウェブサイトからダウンロードできるでしょうし……。

LX3 は発売から二年近く経っていても、あまり値崩れしていません (最も噂されている後継機種が出たら分かりませんが……)。中古ではありますが、純正本革ケース付き、おまけで SD カードも付けてもらうことにして……。しばらく店頭で悩みましたが、購入することにしました。

純正本革ケース

純正の本革ケースは「速写ケース」と呼ばれるスタイルのもので、前面をカバーする上部と両サイドをカバーする下部に分かれていて、ケースから取り出すという動作ではなく、ケースの上部を外すという動作で撮影体制に入れます。

[写真] 純正本革ケースをつけた LX3

ケース下部は三脚穴でしっかりと固定するようになっているので、通常の使用で勝手に外れるということはありません。ただし、バッテリー・SD カードの取り出し、PC への USB 接続時には、ケース下部を都度外す必要があります。

ケースを付けることで、本体がひと回り大きくなってしまいますが、最低でも本体底部をカバーしてくれているという安心感があります。また、厚みも若干増すので、ホールドしやすくもなる感じがします。

インプレッション

発売から二年近く経っている機種なので、今更感はありますけれども……。

初めての Lumix だからなのか、操作についてはまだ完全に慣れていません。特に癖のある操作性という訳ではありませんので、基本的な操作にはすぐ慣れました。ボタンの数などは FinePix S9100 に負けず劣らず多い印象ですが、分かりやすく配置されていると思います。

個人的な感覚では LX3 は FinePix S9100 よりも多機能です。一部の機能は、それを利用するためにどのような操作が必要か、が分かりづらくなっているものもあります。異なる画面比をワンショットでまとめて撮れるという「マルチアスペクト」という機能がありますが、これを利用するための操作手順を説明書なしにぱっとできる人は少ないような気がします。

例に挙げたマルチアスペクトは普段使いするような機能ではないため、多少分かりづらくても問題ありません。ただ、この手の操作が多少「取っ付きにくさ」に繋がっているという印象を受けました。

今ひとつの評判のレンズキャップですが、FinePix S9100 でも同様にレンズキャップを都度外す必要があるので、あまり気にならなくなりました。FinePix S9100 と違ってレンズガードを付けていないのがやや不安なぐらいです。

若干ネガティブな面ばかり触れましたが、撮っていて楽しいカメラであることは間違いありません。

何よりも 16:9 という画面比が新鮮です。35mm 判換算 24mm という画角は 16:9 でより強調されるような印象があります。背面液晶画面が 3:2 の比率なので、当初は 3:2 で撮っていましたが、広さが強調される 16:9 が気に入ってからは、もっぱら 16:9 ばかりで撮っています。

ウェブログ用写真に向いているといわれる 1:1 の画面比もなかなか新鮮です。トリミングすれば同じなんですが、やはりその画面比を実際に確認しながら撮る方がはるかに直感的です。

作例

稚拙ではありますが、私が撮った写真をいくつか紹介します。以下の写真は全て Fireworks でリサイズ・ドロップシャドウの付加という加工を行い、JPG / 80% クオリティで書き出しを行っています。

それぞれオリジナル画像にリンクしています。[] の情報は先頭から、シャッタースピード・絞り・感度・35mm 判換算での焦点距離・ファイルサイズになっています。

[写真] 作例1

LX3 はかなり豊富なシーンモードが用意されています。「サンドブラスト」はその中のひとつ。雰囲気のあるモノクロ写真が撮れます。[1/500s f/4.0 ISO1600 24mm 806KB]

[写真] 作例2

ディズニーランドのエレクトリカルパレード。シャッタースピード優先であえてシャッタースピードを落として撮影。[0.8s f/3.5 ISO80 24mm 2.5MB]

[写真] 作例3

こちらは会社からの帰り道、「夜景」モードで撮影したもの。この写真はあまりノイズが目立たちませんが、ISO800 だと FinePix S9100 よりも若干ノイズが乗るような印象があります。[1/15s f/2.0 ISO800 24mm 2.1MB]

[写真] 作例4

マクロモードで接写。FinePix S9100 同様、1 cm まで寄れるマクロはいい感じ。LX3 の方が広角で絞りも F2.0 までいけるので、遠近感がよりはっきりと……。[1/25s f/2.0 ISO400 24mm 1.9MB]

まとめ

長々と書いてしまいましたが、まとめると「Lumix LX3 楽しいし、うちの猫はかぁいい」ということです。

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iPad

お決まりのお祭りみたいなものですので、私も少し便乗します。

[写真] 28 日に発表された iPad © 2010 Apple Inc.

iPad が発表されました。

私の記憶が確かなら事前の予想価格が US$700 ぐらいからとなっていたので、US$499 からの価格帯は「あ、思ったより安い」と感じました。なんとなくそのように感じるように仕向けられた雰囲気もあるかもしれませんけれども。

「iPad」という名称を聞いて「あ、聞き分けと発音が大変そう」と思ったのは、On Off and Beyond: iPodとiPadに思うと同じ。まぁ、たぶん時期的に今なら分かってくれると思いますけど、「iPad which is an Apple's tablet」と言おう。

うち的に Kindle が若干気になっていたところなんですが、iPad は競合というのはちょっと違うような気がしました。drikin さんのところ、iPad初感でも触れられているような感じ?

Kindle も iPad も触ったことがないので、あくまでも想像の域を出ないのですが、電子インクを使って連続稼働時間が iPad とは比較にならないほど長い Kindle はブックリーダーに特化しています。液晶ディスプレイの iPad とは使用時の眼への負担もかなり違うだろうと容易に予想できて、やはり「読書」には Kindle が向いているような感じがします。

SD card スロットがない、カメラ非搭載、マルチタスクじゃないという意見を目にしましたが、個人的には重要ではないかなぁと……。

マルチタスクに関しては、まさにiPad初感の追記で触れられている通りの印象で、現状では特に問題にならないような気がします。マルチタスクはリスクも結構あるので、そこら辺は慎重になっているのかもしれません。元々、ネイティブ動作のアプリも参入許可していなかったぐらいですから。

iPhone OS のユーザーインタフェースは、画面が広い iPad でより効果的に使えるようになるんじゃないかと密かに思っていたりします。

設定画面のアピアランスなどを見る限り、単純に iPhone を大きくしただけという構成ではないようです。

縦画面・横画面でのインタフェースの変化などを見たりすると、開発側は (考慮しなくちゃいけないケースが多くて) 大変そう。単純に「でかい」iPhone というだけの出来ではないことは、ざっとデモなどを見た感じでも明らかです。

総じて自分の中での評価は高いのですが、現状では使う場面がイメージできないのも事実で、買うことはないでしょう。PC に対して敷居を高く感じるような子供や年配の人への導入にはいいかもしれません。

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普段 Mac OS X を利用しているユーザーが Windows を利用するときに知っておくと便利なアプリケーション・かざぐるマウス

Windows から Mac OS X に switch したユーザー向けの記事はよく見かけます。

その逆に、普段 Mac OS X を利用しているユーザーが Windows を利用するときに知っておくと便利な TIPS とか アプリケーションって何かあるでしょうか。

あまりないような気もするんですが、個人的に不便だなぁと思う Windows の仕様のひとつに「非アクティブなウィンドウに対してマウスホイールが動作しない」というのがあります。

それが非アクティブなウィンドウだけならまだいいんですが、アクティブなウィンドウでもフォーカスが当たっていないペインに対してマウスホイールが動作しない場合があります。というか、その代表格がエクスプローラです。

Windows XP での仕様です。Windows Vista ならびに Windows 7 では、どうなっているのか分かりません。

エクスプローラを開いて、フォルダペインを有効にします。

右側のメインのペインに表示されたフォルダないしファイルをクリックして選択します。

続いてマウスカーソルをフォルダペインに持っていくと、マウスカーソルの当たったフォルダに下線が表示されます。

この状態でマウスホイールを動かすと、どうなるでしょう。

[図] エクスプローラウィンドウ

フォルダペインがスクロールするのではなく、右側のメインペインがスクロールします。

Mac OS X ではマウスホイールは基本的にマウスカーソルのある部分に対して有効ですが、Windows ではアクティブなウィンドウのアクティブなペインに対して動作するようです。

アプリケーションに依存するかも知れませんが、エクプローラがその動作ですので、標準的な動作と言って差し支えないでしょう。

[図] マウスカーソルとスクロール動作対象

フォルダペインをホイールでスクロールさせるためには、一度フォルダペイン内をクリックする必要があります。

細かい部分ですが、Mac OS X を使い慣れていると、ここら辺の動作は染み込んでいるため、想定した内容とのギャップを感じて、ストレスになります。

私はその現象を解消するためにかざぐるマウスを使っています。

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V470 Cordless Laser Mouse を使っています

三ヶ月ほど前にワイヤレスマウスを購入しました。

[写真]V470 Cordless Laser Mouse

ご存知のように MacBook には USB ポートが二つしかありません。

私はマウスを常用するので、マウスによって USB ポートが一つ占有されると、実質的に USB ポートはひとつだけになってしまいます。

空いている USB ポートが「ひとつ」か「ふたつか」の違いは (特に心理的に) 大きくて、以前からワイヤレスマウスの購入を検討していました。

USB ポートを確保するという前提があるので、USB ポートに無線のレシーバーを差して利用するマウスは対象外になります。

無線 LAN や Apple Remote 用の赤外線ポートを利用したマウスというのは、とりあえず聞いたことがないので、必然的に Bluetooth マウスを検討することになります。

無線 LAN に関しては synergy などのマウス・キーボード共有ツールを利用するというのは考えられますが、趣旨とは離れるので除外。

購入まで

Bluetooth マウスは、案外選択肢がありません。

以前よりは増えたとは思うのですが、Bluetooth 以外のワイヤレスマウスと比べると、やはり少ない印象があります。

あってもちょっとデザインが好きになれそうにないものだったり……。

これまで利用していたマウスは、Logitech Optical Mouse USB というモデルです。Logitech (日本では、ロジクール) は色んなマウスを出していますが、ごく基本的な光学式マウスになると思います。

  • USB 接続
  • 光学式マウス
  • チルトホイール
  • 2 ボタン + ホイールボタン

軽くて大きさも手頃なので、安いモデルではありますが、使い勝手は十分です。

日本では、ロジクール Optical Mouse が一番近いモデルになるでしょうか。

機能的には、これと同等であれば十分です。つまり、

  • Bluetooth 対応
  • 光学式マウス
  • スクロールホイール (できれば水平方向も対応)
  • 2 ボタン以上

あたりが条件になります。MacBook は標準で Bluetooth に対応しているので、Bluetooth レシーバーは必要ありません。

購入候補

まず、真っ先に考えたのが、Wireless Mighty Mouse でした。

ワイヤレスではない、Mighty Mouse は所有していて、使い勝手自体はそれほど悪くないという印象を持っています。

Mighty Mouse からパワーアップしている点は、

  • Bluetooth 対応
  • レーザー式

という点でしょうか。Apple 純正ですから、MacBook との (特にソフトウェア面での) 相性もばっちりなはずです。

Mighty Mouse は、スクロールホイールにあたる「スクロールボール」が特徴的です。トラックボールの小さい奴がマウスについているような感じ。

スクロールボールは小さめですが、小技の効いたフィードバックのおかげで使い勝手は悪くありません。

ただし、このスクロールボールに「汚れが溜まりやすい」という大きな欠点があります。汚れが溜まると、この部分の反応が鈍くなり使い勝手が悪くなります。

この機構のおかげでメンテナンスがやや面倒な印象があります。

ぱっと見たところ、Wireless Mighty Mouse でも、この部分には特に改善がない様子で、アップルストアのレビューでも同様な意見が散見されます。今回の対象からは外れました。

Microsoft Wireless Notebook Presenter Mouse 8000 というプレゼン用のリモートコントローラーとしても利用できる多機能マウスもありますが、こちらは高め。

V470 Cordless Laser Mouse

今回購入したのは、V470 Cordless Laser Mouse for Notebooks (以下、V470) というマウスです。

[写真]V470 パッケージ

このマウスは 2007 年 8 月頃に発表されていますが、発表当初からやや気になっていました。

ニュージーランドでの定価は $99.90 で、家電量販店では $79 (特売時に $65 から $69) ぐらいです。この価格だと個人的にはちょっと高いかなという感じです。

ところが、先日たまたま覗いた PC ショップで、$59 という価格 (2008.10.20 現在のレートで換算すると、日本円で 4,000 円弱) で売られているのを発見して、確保と相成りました。

V470 は、機能的にはごく一般のレーザーマウスになるかと思います。

  • Bluetooth 対応
  • レーザー式
  • チルトホイール
  • 2 ボタン + ホイールボタン

「for Notebooks」とある通り、大きさは小振りです。PlayStation のコントローラーの握り部分からボタン部にかけてぐらいの大きさでしょうか。私はそれほど手が大きくありませんが、すっぽりと覆える感じです。

ただし、内部に単三乾電池を二本入れるため、Logitech Optical Mouse USB より重くなっています。

レーザー式マウスは初めて利用します。レーザー式ではない光学式マウスと違って、一見では LED (発光ダイオード) が光っているように見えないんですね。

Bluetooth 対応のせいか、光学形式の違いのせいかは分からないのですが、最初、マウスカーソルの移動速度に対して違和感を感じました。

移動速度はやや速めなんですが、なんかちょっと飛ぶような感じ。サンプリングレートが低いような印象って言ったら伝わるでしょうか。

もっともここら辺は、「システム環境設定」で調節できますし、すぐに馴れると思いますので、大きなマイナスポイントにはならないでしょう。

パッケージには、付属アプリケーション (「Logitech (Logicool) Control Center」など) のインストールディスクやら巾着袋などが付いてきます。

[写真]V470 パッケージ内容

Mac OS X では、標準のドライバで Bluetooth マウスとして認識されますから、付属のソフトウェアはインストールしなくても、マウスはそのままで利用できます。

付属ソフトをインストールすると、V470 の電池残量やマウスボタンやホイールのカスタマイズができるようになります。

[画像]Device Manager for V470

V470 自体は日本では未発売ですが、付属ソフトウェアは上記画像の通り、日本語化されています。

[画像]Battery Status of V470

使い始めて三ヶ月、ほぼ毎日 2,3 時間程度の利用するという状況ですが、バッテリーはまだ「十分」と表示されています。

利用しないとき (MacBook をスリープさせる時) は、その都度、マウス底面の電源をオフにしています。

比較 Mighty Mouse vs. V470

手元にあるワイヤードな Mighty Mouse と V470 とを比較してみました。

[写真]Mighty Mouse と V470

 Mighty MouseV470 Cordless
110 mm100 mm
60 mm58 mm
高さ30 mm36 mm
重さ79 g110 g

[写真]重さ比較 (Mighty Mouse vs. V470)

V470 の重さは、単三電池 2 本を含んでいます。Mighty Mouse の方はコードの重さをほぼ含んでいません。

Mighty Mouse の方が平べったい感じで、V470 は小さくやや厚みがあります。この「厚み」のおかげで「すっぽりと覆うように」持つ感じがあります。

安物マウスを何個も買って冒険するよりも、しっぽ無しマイティマウスを買った方がいいのかもしれない。近くに Apple ストアがあればいいのに><

新しい○○が来た - p15.jp

すでにコメントもしているのですが、個人的には Mighty Mouse よりもこちらの V470 を強くお勧めします。この記事が参考になれば、幸いです。

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