SimpleBoxes

日常 (2008.02 バージョン)

朝 6:00 から 6:30 に目が覚めます。
ニュージーランドで生活するようになってから普段目覚ましを利用することはなくなりました。さすがに早朝から出かける必要がある場合には目覚ましをセットしますが、普段は全く利用しません。
6:30 から 7:50 頃まで、メールチェック・ウェブページ巡回・プログラミングなど。
自作スクリプトの開発が本格化している時などは、もう少し早めに起きて開発作業を多めに取る場合もあります。
8:00 頃に出社。
自宅から歩いて通勤します。10 分程度なので、雨の日は合羽を着て。通勤時間は Podcast や音楽を聴く時間にもなっています。
8:00 から 9:00、スケジュールチェック・朝ご飯。
会社にシリアルを置いているので、それを食べながら朝のメールチェックなどを行います。社内のバグ管理システムや Outlook で一日の作業内容を確認します。
9:00 から 12:00 はメインの開発時間。
基本的に午前中のこの時間を開発作業時間として周囲に通知しています。とはいえ、絶対的なものではなく、ミーティングなどの要請があればそれを優先することが多いです。
12:00 から 13:00、お昼休み。
自宅に戻って嫁さんと一緒に食事するときもありますし、お弁当を持って行って会社で食事することもあります。
お弁当を持って行く場合は、ちょっと行儀は良くないですが、自分の席で食べたりします。Podcast を聴いたりしながら。
13:00 から 17:00、午後のお仕事。
食べた後は眠くなったりするので、適度に休憩を取りながら。午後はミーティングが入ることも結構あります。
17:30 から 18:00 には帰宅。
一日の仕事が終わったら、その日に行った作業をリストアップしてメールで上司に報告します。
報告してと頼まれている訳ではありませんが、逐次進捗を報告しておくことで、自分の英語力の弱さをカバーします。
18:00 から 19:00 に夕飯。
夕飯の前に娘を入浴させます。学校からリーディングの宿題が出ることも多いので、お風呂の時間は、娘のリーディングの時間にもなっています。
19:00 から 20:00、食事の後片付け。
食器洗いは私担当。といってもほとんど食器洗い機がやってくれますが。娘は 20:00 には寝るので、それまでに歯を磨かせたり、ビデオを見たり。
20:00 から 23:00、プログラミング・サイト更新など
娘が寝てから主に私的な作業時間になります。他にはお風呂入ったり、本を読んだり……。
ビデオなどは時折見ますが、テレビを見ることはまずありません。
23:30 頃、就寝。
睡眠時間は大体 7 時間。7 時間睡眠は、意識した訳ではなく、そのリズムが身体に合っているみたいで、自然とそうなっている感じです。

ちなみに、毎日毎日こんなにきっかりと生活している訳じゃありません。ネットサーフィンしすぎて、全然作業進んでないっていうものよくあります。

[補足] なお、毎日の進捗レポートは、「皆がやっていないからこそやっている」ことの一つです。周りの人がやっていたら、「個人的な英語力の弱さをカバー」するポイントにはならないです。何か他の人がやらないことをやるというのはひとつのポイントのような気がします。

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Re: Macの中にWindowsがある不思議

私が Mac OS を使う大きな理由のひとつに「Mac OS 上で Windows を動かすのは比較的容易である」というのがあります。

[画像]Mac OS X 上で色んな OS に触れてみます

Mac OS 上で Windows を動かすツールは Classic な MacOS の頃から存在しています。

VirtualPC はそれを実現するエミュレータと呼ばれるソフトの一つです。

VirtualPC の Mac 版は PowerPC 専用で、MacBook などの Intel Mac 上では動作しません。その代わりに Parallels DesktopVMware Fusion といったソフトウェアがあります。

Parallels Desktop や VMware Fusion は、VirtualPC と比べると驚くほど高速に動作するのが特徴です。

ちなみに VirtualPC は Classic MacOS 上で動かすとわりかし快適に動作します。また、インストールする OS は Windows 98 SE もしくは Windows 2000 がオススメです。私は PowerBook G4 (初代) で VirtualPC を動かす時には MacOS 9 に切り替えて利用していました。

毎日考ブログMac の中に Windows がある不思議、アンド愚痴コメントで触れられていましたが、エミュレータ以外にもリモートデスクトップという選択肢もありますね。

私は Microsoft が提供する Remote Desktop Connection Client for Mac は使ったことがありませんが、同様の目的で VNC を利用しています。

ちなみに Mac OS X でも同様の仕組み、Apple Remote Desktop があります。

自宅では、私が使う MacBook と嫁さんが利用する ThinkPad 以外に、もう一つ PC を動かしていて、ローカルなファイルサーバとして使っています。

このファイルサーバは古いラップトップ PC で、Windows 98 がインストールされています。Windows 98 なので、前述の Remote Desktop Connection は利用できません(詳細には確認していませんが)。

そこで Windows 98 に VNC サーバをインストールして、Mac OS X から Chicken of the VNC という VNC クライアントを使って Windows 98 を遠隔操作しています。

なお、Mac OS X 側を遠隔操作したい場合、VNC サーバをインストールする必要はありません。「システム環境設定」→「共有」の「Apple Remote Desktop」という項目を有効にすればいいだけです。Apple Remote Desktop は VNC 互換のため、任意の VNC クライアントソフトでアクセスできます。

記事の最初に掲載している画像は、MacBook にて……

  • Parallels Desktop で Windows XP (コヒーレントモード) を動作させて、
  • Parallels Desktop で Ubuntu を動作させて、
  • VNC で Windows 98 を遠隔操作して

みた様子をキャプチャーしたものです。

VNC での動作速度は CPU のパワーよりもむしろ回線速度に大きく依存します。うちの環境では WiFi 802.11b での接続となるため、VNC での遠隔操作は結構もたつく印象があります。Parallels Desktop で動作する Windows XP より体感的にかなり反応が鈍く感じます。

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アコランガ駅に行ってみた

最近、近所に新設されたアコランガ駅 (Akoranga Station) というバス停に歩いて行ってきました。アコランガ駅の大体の位置は以下の通り (Google マップで確認)。

2008.02.10 現在、Google マップでは、存在が確認できません。場所としては、Barrys Point Reserve とモーターウェイの間になります。

私が住んでいるのは、オークランド中心部から北にある、ノースショア市というところです。

オークランド中心部へは、車でアクセスすることが多いのですが、公共の交通機関としてバスもあります。

最近になって、ノースショア市内のバス施設が充実してきました。オークランド中心部からノースショア市内を縦断するようにして北に伸びるモーターウェイ沿いにはバス専用道路 (Northern Busway) が新設されました。今回行ってきたアコランガ駅は、バス専用道路の起点ともなっているバス停です。

[写真]駅全景。アスファルトが新しくてまぶしい。

[写真]駅のプラットフォーム。駅には行き先別にいくつか停留所が設けられています。

駅からモーターウェイを挟んで反対側には AUT (オークランド工科大学) のアコランガキャンパスがあって、歩道橋で結ばれています。

[写真]駅の象徴するモーターウェイの上を通る歩道橋。歩道橋はモーターウェイの上にかかっています。

[写真]歩道橋からオークランドシティを望む。歩道橋は思ったよりも揺れていました。

駅にあったタイムテーブルを見ると、今までは乗り継がないと行けなかったニューマーケット方面に、乗り継ぎなしで行けるバスもあるようです。便利かも。

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Fastladder on Mac OS X 10.4 Tiger

オンライン RSS リーダー、Fastladder がオープンソースとなって公開されました(オープンソース版 Fastladder 公式サイト・日本語ページ)。

[画像]Fastladder オープンソース版

Google Code でも公開されているので、最新版を追っかけたい人は fastladder - Google Code からチェックアウトできます。

実際に livedoor で動作している Fastladder とは若干異なるようですが、基本的な仕組みやユーザーインタフェースはそのままの形になっているようです。

公開された Fastladder は Mac OS X 上でも動作します。推奨動作環境は

Ruby 1.8.6とRubyGemsが必要です(Mac OS X 10.5以上推奨)

Fastladder Open Source / Free Download

となっていますが、Mac OS X 10.4 Tiger でも動作させることができました。

livedoor Reader 開発日誌 : オープンソース版のRSSリーダーを公開 にて、Windows 版のインストール方法については解説されています。

Ruby のバージョンが 1.8.6 となっているので、Mac OS X 10.4 Tiger 上で動作させる場合は、まず ruby をアップデートする必要があります。

Ruby と RubyGems のインストール

Mac OS X 10.4 Tiger にデフォルトでインストールされている ruby のバージョンは 1.8.2 です。

Ruby 公式サイトのダウンロードページから最新安定版のソースをダウンロードします。

2008.02.09 現在、ruby 1.8.6 - p111 が最新版です。

ダウンロードしたアーカイブのあるディレクトリにターミナル上で移動します。あとは

$ tar zxf ruby-1.8.6-p111.tar.gz
$ cd ruby-1.8.6-p111
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

のようにコマンドを入力すればインストールが終了します。念のため、

$ ruby --version

とコマンドを入力して、インストールされた ruby のバージョンを確認します。

ruby 1.8.6 (2007-09-24 patchlevel 111) [i686-darwin8.11.1]

続いて、Ruby のライブラリ管理ツールである RubyGems をインストールします。

Ruby on Rails を始めとした必要なライブラリ群をインストールするのに必要です。

RubyGems 公式サイトの「downloads」より最新版をダウンロードします。

2008.02.09 現在、rubygems 1.0.1 が最新版です。

ruby をインストールした時と同様にターミナル上で、以下のようなコマンドを入力します。

$ tar zxf rubygems-1.0.1.tgz
$ cd rubygems-1.0.1
$ sudo ruby setup.rb

これで Fastladder をインストールする準備が整いました。

Fastladder のインストール

Fastladder Open Source / Free Download より最新版をダウンロードします。

2008.02.09 現在、fastladder 0.0.2 が最新版です。

基本的なインストール方法はダウンロードしたアーカイブの中の「INSTALL.txt」というファイルに記述してあるので、その通りに作業すればいいだけです。

必要なライブラリを以下のようにしてインストールします。

$ sudo gem install rails --version 2.0.2 -y
$ sudo gem install rfeedfinder
$ sudo gem install feed-normalizer
$ sudo gem install opml
$ sudo gem install mongrel
$ sudo gem install sqlite3-ruby

その後、アーカイブを解凍して、データベースをセットアップします。

$ tar xvzf fastladder-0.0.1-macosx.tar.gz
$ cd fastladder
$ RAILS_ENV=production rake db:migrate

これでインストール作業は終わりです。

Fastladder を起動する

Fastladder はサーバサイドアプリケーションです。ですので、基本的にはウェブサーバが動いていないと動きません。

Ruby on Rails はテスト用にウェブサーバを立ち上げることができます。INSTALL.txt には Ruby on Rails のウェブサーバ機能を利用する方法が記述されています。

$ script/server -d -e production
$ RAILS_ENV=production script/crawler > /dev/null &

2 行目のコマンドは Fastladder のクローラーを起動するコマンドです。これがバックグラウンドで動いて、フィードを取得するようです。

ちなみに起動した Fastladder を止めるには、プロセスを kill する必要があります。アップデートの際などにはプロセスを止めておかないと必要なライブラリの上書きなどができません。

$ ps x | grep ruby

上記のコマンドを入力すると、起動中の ruby で動作しているプロセスが分かります。

18626  ??  S      0:03.23 /usr/local/bin/ruby /usr/local/bin/mongrel_rails start -p 3000 -a 0.0.0.0 -e production -P /U
18627  p2  S      0:02.46 ruby script/crawler
18636  p2  R+     0:00.00 grep ruby

例えば、このように表示されます。この場合、最初の 2 行が Fastladder のプロセスです。

各行の先頭の数字がプロセス ID になるので、この場合、

$ kill 18626
$ kill 18627

とすれば、Fastladder のプロセスを止めることができます。

動いている Fastladder には、ブラウザで「http://localhost:3000/」にアクセスします。

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localizer.js - JavaScript で多言語対応を考える

JavaScript で多言語に対応する手法について少し考えてみます。

できるだけ簡素なインタフェースで、また直感的に扱えるようにした方がいいでしょう。

例えば、

document.write(_('Hello world!'));

のように特殊な関数 _ に文字列を渡して、対応する言語で表示するようなインタフェースにします。

関数名 _ は、標準的な多言語対応ライブラリ gettext に準じました。

var __Localizer = function()
{
  this.strings = {};
  this.getLocalizedString = function(str)
  {
    if (__Localizer.strings[str] && __Localizer.strings[str] != '')
      return __Localizer.strings[str];
    return str;
  };
  return this;
}
__Localizer = new __Localizer();
_ = __Localizer.getLocalizedString;

ここでは __Localizer というグローバルオブジェクトを定義しています。

言語データを定義するには、以下のような __Localizer.strings を定義するスクリプトを読み込みます。

__Localizer.strings = {
  'Hello world!' : 'こんにちわ世界!'
};

HTML 文書のヘッダ部分で

<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
<title>samples - localizer</title>
<script type="text/javascript" src="localizer.js"></script>
<script type="text/javascript" src="locale/ja.js"></script>
</head>

のように言語データ (locale/ja.js) を読み込んでもいいのですが、多くの HTML 文書の html 要素には、lang もしくは xml:lang 属性が指定されているかと思います。折角なので、この属性値を対応した言語データを動的に読み込むようにしてみます。

var __Localizer = function()
{
  this.strings = {};
  this.getLocalizedString = function(str)
  {
    if (__Localizer.strings[str] && __Localizer.strings[str] != '')
      return __Localizer.strings[str];
    return str;
  };
  var path = '';
  var jses = document.getElementsByTagName('script');
  for (var i=0,n=jses.length;i<n;i++)
  {
    if (jses[i].src.indexOf('localizer.js') == -1) continue;
    path = jses[i].src.replace('localizer.js','');
    break;
  }
  var html = document.getElementsByTagName('html')[0];
  if (html)
  {
    var lang = html.getAttribute('xml:lang') || html.getAttribute('lang');
    if (!lang) lang = 'en';
    document.write(['\n<','script type="text/javascript" src="',path,'locale/',lang,'.js"></','script>'].join(''));
  }
  return this;
};
__Localizer = new __Localizer();
_ = __Localizer.getLocalizedString;

script 要素の生成には、document.createElement を使った方法もありますが、ブラウザによってうまく動作しない場合もあるため、ここでは document.write を利用しています。

スクリプトは localizer.js という名称になり、言語データは「locale/」というディレクトリに置かれます。

  • localizer.js
  • locale/
    • en.js (英語)
    • ja.js (日本語)

サンプル HTML は以下のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript" />
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
<title>sample - localizer.js</title>
<script type="text/javascript" src="localizer.js"></script>
</head>
<body>
<p>「Hello world!」をローカライズした文字で表示します。</p>
<p><script type="text/javascript">
<!--
  document.write(_('Hello world!'));
// -->
</script></p>
</body>
</html>

ソースでは「Hello world!」となっていますが、表示言語として日本語 (xml:lang="ja") が指定されているため、翻訳された文字列「こんにちわ世界!」が表示されます。

また、日本語リソースが設定されていない場合は、渡した文字列 (このサンプルの場合「Hello world!」) がそのまま返ってきます。

ちなみに同様の仕組みは Serene Bach 3 でも利用されています。

当スクリプトは MIT ライセンスで配布されます → localizer とサンプルをダウンロード

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PerlMagick のインストールではまる

Movable TypeSerene Bach などのブログツールで、アップロードしたイメージのサムネイル画像を作成するために利用されるライブラリのひとつに ImageMagick があります。

Mac OS X では標準でインストールされていないため、別途インストールする必要があります。

ImageMagick をインストールして、それを perl で利用できるようにするために、以下のような手順で行いました。

  1. MacPorts のインストール
  2. ImageMagick のインストール
  3. PerlMagick のインストール

MacPorts のインストール

MacPorts は ImageMagick をはじめとした各種 UNIX ツールのインストールをサポートしてくれるツールです。パッケージの依存関係をきっちり押さえてくれますし、アップデートなども簡単に行うことができます。

同様なツールに Fink があります。MacPorts の方が Intel Mac への対応が早かったため、私は MacPorts を使っています。

MacPorst のインストールは簡単です。

  1. MacPorts 公式サイトの「Installing MacPorts」よりアーカイブをダウンロード
  2. ダウンロードしたパッケージファイルを開いてインストール

配布アーカイブは Mac OS X のバージョンによって分かれています。私の場合、Mac OS X 10.4 を利用しているので、Tiger のパッケージをダウンロードしました。

MacPorts は基本的にコマンドラインツールです。使い方などは MacWiki - MacPorts に詳細があります。

MacPorts インストール後は MacPorts のデータベースを最新の状態に更新しておきます。

ターミナル上で以下のようなコマンドを入力します。

$ sudo /opt/local/bin/port -d selfupdate

ここで、「$ 」はコマンドプロンプトです。実際に入力するのは強調された部分になります。これより先にも同様な引用が出てきますが、同じように記述しています。

ImageMagick のインストール

MacPorts のコマンド群は「/opt/local/bin」というパスにインストールされます。

一々、「/opt/local/bin/port」 のように入力するのは面倒なので、PATH を通しておくと楽です。

$ export PATH=/opt/local/bin:$PATH

bash の場合。tcsh, csh など他のシェルを使われている時はパスの通し方が異なります。

ImageMagick のインストールは MacPorts のメインコマンドである port を使います。

$ sudo port install ImageMagick +jpeg2

+jpeg2」というオプションは必須ではありません。ImageMagick で jpeg2000 ファイルを扱えるようにしたい場合は指定しておきます。

ImageMagick は以下の場所にインストールされます。

バイナリ
/opt/local/bin
ライブラリ
/opt/local/lib
ヘッダ
/opt/local/include

PerlMagick のインストール

最後に perl から ImageMagick を利用するためのモジュールをインストールします。

CPAN からアーカイブを取得します。「PerlMagick」で検索すれば、あっさり見つかると思います。

アーカイブからの perl モジュールのインストールは、基本的にはどれも一緒で、

$ tar zxf (MODULE).tar.gz
$ cd (MODULE)
$ perl Makefile.PL
$ make
$ make test
$ sudo make install

のように機械的にコマンドを実行すればいいだけです。(MODULE) の部分は、ダウンロードしたファイルによって変わるので、PerlMagick の場合、

$ tar zxf PerlMagick-6.32.tar.gz
$ cd PerlMagick-6.32
$ perl Makefile.PL
$ make
$ make test
$ sudo make install

しかし、PerlMagick の場合、そのままではインストールできません。「make」と入力した後、ずらっとエラーが表示されてしまいます。

ひとつの要因が MacPorts を利用していることに起因します。MacPorts を利用しているので、インストール場所がデフォルトとは異なるためです。

そこで Makefile.PL を修正する必要があります。PerlMagick 6.32 の場合、修正箇所は 46 行目から 65 行目にかけてです。

   # Header search specfication and preprocessor flags
   'INC'  => '-I../ -I.. -I/opt/local/include -I/opt/local/include/freetype2 -I/usr/X11R6/include -I/usr/X11R6/include/X11 -I/opt/local/include/libxml2',

   # C compiler flags (e.g. -O -g)
   'CCFLAGS'     => "-L/opt/local/lib $Config{'ccflags'} -arch i386 -isysroot /Developer/SDKs/MacOSX10.4u.sdk -O3 -g -Wall -pthread",

   # C pre-processor flags (e.g. -I & -D options)
   # 'CPPFLAGS'    => "$Config{'cppflags'} -I/usr/include/librsvg-2 -I/usr/include/glib-2.0 -I/usr/lib64/glib-2.0/include -I/usr/include/gtk-2.0 -I/usr/include/graphviz -I/usr/include/freetype2 -I/usr/include/libxml2",

   # Linker flags for building an executable
   'LDFLAGS'    =>  "-L/usr/lib -L/opt/local/lib $Config{'ldflags'}",

   # Linker flags for building a dynamically loadable module
   'LDDLFLAGS'  => "-L/usr/lib -L/opt/local/lib $Config{'lddlflags'}",

   # Install PerlMagick binary into ImageMagick bin directory
   'INSTALLBIN'  => '/opt/local/bin',

   # Library specification
   'LIBS'  => ['-L/opt/local/lib  -lMagick -L/usr/X11R6/lib -L/usr/lib -ltiff -ljpeg -lpng -ldpstk -ldps -lXext -lXt -lSM -lICE -lX11 -lbz2 -lxml2 -lpthread -lm -lpthread'],

これで makefile が、Intel Mac 向けに生成されます。

以前はこの修正だけで正しくインストールできたのですが、ImageMagick 6.3.8 と PerlMagick 6.32 というバージョンの組み合わせではうまくいきません。

2008.02.07 時点で、MacPorts でインストールされる ImageMagick のバージョンは 6.3.8 になります。一方 CPAN から取得できる PerlMagick の最新バージョンは 6.3.2 です。

[2007.02.08 追記] ふうこさんからのコメント通り、ImageMagick 公式サイトからダウンロードできる「Source」の方に最新の PerlMagick が添付されていました。それに対応した Magick.xs がきちんと添付されているので、そちらを使うのが最も確実です。MacPorts を利用してインストールした場合、PerlMagick はついてきませんので、バイナリではなくソースの方を別途ダウンロードする必要があります。

PerlMagick 6.3.2 に添付されている Magick.xs で利用されている定数・メンバー名が ImageMagick 6.3.8 と一部互換性がありません。

[2007.02.08 追記] ImageMagick 公式サイトからダウンロードできるソースには対応した PerlMagick が添付されていて、PerlMagick 6.3.8 となっています。

例えば、

Magick.xs:203: error: ‘MagickCompositeOptions’ undeclared (first use in this function)
Magick.xs:203: error: (Each undeclared identifier is reported only once
Magick.xs:203: error: for each function it appears in.)

のようなエラーが表示されて、正しくインストールできません。これは列挙型 MagickOption の列挙定数の名称が一部変更されているために生じるエラーです。

ざっくり調べたところ、PerlMagick 6.3.2 vs ImageMagick 6.3.8 では以下のような差異があります。

  • MagickCompositeOptionsMagickComposeOptions
  • MagickCompressionOptionsMagickCompressOptions
  • MagickImageOptionsMagickTypeOptions
  • MagickLayersOptionsMagickLayerOptions

また、構造体 _Image に存在していた origin というメンバは tile_offset という名称に変わっています。

image->origin

のように ->origin となっている箇所を

image->tile_offset

と変更します。

ここまでの一連の作業を行うことで、make が通るようになり、インストールが可能になります。

$ perl Makefile.PL
$ make
$ make test
$ sudo make install

最後にきちんとインストールされているかどうか確認しておきます。

$ perl -MImage::Magick -e 'print $Image::Magick::VERSION . "\n"'

最後に私が作業した分のパッチファイル PerlMagick-6.32.osx_tiger.patch.gz を置いておきます。これは以下の環境で動作します。

  • Intel Mac
  • Mac OS X 10.4
  • MacPorts 利用
  • ImageMagick 6.3.8
  • PerlMagick 6.32

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MacBook セットアップ (2008.02 バージョン)

ニュージーランドに戻ってきて、修理に出していた MacBook も手元に戻ってきました。

日本滞在中に内蔵メモリ 2GB と HDD(ハードディスクドライブ) 160GB を購入しておいたので、早速交換。

[画像]内蔵メモリ 2GB になった MacBook

これまでの HDD 構成は

  • MacBook 60GB
  • 外付け HDD 30GB (Mac OS X 用パーティション & Windows 用パーティション)

でしたが、これが

  • MacBook 160GB
  • 外付け HDD 60GB (Mac OS X 用フォーマット)
  • 外付け HDD 30GB (Windows 用フォーマット)

のようになります。

今まで慢性的に 2GB 以下の空き容量しかない状態で作業を行っていましたが、ハードディスク容量に余裕が出て、作業がしやすくなりました。

内臓 HDD を交換したため、Mac OS X の再インストールなど、環境を構築し直しています。多くの設定は旧 HDD からコピーして移行しているので、一から構築という訳ではありません。

ちなみに修理に出すにあたって MacBook に保存していた多くデータは、念のため一度消去していました。ですから、HDD の交換がなくてもいずれにしても何かしらのセットアップ作業は必要でした。日頃からホームディレクトリの内容を暗号化する FileVault の機能を利用しているので、わざわざ消さなくてもよかったのかも知れませんけれども。

Mac OS X セットップ

大まかな手順は、以下の通りになります。

  1. Mac OS X 10.4 のインストール
  2. Mac OS X 10.4 のアップデート
  3. バックアップからアプリケーションのコピー
  4. バックアップからライブラリ (初期設定など) のコピー

Mac OS X のバージョンアップ (10.4.6 → 10.4.11) は、ソフトウェアアップデートで可能ですが、今回は手元に取ってあったパッケージを利用してバージョンアップしています。

ソフトウェアアップデートには、「パッケージをインストールして保存」というオプションがあります。これを行っておくと、手元にパッケージファイルを残しておけるので、このような HDD 交換作業のときに一々ネットにつなぐ必要なく、バージョンアップが可能です。

[画像]ソフトウェアアップデートのアップデートメニュー

アプリケーションは、基本的に旧 HDD からコピーするだけなんですが、いくつかはインストーラを利用してインストール必要がありました (例えば、Palallels)。インストールした主なソフトウェアは以下の通り。

Parallels Desktop には Windows XP Home をインストールしましたが、さらに今回 HDD に余裕ができたので、Ubuntu もインストールしてみました。

最初すんなりとインストールできませんでしたが、モノクロカプセルさんで触れられている通りにインストールしてみたらどうにかできました。

開発環境のセットップ

開発環境のセットアップとして、主に必要な作業は以下の通り。

  1. Parallels / Windows XP のインストール
  2. Xcode のインストール
  3. MacPorts のインストール
  4. ImageMagick のインストール
  5. FileMerge の設定
  6. zip のインストール
  7. subversion のインストール
  8. MySQL のインストール
  9. Perl モジュールのインストール
  10. ウェブサーバ設定など

上記作業の中で ImageMagick のインストールは鬼門で、前回 (MacBook 購入時) にもはまったのですが、今回も少しはまりました。詳細については後日。

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Windows Vista のアップグレードではまる

家族ぐるみでお付き合いさせていただいている方が、最近新しいラップトップ PC を購入しました。

そのラップトップ PC には、Windows Vista Home Basic がインストールされていましたが、「ログインするユーザーによって日本語表示か英語表示かを切り替えたい」という相談を受けました。

Windows XP では、そのような機能はありませんでしたが、Windows Vista なら表示言語の切り替えが可能なようです。

Vista 発売当初、Windows Vista では……バージョンに関わらず…… Mac OS X のように、特別なファイルをインストールすることもなく、表示言語が選択可能だと思っていました。

Mac OS X では、インタフェース表示言語の切り替えは標準の機能で、世界中のどこで購入しても不自由なく日本語が利用できます。特別なファイルをインストールしたりする必要はありません。ニュージーランドで購入した MacBook でも日本語インタフェースで利用できますし、逆に日本で購入した Mac に対して、英語やフランス語など「日本語以外」を表示言語として利用することも可能です。

しかしながら、どういう理由でかは分かりませんが、表示言語を切り替えるためには Ultimate もしくは Enterprise というバージョンが必要なようです。

そこで Windows Vista Ultimate のアップグレード版を購入し、インストール作業をすることになりました。Windows Vista Ultimate アップグレード版は日本の方が安かったので、日本滞在中に購入していました。

[写真]購入した Windows Vista の豪華なパッケージ。

まず、最初に躓いたのが、いわゆる「アップグレード」ができないことでした。

アップグレード対象製品とアップグレード手順を確認すると、Windows Vista Home Basic から Ultimate のアップグレードでは「アップグレードインストール」が可能らしいのですが、Home Basic 英語版から Ultimate 日本語版は考慮されていないようです。

改めて、よぉくパッケージを見ると、小さな文字で「日本語製品のみ対象となります」と書いてありました。……もしかしたら、アップグレード対象外、なんでしょうか。

ライセンス条件などに関しては、何度も Microsoft のウェブページで確認したつもりでしたが、パッケージの言語間の差異やそれにかかるライセンス条件について触れているページは見つけることはできませんでした。プリインストールされた Windows Vista Home Basic から購入した Windows Vista Ultimate 日本語版へのアップグレードはライセンス的に問題ないと私は思っていますが、直接 Microsoft に確認していません。

「アップグレード」ができないので、新規インストールをしました。

インストールは無事できたのですが、なにやら表示がぼやけています。

「おかしいな」と思ってディスプレイの設定を確認すると、正しい解像度が設定されておらず、選択肢にありません。どうもドライバがインストールされていないようです。

ちなみに、プリインストールされていた Windows Vista Home Basic は「windows.old」というフォルダに移動されて保存されます。上書きはされませんので、元に戻すのはそれほど難しくないような気がします。

プリインストールされた Windows Vista Home Basic では、きちんとドライバもインストールされていましたが、Windows Vista Ultimate を「新規インストール」したためにドライバが標準の汎用的なドライバになってしまっているようでした。

試行錯誤の末、プリインストールされていたリカバリープログラムを退避されていた「windows.old」領域から発見して、それを無理矢理立ち上げて、必要だと思われるハードウェアドライバをひとつずつインストールし直すことで復旧させます。……た、大変だった……。

……

どうにかこうにか形を整えることができたので、当初の一番大きな目的であった「英語インタフェースと日本語インタフェースをログインユーザーによって切り替える」という設定をします。

ヘルプを見ると……

メニューとダイアログで使われる言語には既定でインストールされているものもありますが、追加言語ファイルをインストールする必要があるものもあります。

Windows Vista ヘルプ : メニューとダイアログで使われる言語をインストールする

コントロールパネルの「地域と言語のオプション」→「表示言語」を見ると、既定ではインストールされていないようなので、「追加言語ファイルをインストールする必要」がありそうです。

これらのファイルは、コンピュータ、ネットワーク上のコンピュータ、または Windows DVD にあるか、または Web からダウンロードできます。

Windows Vista ヘルプ : メニューとダイアログで使われる言語をインストールする

この「Windows DVD」というのがよく分かりません。「Windows Vista Ultimate のインストール DVD」のことなんでしょうか……。しかしながら、インストールディスクのどこにファイルがあるのか分かりません。……ざっくり調べてみましたが、どうやら該当するようなファイル無さげです。

さらにオンラインヘルプを見ると、Windows Update から「追加言語ファイル」を入手できる様子です。

Windows Update を立ち上げると、まず定例アップデートが適用されました。それらのアップデートを行わないと「利用可能な更新プログラム」を表示するメニューが現れません。

もしかしたら、アップデートを一度中断したら表示できたのかもしれませんが、ちょっと怖くてできませんでした。

定例アップデートもどうにか無事に適用され、何度かの再起動を経てようやく目的の「追加言語ファイル」を入手……

……

……

……ファイルサイズが 250MB 以上ある…………

だ、ダイアルアップなんですけど。どんぐらい時間かかるんでしょうか……。

結局、先方のお家では、全ての作業を行うことができませんでした。ADSL が利用できる自宅に引き取って、その後の作業を行うことに。

う〜ん、英語ぐらいは標準で用意してくれても良さそうな気がしたんですが、何か事情でもあるんでしょうか。

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さようなら、EGWORD & EGBRIDGE

Mac OS X 向けに日本語入力ソフト egbridge や日本語ワープロソフト egword を開発・販売していたエルゴソフトから「パッケージソフト事業終了のお知らせ」がありました。

私はエルゴソフトからの ERGO PRESS という登録ユーザー向けメールマガジンで知りました。

初めてそのお知らせを見たときは「何かの冗談?」かと思ってしまったほど。にわかに信じることができませんでした。

エルゴソフトは Apple より前に Macintosh の日本語環境を構築したとも言っても過言ではなく、Mac での日本語環境を語る上では避けては通れない老舗メーカーのひとつです。

クラシックな MacOS 頃から Mac OS のバージョンアップへの対応もかなり早く、「エルゴソフトなら安心」というような印象を持っていました。

私自身は EGWORD / EGBRIDGE のユーザーで、ずっとコンビニ決済でバージョンアップしていたのですが、ニュージーランドに移住してからはバージョンアップ手続きをしていませんでした。日本在住であれば、まず間違いなく利用し続けていたと思います。

Classic な MacOS では、PDF の出力機能が標準機能ではありませんでした。EGWORD では PDF の書き出し機能があって、PDF 生成ソフトウェアとしてよく利用していました。ところが、Mac OS X で、PDF 出力機能が標準となり、主な目的であった「あるソフトウェアのマニュアル」の形式を PDF から HTML 形式に変更したというのもあって、EGWORD の出番はだんだんと少なくはなっていました。

恥ずかしながら、今回の件を通して初めて、開発者である廣瀬さんのウェブログを知りました。当然ながら今回の件についても触れられています。

素晴らしいソフトウェアを本当にありがとうございました。

これまで EGWORD / EGBRIDGE に携わってきた方々の新しい場でのご活躍をお祈りいたします。

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久々の日本でのスキー

ニュージーランドにもスキー場はありますし、そのうちのいくつかは行っているのですが、やはり施設の充実度という面では、日本のスキー場に軍配が上がると思います。

ここでは、リフトの性能やその設置数、宿屋などの周辺施設へのアクセスの良さや充実度を「スキー施設の充実度」として想定しています。

そんな訳で。今回の日本滞在中にスキーにも行ってきました。

[写真]ゴンドラから降りたところで。ゴンドラがあるスキー場、ニュージーランドにはないような……。

娘は本格的なスキーについてほぼ初体験。私たち夫婦もしばらくスキーをしていないので、オーストリアスキー教室(通称、ナイスク)のファミリー教室に参加してきました。

私たちが参加する前の週までかなり冷え込んで吹雪いてもいたようですが、参加した日は好天気に恵まれました。冷え込んでいたおかげで雪質もかなり良い状態で、スキーをするということに関しては、かなり良いコンディションだったと思います。

今回参加したスキー教室は、一日半と決して長くはありませんでしたが、久々のスキーにはちょうど良いぐらい。半日も滑ると足ががくがくで、踏ん張りが利かなくなってきます。

久々の日本でのスキー(7年ぶりぐらいでしょうか)だったのですが、印象的なことがふたつほどありました。

  • 外国人と団塊の世代が多い
  • 分煙が驚くほどできてない

特に外国人の多さは印象的でした。長野方面に向かう新幹線から「なんかよく見かけるような気がする」とは思っていましたが。

私がよくスキーに行っていた 2000 年前後は、スキー場で外国の人を見かけたという記憶がありません。しかし、今回はあちらこちらで見かけました。

また、団塊の世代らしき年配の人も多く見受けられ、「う〜む、時代を反映しているなぁ」としみじみと感じました。

日本でも駅や都心のレストランなどでは、ちょっと前と比べるときっちり分煙されてきているようで、あまり意識することはなかったのですが、今回訪れたスキー場施設では、分煙がほとんどされていなかったのが印象に残っています。

スキーの話とはずれてしまいますが、「日本はニュージーランドと比べるとまだまだ喫煙しやすい国かも」というのは、今回の帰省で感じたことのひとつです。

大きな要因のひとつが「タバコの安さ」です。ニュージーランドでは、タバコはおよそ 800 円程度。物価などの兼ね合いもあるので単純比較はできませんが、感覚的に「日本のタバコの価格 (300 円) の 3 倍以上」です。

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