SimpleBoxes

Re: Mac用テキストエディター選手権

ちょっとびっくりしてしまったので、一応補足しようと思います。

portal shit! さんの記事「Mac 用テキストエディター選手権」より。

まず単純に、いくつか「定番」と呼ばれているエディタ……例えば、Jedit X とか、BBEdit とか、TextWrangler とか、Smultron とか、TextMate とか、skEdit などがないなぁ、と思いました。あと私が常用している mi もありません。

miは使ったことあるけどあれもう一世代前のエディタじゃないですか?

はてなブックマーク - morygonzalezのブックマーク

何をもって「一世代前」と言っているのか分からないのですが、mi 自体は現在も精力的に開発が続いている現役アプリケーションだと私は認識しています。

以前 mi の簡単なチュートリアルを書いたこともあります。ちなみに mi はβ版を利用しています。まれに不安定なバージョンもあったりしますが、とりあえず現在の最新版 (2.1.9b5) は日常的に常用できるほど安定していると思います。

テキストエディタは道具なので、多くのユーザーの方は「世代がどう」と拘っていないと思っています。ただ、私もソフトウェアを開発しているので、その開発者という立場から見たときに「あれもう一世代前の」と言われるとちょっと悲しいかも……。

UIがイモいし

portal shit! : Mac用テキストエディター選手権

私自身は Dreamweaver にほとんど触れたことがないので分からないのですが、Dreamweaver は単体テキストエディタというよりも統合環境という印象を持っていて、Photoshop / Fireworks など他の Adobe アプリケーションとの連携が優れているんじゃないでしょうか。

ユーザーインタフェースが「イモい」の意味がよく分かりませんでした。古臭いという感じでしょうか。古くからあるツールは大幅にインタフェースを変えることは出来なかったりするので、ここら辺はジレンマを抱えているかもしれません。

確かに Coda は、素晴らしいテキストエディタです。

残念ながら、現状では個人的に「必須」と考えているいくつかの機能が欠けていて、mi の代わりになることはできませんけれども。

細かい部分での「見せ方」が凝っていて「おっ」と思わせるんですが (例えば、対応する括弧の表示方法など)、それが仰々しくなくて、ユーザービリティの向上につながっています。「使っていて心地よい」って感じさせる工夫が随所にあります。

ちなみに必須な機能のひとつが「矩形選択」です。Mac OS ではサポートしているエディタは少ないという印象があったのですが、調べてみたら、標準の「テキストエディタ」でもサポートされていました。

ちなみに私の調べた範囲では、

  • CotEditor
  • mi
  • Jedit X
  • TextMate
  • Xcode (のエディタ)
  • テキストエディト
  • vi / vim
  • emacs

で「矩形選択」がサポートされています。矩形選択は Coda の「ブロック編集」と相性がよいと思うので、是非ともサポートしてほしい機能のひとつです。

Terminalから直接呼び出して使う系のエディタ

portal shit! : Mac用テキストエディター選手権

いわゆる GUI なアプリケーションも Terminal 上から呼び出して使うことができます。

例えば、Coda を標準の「アプリケーション」フォルダにインストールしている場合、

open -a /Application/Coda.app 開きたいファイル

というコマンドで Coda を立ち上げることができます。

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働くおじさん

今月の頭から二週間ほど冬休みに入っている娘は、お友達がスリープオーバー (お泊まり) に来たり、逆にお友達の家にお泊まりに行ったり、崖の上のポニョを見たり……とイベントが色々ありました。

残念ながら、ここ数日、風邪を引いてしまい、いくつかの予定はキャンセルになってしまいましたが……。今回は娘・嫁さんばかりでなく、私も風邪を引いてしまいました。会社を病欠したのは三年ぶりぐらいでしょうか。

そんな冬休みのイベントのひとつに「会社に来て、私の働いている様子を見学する」というのがありました。「会社見学」という奴になるんでしょうか。

かねてより自分の働いている様子を子供に見せてあげたいと思っていました。

私の場合、汗かいて働くタイプの仕事ではなく、端から見ると単に PC に向かっているだけに見えなくもありません。私は自宅でもプログラミングで PC に向かっていることが多く、それとの「違い」が分かってくれるかどうか、若干不安はありました。

それでも会社での「雰囲気」は明らかに自宅のそれとは異質のものですし、最近は周囲から質問や要望を受けることもよくありますから、単に PC に向かっているだけということはありません。そこら辺が伝わってくれればなぁ、と。

上司に訪ねたところ、全く問題なくすんなり許可をもらったので、娘を連れてくること自体は特に問題はありませんでした。

ただ、私は基本的に仕事をしているので、娘の相手にかかり切りになる訳にはいきません。丸一日もいれば、確実に娘が「飽きて」しまうでしょう。朝 10 時頃からお昼を挟んで 14 時頃まで、おおよそ半日、いてもらうような形にしました。

デュアルモニタ (デスクトップ PC) + 外付けモニタ + ラップトップ PC x 2 という (5 つものモニタが並んでいるように見える) 豪華な環境は、娘にもインパクトがあったようで「格好いい」と一言。「お父さん」は鼻高々です (でも、ほとんど会社のものであって、自分のものではない)。

基本的には普段とあまり変わりなく仕事していましたが、娘にはどう映ったか……。周りに同じように働く人がいて、協力して仕事をしているとことが分かってもらえたような気がします。

「今日の (会社見学の) 中ではどれが一番興味があった?」と娘に聞いたところ

(会社でタダで飲める)「ホットチョコレート!

と答えていたのはご愛嬌。

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Re: 海外で働いている人の体験談募集

今回は渡辺千賀さんの話題に便乗。

もう一声、で経験談募集!

On Off and Beyond: 海外で働いている人の体験談募集

[2005.05.15 追記] 嫁さんから「具体例がなくて、あまり参考にならないよ」と指摘されたので、一部追記しています。あとで嫁さんからのフォローもあるかもしれません嫁さんからフォローしてもらいました

今いる国

ニュージーランドってもしかして穴場?

On Off and Beyond: 今度はシンガポール

と言われた、ニュージーランドです。

最近、ニュージーランドドルがめっきり弱くなって困ってます。

今の勤務先の業種・本社所在地

オークランドにある現地企業に勤めています。自宅から歩いて 10 分弱。

私が就職した頃は、純粋なニュージーランド企業でしたが、現在はアジアに本社を置く国外企業がオーナーになっています。

今している仕事の職種

ソフトウェアエンジニア。別の言い方をすれば、プログラマです。

最近はテクニカルリーダーとして、プロジェクトの進捗管理などもやることがあります。

今のワークライフバランス(仕事時間、私用の時間の取りやすさ、休暇の取りやすさなどなど)

これについてこれまでも何度か触れています。

辺りがその話題になるでしょうか。

休暇は取りやすいと思います。有給休暇とは別に病欠枠があるので、病気のために有休を「取っておく」ようなことはする必要がありません。

そう言えば、先日「休暇を取るように」と催促されました。私自身は有休を適度に取っているつもりだったのですが、休日出勤の代休などがあって消化しきれていなかったようです。

今年の年末に休暇を取る予定だったので、取ってあったという背景もあったのですが、計算してみたら、そこで休暇を取ってもまだ残っている様子。

消化しきれない休暇は清算 (pay pff) してもいいよとのことだったので、一部の休暇を清算しました。日本では使い切れない休暇は消えてなくなるのが「当たり前」だったので、これには少し驚きました。

[2005.05.15 追記ここから]

8:00 - 17:00 が基本的な勤務時間です。出勤時間に関してはそれほど厳密ではありません、実際 8:00 に来てない人も多いです。

頻度はそう多くはありませんが、プロジェクトの状況によって、残業・休日出勤をお願いされる場合もあります。年俸制で残業代はありませんが、休日出勤に関しては代休が 1.5 日分ついたりする特典 (?) がある場合があります。

家の用事がある場合、予め伝えておけば、自宅で仕事をすることも可能です。

[2005.05.15 追記ここまで]

今の生活環境(住環境、リクリエーション、生活コストそのたもろもろ)

う、生活コスト……。恥ずかしながら、家計は嫁さんに任せきりで、あまり把握していません。

少し前に持ち家を購入、ごく最近改築を終えました。改築に関しては「リノベーションは楽じゃない 総集編 - リビング・ダイニング」より関連記事を辿れます。古い家なので、これからも定期的なメンテナンスは欠かせません。

日本でしていたこと(差し支えない範囲で学歴・職歴。固有名詞でなくてよいです)

九州工業大学・大学院を経て、大手電機メーカーに就職、携帯電話関係の開発に従事していました。

基本ソフトウェア屋さんでしたが、ややハードよりな設計もやったことがあります。

ちなみに進学先として、九州工業大学を選んだ大きな理由のひとつが、二次試験に英語がなかったことです。蛇足ながら、TOEIC は一度 500 点を超えただけで、ずっと 400 点もしくはそれ以下でした。

今いる国に来た方法

飛行機で……。って、そういう「方法」じゃないですよね、きっと。

書面で永住権を申請・取得して、ニュージーランドに移住しました。

私が永住権を取得した当初に比べ、現在は永住権取得の敷居は若干上がっているようです。

[2005.05.15 追記] ジョブオファーなどはなく、ニュージーランドに来て最初の 3 ヶ月は語学学校に行き、それから就職活動しました。

今の仕事に就いた方法

今の会社には、メールで応募した他、直接訪問して履歴書の手渡しもしたと思います。

しばらく何の音沙汰もなかったのですが、突然電話がかかって来て、面接が決まりました。

実は電話がかかって来たときはトイレにいたというのは、今となってはいい思い出です。

[2005.05.15 修正ここから]

私の場合、面接は計二回。うちの会社では、技術者に関して言えば、一般的なケースになると思います。

最初の面接は、開発のマネージャークラスの方と人事の方を交えた面接です。この面接では、技術的な内容は具体的に聞かれません。

二回目の面接は技術面接です。複数のシニアエンジニアを前にして、プログラミングに関した技術的な質問について答えるという内容でした。いつもと異なる環境でプログラミングを行う形になるので、どのような形式なのかを (最初の面接で) 把握しておくと、手助けになると思います。

[2005.05.15 修正ここまで]

当時は 150 社以上に応募しました。現地の就職エージェントにも何度か足を運んだり、メールを出したりしました。

結局、就職エージェントを通さなかった今の会社に採用が決まりましたが、当時にお世話になったエージェントのひとりは、今でも友人として付き合いがあります。

[2005.05.15 追記] 就職活動をしていた期間は 3 ヶ月以上でしょうか。

日本から今の国に来る時に用意した資金とその調達方法(借金・奨学金などは、差し支えない範囲で、どこからいくら位)

私が永住権を申請した当初は条件がポイント制になっていて、その中のひとつにニュージーランドドル 10 万ドル分で 1 ポイントという条件がありました。

ですから、当初のレートで 10 万ニュージーランドドル分、貯金しました。

ニュージーランドに移住する数日前まで働いていましたので、基本的には働きながら海外での生活を計画していたという形になります。

今いる国で日本人がゲットしやすい仕事にはどんなものがあり、その職種につくための良い方法はなにか

ワーキングホリデービザを利用すれば、ジャパニーズレストラン (通称、ジャパレス) などにバイトとして入るのは簡単だと思います。ただし、「海外経験」として、役に立つかどうかは分かりません。

「きちんと」働くのでしたら、やはりワークビザをもらって仕事をするのが基本になるでしょう。

日本系の会社だと「ビザサポート」を餌 (?) に安い賃金で働かせるというような噂を聞いたりもしますので、個人的な経験では、あまり「日本人」に頼らない方がいいような気はします。

とりあえず、私の職種 (ソフトウェアエンジニア) に関して言えば、うちの会社では英語の能力よりも圧倒的に技術力重視です。ですので、英語よりも技術に注力した方が就職しやすいような気がします。

[2005.05.15 追記ここから]

世界的な不景気のあおりを受けて、ニュージーランドでも失業率が上昇しています。うちの会社も影響ありました。

ただ、うちの会社に関しては、ここ最近になってまた技術者の募集をかけています。二、三年前に比べると厳しい就職状況であるのには変わりませんが、「人材が足りない」と思っている会社は確実にあります。

日本でもそうだと思いますが、ニュージーランドでは「現地での仕事経験」が重視される場合があります。「コネ」などがない場合には、絶対突かれるポイントのひとつです。

オークランドのある大学では「Business English」という就職を前提とした外国人向け英語コースがありました。「現地企業へのインターン」がコース内容に組み込まれていて、そのようなコースに参加することで「現地での経験」を積むというのは選択肢の一つとして挙げられます。私も参加していましたが、コース途中で今の会社に採用が決まったので、修了できませんでした。

[2005.05.15 追記ここまで]

今のご自身の仕事で雇用に際しての年齢の上限はあるか。今いる国で一般的にどうか

年齢制限はありません。しちゃいけないんじゃなかったかな。

実際、うちの会社にも結構歳いってそうな人いますし……。一般的なことは正直分かりません。他の会社の様子とかもあまりよく知らないので。

その他ご自由に……

長くまとまりがありません、その癖、言葉が足りない感じがひしひしとします。

最後にこれまで書いた関連記事を挙げてお茶を濁しておきます。皆様の参考になれば、幸いです。

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移民国家なニュージーランド

今度はたかしまさんの話題に便乗。

今まで仕事やらなんやらで、知り合いになった人の国籍をリストしてみる

Waimangu: 外国で働くということ その2

私がこちらに来てから知り合いになった人の国籍 (出身地) をリストアップしてみました。

抜けている国もあるかもしれませんが……。

  • ニュージーランド
  • オーストラリア
  • トンガ
  • アメリカ
  • カナダ
  • アルゼンチン
  • イングランド
  • スコットランド
  • アイスランド
  • フランス
  • フィンランド
  • ドイツ
  • クロアチア
  • ロシア
  • ケニア
  • ザンビア
  • 南アフリカ
  • 日本
  • 中国
  • 韓国
  • 台湾
  • マレーシア
  • インドネシア
  • カンボジア
  • インド
  • スリランカ
  • フィリピン
  • イラン

さらに現在私が配属されている開発チームは 15 名で、その内訳を見ると……

  • ニュージーランド 2 人
  • イングランド 3 人
  • スコットランド 1 人
  • クロアチア 1 人
  • フィンランド 1 人
  • マレーシア 1 人
  • インド 1 人
  • 中国 2 人
  • 日本 1 人 (私)
  • 台湾 1 人
  • ザンビア 1 人

のようになります。こうして見るとばらばらです。なお、出身大学の所在地という括りにすると、ニュージーランド比率は若干上がります (それでも 1/3 程度)。

ちなみに部署全体だと出身地分布図のような感じになっています。

職業としてコンピューターの技術者は多少英語がへたくそでも、なんとかなるような気がします。

Waimangu: 外国で働くということ その2

上述の通り、各自の出身地がばらばらなので、英語の発音などもばらばらです。英語の「下手さ」は、私の出身地の特徴であるいうことにしていいんじゃないか……とは思っていませんが、実際、自分が気にしているほどには、他の人は気にしていない印象もあります。

書いたコードが動けばOK

Waimangu: 外国で働くということ その2

に関しては、若干意見が異なります。

もちろん、「ちゃんと動く」ことはもっとも大事なことのひとつですが、読みやすいコード・メンテナンスしやすいコードという点に関してもかなり重点を置いています。

英語が苦手な分、コードは私の言葉を補う最大の武器でもあるので、「読みやすい」という点は重要だと思っています。

うちの会社では、コードレビューという形で、自分の書いたコードを他の開発者に説明する必要があります。何を持って「読みやすい」とするかは人それぞれなので、明確な基準はないのですが、「読みづらい」かもと思った場合には、正しく動作するコードでも直してもらう場合があります (もちろん、正しい動作はそのままに)。

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Re: プログラマはそれを看過できない

ふうこさんに便乗。

今までどのくらいプログラミング言語を触ってきたか(3秒で挫折したものものも含む) - King of Programming Language - Open Object REXX blog for Japanese

the world loves the wannabees. | プログラマはそれを看過できない

今までどのぐらいプログラミング言語を触ってきたか。……日本語・英語は除きます。

明らかにプログラミング言語ではないものも含まれていますが、面倒なので、一緒くたにしています。

  • C++ (g++ / Visual C++)
  • C
  • Perl
  • JavaScript
  • HTML / XML
  • CSS
  • XSLT
  • cmd (DOS / コマンドプロンプト / Windows バッチファイル)
  • FORTRAN
  • Objective-C
  • アセンブリ言語 (DSP Ti/Lucent)
  • wiki 記法 (hatena / pukiwiki / などなど)
  • PHP
  • Python
  • Pascal
  • Hu-BASIC (ファミリーベーシック / X1)
  • bash / csh / zsh
  • SQL (MySQL / SQLite)
  • C#
  • Ruby
  • LaTeX
  • awk
  • sed
  • elisp
  • 秀丸マクロ
  • VBA
  • VHDL (ハードウェア記述言語)
  • tcl/tk
  • Java
  • AppleScript
  • HyperTalk
  • SmallTalk (Squeak)

ふうこさん同様、後ろの方は「触れただけ」という感じのものがずらり。

おそらくふうこさんが挙げ忘れたものもいくつかあるはずです。

マークアップ言語はプログラミング言語に入るかっていう弁当のバナナ的な疑問はあるものの。

the world loves the wannabees. | プログラマはそれを看過できない

やっぱり HTML / XML / wiki 記法などのマークアップ言語は、プログラミング言語ではない感じがします。

これ含めると、YAML とか JSON などのデータ記述言語はどうなんだ?正規表現も「言語」か? UML / DTD はどうなんだ?……とめどなく疑問が沸いてくるという印象です。

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「格好いい」という原動力と足りない英語力

On Off and Beyond: 気合いでアメリカ大手半導体企業で働くに至った藤野さんの話で紹介されていた「努力はチャンスで報われる!」(part 1, part 2, part 3) を読みました。

藤野さんの行動力がすごい。

駅でガイジンを見たら

「オレの助けを求めてる」

と決め付けて話しかけること

努力はチャンスで報われる!(2/3)|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

これだけの行動力があれば、別に日本・アメリカに限らず、どこでも生活できそうな気がします。

若干、前後しますが、

初めてアメリカ本社のエンジニアへ送った英語のメールの返事は「I can not understand」

努力はチャンスで報われる!(2/3)|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

メールではなく電話ですが、私も実際言われたことあります。「悔しい」とか「恥ずかしい」とか、その時は思わなかったと思います。何しろこっちは冷や汗かきながらテンパっていましたら。

「回路設計は格好いい」

と思うようになった。さらに、

「ハードウェアが無いとソフトウェアは存在しないからハードウェアの方が格好いい」

とも考える。(今ではソフトウェアが無いとハードウェアはタダの箱と痛感しているそうだ)。

努力はチャンスで報われる!(1/3)|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

格好いい」と思うことが藤野さんの原動力になっているような印象を受けました。

ともすれば「自己陶酔」とも捉えかねない「格好いい」という気持ちは、私にとっても原動力になることが多く、モチベーションを保つのに大事なことだと思っています。

  • 「ニュージーランドという国」が気に入った
  • 「日本という枠に囚われることなく生活するスキル」を身につけたいという意識
  • 「日本から抜け出したい」という当時のややネガティブな心理状況
  • 「他人とは少し違うことをする」のが格好いいと思う自己陶酔的な意識

ニュージーランドに住むということ

で挙げた、四番目。平たく言うと「海外でばりばり生活している俺ってすげ〜」ってことです。

自分の中で「〜できて、俺ってすごくない?」をあえて意識することで自分を鼓舞するのは案外やっているような気がします。

もっとも、ここでぶっちゃけるのは恥ずかしい……ってのは、自意識過剰ですね。はい。

「自分がわからないことを教えてもらうのに席に呼びつけたり、あまりに叱られてばかりでかわいそうだからと『こんな風にメールを書けば』と下書きまでしてあげたのに勝手に直して出してまたボロボロに言われていたり・・・。別にみんなが優秀なわけでは全然ないのに、とにかく態度がでかいです」

努力はチャンスで報われる!(3/3)|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

これは私も何度か感じたことはありました。態度が大きいというか「俺はこんな仕事を (あるいは、こんな給料で) やるような器じゃない」と言う人はいました。

もちろん、控えめすぎるのも問題です。私は自分自身控えめだとはあまり思っていないのですが、それでも上司に「大人しすぎる。もっと自分の意見を積極的に言ってほしい」と指摘されたことがあります。

もっとも私の場合、「控えめである」からというより、英語力がなくて周りについていくのに労力が取られてしまうから、というのが主な要因であるような気がします。

「日本でちゃんとやれている技術者は、シリコンバレーでも十分に通用します。もっとたくさんの人にチャレンジしてみて欲しいと思います。」

努力はチャンスで報われる!(3/3)|渡辺千賀のはたらけシリコンバレー

これは実感しています。

私はシリコンバレーで働いた経験はありませんが、「英語圏」という括りで考えて「日本でちゃんとやれている技術者は、英語圏で十分に通用する」と思っています。

私自身が英語に対してコンプレックスを持っていて「英語圏で働くのかなりつらそう」って思っていた時期がありました。実際、英語圏で生活していく上で、英語が必要になる場面はもちろんあります。

しかしながら、求められる水準は技術力や行動力を上回ることはないような気がします。

もっとも私の場合、足りない英語力をかなり嫁さんに補ってもらったりしているので、人よりはるかに恵まれているのは否定できません。

また、足りない英語力は持っている技術力でカバーできる場面が多いというのもポイントです。その逆は難しいような気がします。

例えば、私が足りない英語力を補うひとつの方法として「コードを見せる」ことがあります。

会社の中で「〜という機能を実装したいんだけど、どこを見たらいいかな」という質問は、私のところに来る中でも多い質問のひとつです。

私はこの手の質問が来ると、多くの場合、当たりをつけて「ここら辺を見るといいよ」と相手にコードを見せます。

私はあまり意識していなかったのですが、ある開発者から「タクヤはすぐにコードを探し当てる。全てを把握しているに違いないと思うね」と言われたことがあります。質問されてから的確にソースを提示するのが速いんだそうです。

私がコードを見せることで、相手は「おっ」と思ってくれます (多分)。そう思ってくれるとこっちのペースで、拙い英語はあまり意識されません。

もし「英語が……」というので、引っかかっているのであれば、もったいないなぁと思います。

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豚インフルエンザ報道における情報誤差

ご存知の通り、豚インフルエンザ (swine flu) はメキシコから帰国したニュージーランドの学生が感染したということで話題になっています。

感染した学生もしくは感染が疑われている学生が通う学校は、私の住んでいる市内なので、今回は比較的身近な話題として受け止めています。

[追記] 2009.04.29 - 17:30 (日本時間)

以下の情報はやや古めだったようで、14:00 (ニュージーランド時間) のニュージーランドヘラルドの記事によると、

Four of the group have been confirmed as having swine flu, and another eight are likely to return positive test results.

Swine flu: Latest updates - National - NZ Herald News

とのこと。これによると、豚インフルエンザの感染者は 4 名、8 名が陽性と読めます。その後 14 名は……と続いているのですが、A 型インフルエンザとの合計の人数なのかが、はっきりしないところ。

WHO 側の公式的な情報は、今のところウェブ上にはないようです。

[追記ここまで]

「知りたい情報」だけを抽出して追いかけるというのはテレビやラジオというメディアではつらいですね。基本的にはネット上で情報を追いかけることになるのですが、少し気になったのは、情報の微妙な誤差。

例えば、朝日新聞の記事

【シンガポール=塚本和人】ニュージーランドのライオール保健相は28日、語学研修でメキシコを訪れていたオークランドの高校生と教師計11人が豚インフルエンザに感染したことを明らかにした。

asahi.com(朝日新聞社):NZの高校生11人、豚インフル感染確認 → [魚拓]

読売新聞の記事では、

【ウェリントン=岡崎哲】ニュージーランド政府は28日、メキシコで3週間の研修を終えて25日に帰国したオークランド・ランギトト高校の生徒ら一行のうち、11人の豚インフルエンザ感染が確認された、と発表した。

メキシコで研修の高校生ら11人感染確認…ニュージーランド

日本の情報を見る限り、ニュージーランドでは「豚インフルエンザ」の感染者が 11 名いるという印象を受けます。

一方、ニュージーランドヘラルド (NZ Herald News) では、

Twelve of New Zealand's influenza A cases are from a 25-person Rangitoto College group which returned from Mexico on Saturday.

Swine flu responsible for just seven deaths, WHO official claims → [魚拓]

簡単に訳すと、

土曜日 (25日) にメキシコから帰国した 25 人のランギトト高校の生徒のうち、12 人が A 型インフルエンザに感染している。

となっていて、12 名の「A 型インフルエンザ」感染者がいると報道されていて、その内、世界保険機構 (WHO) で「豚インフルエンザ」の感染と認定されたのは、29 日 17:00 (日本時間) 現在で 3 人です。

実際、WHO のウェブサイトを見ると、

The following countries have reported laboratory confirmed cases with no deaths - Canada (6), New Zealand (3), the United Kingdom (2), Israel (2) and Spain (2).

WHO | Swine influenza - update 4

とあり、ニュージーランドの感染者は 3 名であることが分かります。

ヘラルドの記事を見ると、その後に

Auckland Regional Public Health Service (ARPHS) clinical director Julia Peters announced the new cases of influenza A at a Ministry of Health media conference in Wellington this morning.

"We've got 14 confirmed in Auckland and five suspected," she said. "The numbers are going to change – it's an evolving situation."

Swine flu responsible for just seven deaths, WHO official claims

と続き、確かに「オークランドで 14 名 (感染が) 確認され、5 名が疑わしい状態にある」と言っているようで、ちょっと紛らわしい印象。

ただ、ここは文脈通り「A 型インフルエンザ」に関してで、「豚インフルエンザ」ではないみたいです。ですので、公式的には豚インフルエンザの疑いがある人数が 14 名ということになります (その内 3 名が「豚インフルエンザ」として公式に認定されたようなので、実際の「疑いがある人」は 11 名になるでしょうか)。

豚インフルエンザに感染しているかどうかは、基本的にはメルボルンにある WHO の研究所で確認されます (結果が出るまでは数日かかる様子)。

WHO の公式的な発表では、28 日現在「メキシコでの (豚インフルエンザの) 認定者が 26 名 (内 7 名が死亡) 」となっていて、個人的にはやや現状と離れている印象も受けます。

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日本に居続けることのリスク

渡辺千賀さんがぶっちゃけています

日本はもう立ち直れないと思う。

On Off and Beyond: 海外で勉強して働こう

以前、ニュージーランドに移住した理由の中で

  • 「ニュージーランドという国」が気に入った
  • 「日本という枠に囚われることなく生活するスキル」を身につけたいという意識
  • 「日本から抜け出したい」という当時のややネガティブな心理状況
  • 「他人とは少し違うことをする」のが格好いいと思う自己陶酔的な意識

ニュージーランドに住むということ

と書きました。

二つ目の項目「日本という枠に囚われることなく生活するスキル」は、日本に居続けることのリスクを強く意識しています。

私はいわゆる「団塊ジュニア」と呼ばれる世代の人間で、高校受験・大学受験に対しての競争率が比較的高く、いざ就職活動の段になる直前、勝手にバブルが弾け、就職活動も一気に厳しい状況に……。いつも追い立てられるように煽られてきたような気がします。

幸い、私自身は大手電機メーカーに就職して、希望していた開発の仕事に就けたので、仕事の内容に関しては大きな不満はありませんでした。もっともそこでは残業は常態化していましたし、無駄な会議に憤りを感じたりすることがあったりして、仕事環境に関して漠然とした不安はあったような気がします。

そういう経験を通して感じていた「将来の先行き感のなさ」に加えて、私事で「日本から抜け出したい」と思うようなことが起きたというのも大きい要因です。「日本に居続ける」のは、当時の私にとって明らかに大きなリスクでした。

「海外に移住する」というと、「日本を出ることで失うもの」と「海外での生活基盤が確立できないリスク」が真っ先にネガティブな要素として挙がりやすいと思います。案外「日本に居続ける」ことに対してのリスクというのは考えられていないような印象があります。

ニュージーランドは、政治の見通しが良くて、小さい国らしく小回りが利く印象を持っています。しかしながら、日本に比べると本当にちっぽけな国で、経済的には吹けば吹っ飛んでしまうような危うさがあるのは確かです。

ニュージーランドはご存知のように英語圏です。ここで生活基盤を確立するスキルは、トランスファラブルポータブルなスキルと言えます。ニュージーランドで生活基盤を確立できたという経験は、今後十数年間のスパンで見て、生活できる安定した場所の選択肢を大きく増やすことに繋がります。

2008.05.03 追記。

当記事が「フランスの日々: 日本をもっとダメな国だと思い危機感を煽りましょう」にて「対怪物用の爆竹を鳴らす人」というカテゴリに分類されていました。

「怪物」はここでは「日本」を指していて、小飼弾さんが「404 Blog Not Found:日本に留まりたかったら、一度は留学しておくべき」にて指摘しています。私も日本で生活していてあまり意識しなかった「日本」という「ブランド」の大きさは時折感じることがあります。

当記事では「日本に居続けるリスク」に対しての具体例などは挙げていませんが、日本でしか生きていけないと将来破滅するリスクがあるので、世界中どこでも生きていける戦略のご紹介 - 分裂勘違い君劇場では、やや誇張気味ではありますが、分かりやすくまとめられていると思いますので、気になる方がいらっしゃいましたら、是非ご覧ください。

追記ここまで

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丸丸丸

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Serene Bach セッション管理

Serene Bach では sb::Session というモジュールで、管理画面へのログインセッションを処理しています。

Serene Bach 3 での管理画面セッションの確認は、sb::App::Admin モジュールで行なっています。

Serene Bach におけるセッション処理のフロー自体はそれほど複雑ではありません。

[図] Serene Bach セッション処理フロー

コードに直すと以下のようになります。

  use sb::Session;
  
  # セッションオブジェクトの生成
  my $session = sb::Session->new('key' => 'session_key');
  
  if ( $session->check )
  { # セッションが有効
    my $extend = undef;
  
    # ... なんか処理を行なう ...
  
    if ( $extend )
    { # セッションを延長
      $session->start();
    }
    else
    { # セッションを終了
      $session->finish();
    }
  }
  else
  { # セッションが期限切れ、もしくは未発行
    my $login_success = undef;
  
    # ... パスワード確認処理 ...
  
    if ( $login_success )
    {
      $session->start();
    }
  }

sb::Session では、以下のメソッドを利用します。

check

有効なセッションが発行済かどうかをチェックします。

start

セッションを発行します。発行済の場合は再発行となり、セッション期限が延長されます。

finish

セッションを破棄します。このメソッドを実行しなくても期限切れのセッションは自動的に破棄されます。

セッションオブジェクトを生成する際に、渡している key がセッション整合に利用されます。

具体的には、この key を利用して cookie の発行などを行なっています。sb::Session モジュールは cookie の利用を前提に動作しているので、cookie が有効でない環境下では正しく動作しません。

関連記事

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