いつも楽しく拝見している毎日恋う考ブログにて、大胆不敵にも赤裸々にDockの状態を曝け出していました。
図1は、私のDockです。ご覧のように縦にして使っています。ゴミ箱の上のフォルダが以前にも紹介したアプリケーションフォルダです。
タイトルの「Dock」というのは、Windowsでいう…そうですね…クイックランチャーっていうんでしたっけ。スタートボタンの隣にあるスペース。あれと、ステータスバーとタスクトレイがごっちゃになったようなものです。
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クイックランチャーは「クイック起動」あるいは「Quick Start」という名称です。ステータスバーは「タスクバー」のことでしょうか。タスクバーは全てのツールバーを含めた総称とも言えますが。
それはともかく、Dockは一般的に「ランチャー」と「タスクバー」がごっちゃになったもの、と説明されます。
ただ、一部、ランチャーともタスクバーとも言えない挙動をする場合があります。
- ランチャー的な要素
- アプリケーションや書類を登録できる
- ワンクリックで、アプリケーションを起動する、あるいは書類を開く
- 登録したアプリケーション・書類は状況によらず、常にある程度決まった位置に表示される
- タスクバー的な要素
- 起動しているアプリケーションが表示される
- 開いたウィンドウを格納できる
タスクバーとランチャーがごっちゃになっているので、登録されたアプリケーションは、起動していようといまいと、常にDock上に表示されます。
ただし、起動しているアプリケーションには三角マークが表示され、起動中であることが明示されるという付加的なインタフェースが提供されています。
起動中のアプリケーションで、Dockには登録されていないというアプリケーションを明示するインタフェースは特に用意されていません。
ただし、アプリケーションを右クリックすれば、登録されているかどうか判断できます。また、非登録アプリケーションは表示位置である程度判断可能です。
きわめてDock的な要素として、以下のようなものが挙げられます。
- Dock的な要素
- Dockのアイコンをクリックすると、新規ウィンドウ(あるいはメインウィンドウに該当するウィンドウ)が開く場合がある
- Dockのアイコンはアプリケーションの状態を示す場合がある→[図2]
- Dockのアイコンを右クリックすると、アプリケーションに応じて異なるメニューが表示されうる→[図3]
ランチャーでもタスクバーでもない、DockをDockたらしめているのは、このDock独特のインタフェースだと私は思っています。
独特な拡大縮小のアニメーションも見た目の特徴としてありますが、あれは別にDockたりえる要素ではありません。
派手なエフェクトはDockの肝ではないと思う
特に一番最初の項目は目立ちませんが、ランチャーともタスクバーともつかない独特な動作をします。具体的にどういうことか、見てみましょう。
例えば、「テキストエディット」という標準アプリケーションがあります。
- テキストエディットを起動します。「名称未設定」の新規ドキュメントが開いた状態で立ち上がります。
- 開いている「名称未設定」ウィンドウを一度Dockに格納します。
- その後で、Dock上の「テキストエディット」のアイコンをクリックします。
格納したウィンドウアイコンをクリックすると、もちろんそのウィンドウが元に戻りますが、この場合「テキストエディット」のアイコンをクリックしても格納したウィンドウが戻ります。
と言っても、必ず元に戻る訳ではありません。複数の「テキストエディット」のウィンドウを全て格納している場合、元に戻るのは、最後に格納したウィンドウの一つだけです。また、格納していない「テキストエディット」のウィンドウがあれば、戻ることはありません。
もう一つ、例を挙げてみます。
- テキストエディットを起動します。「名称未設定」の新規ドキュメントが開いた状態で立ち上がります。
- 開いている「名称未設定」ウィンドウを閉じます。
- その後で、Dock上の「テキストエディット」のアイコンをクリックします。
すると「名称未設定2」(数字は状況による)という別の新規ウィンドウが開きます。
つまり、こういうことです。
Dock上のアプリケーションをクリックした時、すでにアプリケーションが起動していれば、そのアプリケーションに切り替えます。
タスクバー的なアプローチでしたら、ただアクティブなアプリケーションを切り替えるだけでしょう。
ランチャー的なアプローチを取った場合、別プロセスとして立ち上がるか、アプリケーションによってはタスクバーと同等な動作をするかもしれません。
ところが、Dock上のアイコンをクリックした時、挙動がやや異なる場合があります。
アプリケーションを切り替えるという点では、タスクバー的なアプローチと言えるのですが、「新規ウィンドウを開く」といったアプリケーション切り替え以上の操作をします。
この動作に関しての思想はおそらく「Dockをクリックしたとき、ユーザに明確なフィードバックを行うべきである」というものです。
アプリケーションが立ち上げっていなかったら、立ち上げるためにアプリケーションがDock上でバウンドします。
すでにアプリケーションが立ち上がっている場合、三角マークで明示はされていますが、決して目立つものではありません。そこでアプリケーションに属する何かしらのウィンドウをアクティブにすることにより、フィードバックします。
ちなみにCommand + タブキーでもアプリケーションの切り替えは可能ですが、この場合、Dockをクリックした時のようなフィードバックはありません。Command + タブによる切り替えはユーザーが「動作中のアプリケーションの切り替えを行いたい」と思って行うアクションであることが明確です。そのため、フィードバックは必要ないと判断されているのでしょう。